チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングタイトル)

scene01 2000年以上前の「吉野ヶ里遺跡」
ないようを読む

今日のテーマは、佐賀県。佐賀県は九州地方の北部にあり、県庁所在地は佐賀市、人口はおよそ83万です。佐賀県を知るキーワードはこの三つ。「吉野ヶ里(よしのがり)遺跡(いせき)」、「のり」、「干潟(ひがた)」です。佐賀県東部の吉野ヶ里遺跡は、およそ2300年前から1700年前にさかえた大きな集落のあとです。遺跡からは土器(どき)をはじめ、鉄でできた農具や、権力者(けんりょくしゃ)の装飾品(そうしょくひん)も見つかっています。かつての日本を知る上で重要(じゅうよう)な遺跡です。

scene02 「のり」、「干潟」
ないようを読む

有明海(ありあけかい)は佐賀、長崎、福岡、熊本の4県にかこまれた湾(わん)で、のりの養殖(ようしょく)がさかん。生産量は日本一で全国のほぼ半分をしめています。また、有明海には日本最大(さいだい)の干潟があります。潮(しお)がひいて海面がひくくなったときにあらわれる干潟には、ムツゴロウやシオマネキなどめずらしい生き物がすんでいます。そして佐賀県でもう一つ有名なのが、「有田焼(ありたやき)」というやきもの。全国のやきもののおよそ20%をしめています。

scene03 陶器と磁器
ないようを読む

みえるくんがやってきたのは佐賀県有田町(ありたちょう)。まず、九州陶磁(とうじ)文化館をたずねました。やきものは2種類(しゅるい)に分かれます。1000~1200℃でやく陶器(とうき)。そして、およそ1300℃以上でやく磁器(じき)です。磁器である有田焼の原料(げんりょう)は白い石。この石の中にはガラスと同じ成分(せいぶん)がふくまれています。この石を重さおよそ100kgのきねで14時間つき、細かくします。そこに水をくわえ、よくかきまぜると粘土(ねんど)になります。これが有田焼の材料(ざいりょう)です。

scene04 粘土で形を作っていく
ないようを読む

次にみえるくんがたずねたのは、有田焼を作っている窯元(かまもと)です。器(うつわ)を作る作業を見せてもらいました。ろくろに粘土(ねんど)をのせて、回しながら形にしていきます。大きさをはかる「とんぼ」という道具を使うと、高さと直径(ちょっけい)をいっしょにはかることができます。たとえばホテルや旅館では同じ食器(しょっき)が何十まいと必要(ひつよう)です。そのためには、すべて同じサイズで作らなければなりません。

scene05 基本は藍色の絵
ないようを読む

次は絵をかく作業です。藍(あい)色だけで絵をかくのが、有田焼の基本(きほん)です。にごった絵の具には、やくと藍色になる金属(きんぞく)成分(せいぶん)が入っています。まず細い筆を使って輪郭(りんかく)をかきます。葉っぱなど全体に色をつけるときは太い筆を使います。また、この太い筆を使って、「ぼかし」というわざを使うことができます。まず、絵の具をつけた筆に水をすわせます。するとはじめはうすい色が、そしてだんだんと色が出てきます。これが「ぼかし」です。

scene06 1300℃の高温で二日間
ないようを読む

このあとは、かまでやきます。1300℃の高温で二日やきつづけると、器(うつわ)に変化(へんか)が起こります。やく前とくらべて、やいたあとは少し小さくなるのです。高温でやくとガラス成分(せいぶん)がとけだし、粘土(ねんど)の中の空間をうめていきます。空間がなくなった分、器は小さくなるのです。有田焼はさらに色をつけることがあります。赤、黄色、緑、金など色をつけたあと、今度は600℃でやくと、色あざやかなやきものができます。その美しさは、多くのやきものファンを引きつけています。

scene07 日本の磁器作りの始まり
ないようを読む

500年ほど前、今の佐賀県をおさめていた大名が、李参平(り・さんぺい)という陶磁器(とうじき)作りの職人(しょくにん)を朝鮮(ちょうせん)からつれてきました。李参平は磁器の原料(げんりょう)となる石を有田で発見し、やきものを作り始めました。それが日本の磁器作りの始まりといわれています。その後、有田の磁器の技術(ぎじゅつ)は石川県の九谷(くたに)や京都府の清水(きよみず)、愛知県の瀬戸(せと)などに広まっていきました。そして今、磁器は電気を送るのにかかせないものになっています。それは…。

scene08 磁器製品「ガイシ」
ないようを読む

電気と関係(かんけい)のある磁器(じき)製品(せいひん)を作っている会社をたずねたみえるくん、電柱につけられている「ガイシ」というものを見せてもらいました。ガイシは有田焼と同じ磁器で、電気を通さない性質(せいしつ)があります。電気は電線をつたって流れてきますが、ガイシがないと、電柱をつたわり、地中に流れてしまいます。ガイシがあると、電気は横から出た線をつたわり、流れていきます。こうやって電気はみんなの家にとどけられます。

scene09 生活にかかせない磁器の技術
ないようを読む

ガイシの作り方を見せてもらいました。機械(きかい)にセットした粘土(ねんど)を、回しながらカッターでけずります。そして1300℃で二日半かけてやくと完成(かんせい)です。この会社ではおよそ100種類(しゅるい)、年間60万このガイシを作っています。このほか、ビルの外がわにはられているタイルも磁器(じき)。水を通さないという性質(せいしつ)を利用(りよう)し、雨や雪からビルを守るのに使われています。磁器の技術(ぎじゅつ)は、わたしたちの生活にかかせないものとなっているのです。

scene10 チーズちゃんの「都道府県クイズ」
ないようを読む

チーズちゃんの「都道府県クイズ」! ななめになってとんでいる飛行機(ひこうき)のような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.伊勢神宮(いせじんぐう)という有名な神社がある。ヒント2.忍者(にんじゃ)で有名なところ。ヒント3.四日市コンビナートという大きな工場地帯(ちたい)がある。答えは…、三重県でした。三重県は、近畿(きんき)地方の東部にあります。

scene11 日本最初の真珠養殖
ないようを読む

三重県の志摩(しま)半島南部にある英虞湾(あごわん)は、リアス海岸として有名です。波がおだやかな入り江では、真珠(しんじゅ)の養殖(ようしょく)が行われています。養殖に使うのはアコヤガイ。この貝の中で真珠は大きく育ちます。1893年、英虞湾で日本で最初(さいしょ)の真珠養殖が始まりました。以来100年以上にわたり研究をつづけてきた養殖技術(ぎじゅつ)は、世界からも高い評価(ひょうか)を受けています。

見えるぞ!ニッポン
佐賀県~焼き物~
有田焼は、400年ほど前、地元で採れる岩石を原料にして、佐賀県で始まった。磁器づくりの技術は現代に受け継がれ、セラミックなど他の工業製品に応用されている。

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう