ジャガイモはしずむ。イチゴは浮(う)く。カボチャは…浮いた。「浮く」ってどういうことだろう?
ほかの野菜(やさい)とくだものは? 何が浮(う)いて、何がしずむ? 浮いたのは、ブロッコリー、カボチャとイチゴ。それからレモン、オレンジ、リンゴ、キュウリ、バナナでした。サツマイモ、ニンジン、ジャガイモ、レンコン、キウイはしずみました。しずんだなかでいちばん小さいのはブドウです。大きくて重いカボチャは浮かんで、小さくて軽いブドウがしずむ。このちがいは何から来ているのでしょう?
実験(じっけん)してみましょう。ポリぶくろに満杯(まんぱい)に入れた水。水槽(すいそう)の水にポリぶくろを入れると…。水の中にとどまって、浮(う)きもしずみもしません。水より重いとどうなるのか。同じふくろを今度は砂(すな)で満杯にします。重さをはかると、水より砂のほうが重い。では、砂の入ったポリぶくろを水の中に入れると…。しずみました。ということは、同じ大きさ、つまり同じ体積(たいせき)でくらべたとき、水より重いものはしずむのです。
浮(う)くのか、しずむのか、見かけにまどわされてはいけません。それぞれをまず同じ体積(たいせき)にそろえて、同じ体積の水と重さをくらべてみましょう。ばねばかりにつるしてみると、鉄は水よりずっと重い。アルミニウムとゴムは少し水より重い。ポリエチレンはほんのわずか水より軽く、木はいちばん軽い。
水槽(すいそう)の水の中にいったんしずめてみました。どれが浮(う)くのでしょう…。浮いたのは、ポリエチレンと木。鉄、アルミニウム、ゴムはしずんでいます。やはり、水より軽いものが浮き、重いものがしずみます。
たとえ形がかわっても、結果(けっか)は同じ。水より重いものはしずみ、水より軽いものは浮(う)きます。なぜカボチャは水に浮くのか。同じ体積(たいせき)の水とくらべると、カボチャは水より軽いということなのです。