
(オープニングタイトル)

「ヨウダエモン参上! みんなが観察や実験をして考えたことが大好き。今日のテーマは『てこ』。作用点ではたらく力はどうしたら大きくなるのか、作用点、支点、力点に注目して出てきた予想は3つ。A.作用点が支点に近いほど、作用点ではたらく力が大きくなる。B.力点に力を加えるほど、作用点ではたらく力が大きくなる。C.力点が支点から遠いほど、作用点ではたらく力が大きくなる。実験用てこを使って予想を確かめるために行った実験から、何が言えるか考えてみてください。

新潟大学教育学部附属(ふぞく)新潟小学校のみんなも挑戦(ちょうせん)します。まずは、Aの予想について確かめる実験案。作用点のおもりを、支点にどんどん近づける。実験してみましょう。力点のおもりは、支点から3つめの位置で動かしません。作用点のおもりは、4つめの位置から支点にどんどん近づけていきます。おもりを3の位置にすると…? 2の位置にすると…? 1の位置にすると…? この結果から何が言える?

続いては、Bの予想を調べる実験案。力点のおもりを増やしていく。作用点と力点のおもりの位置は変えず、力点のおもりだけを増やしていきます。力点のおもりを2個にすると…? 3個にすると…? この結果から何が言える?

最後は、Cの予想を確かめる実験案。力点を支点から遠くしていく。作用点のおもりの位置は変えず、力点のおもりの位置を支点からどんどん遠くしていきます。力点のおもりを4の位置にすると…? 5の位置にすると…? 6の位置にすると…? この結果から何が言える?

実験をした結果から、みんながわかったこと、まだわからないことを書き始めました。「いっただきまーす!」。みんなの考えを食べるヨウダエモン。ヨウダエモンの体から、いろいろな考えがどっと出てきました。「いろんな考察が生まれたぞ!」。まずは、力点を支点からどんどん遠くしていく実験。この結果から何がわかった? 「この実験から言えることは、支点から力点を遠くするほど作用点の力が大きくなること」と言う子。「ふむふむ。でも、『遠くするほど』とまで言えるのかな?」とヨウダエモン。

次に、作用点のおもりを支点に近づけていく実験。どんなことがわかった? 「4、3、2と作用点を近づけると、かたむきが変わっているダーロ。だから、支点に近いほど、作用点ではたらく力が大きくなるって言えるダーロ!」とダーロ。すると、「ちょっと待ってね。でも、2から1に移動したとき、変化はないよ。支点に近いほど作用点ではたらく力が大きくなるって、言っていいの?」とカモカモが言いました。「それを調べる実験、ないかなぁ。考えテミルン」とテミルン。

これについて考えてくれた子がいました。おもりを今まで使っていた20gから10gにかえて、作用点のおもりを支点に近づけていくのです。どんな結果になるのでしょう。作用点が4のときは、作用点のほうにかたむいています。3のときは…? 2のときは…? 1のときは…? この結果から何が言える?

最後は、力点のおもりを増やしていく実験について。この実験結果では、予想があっているのかまだわからないと考えた子がいました。関係するのは、支点の下の部分。「力点にもう1個おもりを増やそうとつけてみたところ、ここに当たってしまって、次のおもりをつけても変化が見られないので、どんなに増やしても確認できない」。おもりを増やしても、てこが支柱にぶつかって、変化が見られなくなるのです。これでは、力点に力を加えるほど作用点ではたらく力が大きくなるかどうかはわかりません。

この疑問についても、新しい実験案が出ました。作用点も力点も、支点にいちばん近い位置におもりを3個つけてスタート。力点のおもりを1個増やすと、どうなる? 「まだかたむきます。力点におもりをもう1個つけると…」。この結果からは何が言えそう? 「ヨウダ~! まだまだ、てこには何か決まりがありそうだ。みんなもいろいろ実験して、考察してみてくれ~」。