よく晴れた日。植物の葉がしおれています。根のところの土に水をやると…。水は土にしみこんで…。しばらくすると…、葉がみずみずしくなりました。根から吸った水は、どうやって葉に届くのでしょう。
「ヨウダエモン、参上(さんじょう)! 今日考えてほしいのは、植物の葉に届く水について。アジサイを例に考えるぞ」とヨウダエモン。土にしか水をやっていないのに、葉が元気になります。根から吸った水は、葉にどうやって届くのでしょう。「まずは予想してくれ!」とヨウダエモン。
水が上に移動する場面を見て、手がかりを探しましょう。たとえば、水車。水はどうやって上がる? 次は、ストローでジュースを飲むとき…。次は、キッチンペーパー。水につけると…? 根から吸った水は葉にどうやって届くのか。予想の手がかり、見つかりましたか?
神奈川県横浜市立井土ヶ谷(いどがや)小学校でも挑戦(ちょうせん)しました。水はどうやって葉に届くのか。どんな予想をした? まずは、『ストローみたいに上に上がる』という予想。どうしてそう思ったのかというと…。「一度、水をあげたばかりの木をポキッと折っちゃったときに、水がたくさん出ていたので、ストローみたいに上がって行ったんだと思って」と言います。
別の子はキッチンペーパーを手がかりにした予想です。『くきの中にあるせんいみたいなものから伝わっていく』。どういうことかというと…。「くきの中にもせんいみたいなものがあって、それから水がどんどん上に伝わっていくと思いました」。
みんなの予想、どうやって確かめる? まずは、「ストローのように吸い上げられる」という予想。その確かめ方は? 『くきと葉を切って調べる』。予想通りならどうなっているはず? 「中が、空どうになってストローみたいになっていて…」という意見。
一方、「キッチンペーパーのように水がしみこむ」と予想した子たちは…、『半分に切って断面を見て、どのようになっているか調べる』。予想通りだとどうなっている? 「断面にプツプツ穴があいていて、スポンジみたいになっていて、水を吸いこんでいくと思いました」。さらに、こんな確かめ方もありました。『くきを半分に切る』。「くきを横に切るんじゃなくて、縦に切るとわかると思いました」と言う子。予想通りだと? 真ん中がキッチンペーパーみたいになっていてそこを水が上がっていくはず、ということのようです。
予想を確かめるため、アジサイで実験してみました。根から水を吸ったくきを切ると、水は…? 今度は、くきの断面をよく見てみましょう。横に切ると…? 縦に切ると…? 井土ヶ谷小学校でも、結果から何が言えるか、考えをまとめ始めました。「いっただっきまーす! もぐもぐ…ヨウダ!」。いろいろなまとめが出てきました。どんなことがわかったかな?
「くきの中にスポンジがあって、そのスポンジを伝って水は上がっていくのかな」と言う子。確かに、くきの中に白いスポンジみたいなところがありました。水はそこを通っているということでしょうか。
それに対して、『ここを通っているの?』と図のくきの中の部分に書いた子。どういうことでしょう。「いちばんここだと思うのは白いスポンジみたいなところなんですけど、まだわからないので…」と言います。なるほど、どこを通ったか、まだわからないということのようです。水はくきの中のどこを通るか、どうすれば確かめられる?
ふしぎモンスターたちも考え始めました。「水はスポンジみたいなところを上がるに決まってるダーロ!」とダーロ。「まだどこを通ったかわかんないワオ!」とワーオ!。「これがヒントにならない? 白いバラを…、ピンク色っぽいバラにすることもできるよ!」とテミルン。「調べ方のヒント、ありそうカモ~!」とカモカモ。
井土ヶ谷小学校では…。「縦に切ったくきは白で見えにくいから、水の色を変えたら水の通り道が見えやすくなるんじゃないかな」という意見が出ました。なるほど、色水を吸わせるという調べ方です。予想通りならどうなるはず? 「せんいだったら、くき全体に色がつくと思うけど、管だったら点々という感じで色がつくと思います」という意見でした。さっそくやってみましょう!
アジサイの根を、赤い色のついた水につけておくと…、花が赤くそまりました。「葉も、赤くそまったヨウダ」とヨウダエモン。くきを横に切って断面を見ると…? 縦に切ると…? 「この結果から何が言える? ほかの植物はどうなっているのかな?」。