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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene01 世界遺産の「熊野古道」
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今日のテーマは、和歌山県。和歌山県は近畿(きんき)地方にあり、日本でいちばん大きな半島、紀伊(きい)半島の西部にあります。人口はおよそ97万。県庁所在地(けんちょうしょざいち)は和歌山市です。和歌山県を知るキーワードはこの三つ。「熊野古道(くまのこどう)」、「マグロ」、「みかん」。和歌山県南部の熊野地方には神社や祠(ほこら)がたくさんあり、古くから多くの人がおまいりにおとずれました。そのための道が、熊野古道です。深い森の中につづく古道の一帯(いったい)は世界遺産(いさん)として大切に守られています。

scene02 「マグロ」、「みかん」
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那智勝浦町(なちかつうらちょう)は生のマグロがたくさん水あげされる港として知られています。となりの串本町(くしもとちょう)には、2002年に世界ではじめてクロマグロの完全養殖(かんぜんようしょく)に成功(せいこう)した研究所があります。たまごから育てたマグロにさらにたまごをうませることで、大切な資源(しげん)を守ろうとしています。有田(ありだ)市は全国でも一、二をあらそうみかんの産地(さんち)。日当たりがよくて水はけがよいなど、みかん作りにてきした土地でとれたものは、皮がうすくてあまいとひょうばんです。

scene03 和歌山県は日本一の梅の産地
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みえるくんがやってきたのは和歌山県を代表する梅(うめ)の産地(さんち)、みなべ町(ちょう)です。面積(めんせき)の70%が山間部で、山の斜面(しゃめん)のいたるところで梅が作られています。ここの梅は「南高梅(なんこううめ)」とよばれ、一本の木におよそ3000こもの実をつけます。ふつうの梅の木の2倍です。実が大きくて果汁(かじゅう)も多いため、梅の最高品種(さいこうひんしゅ)といわれています。熟(じゅく)す前に収穫(しゅうかく)した青梅は、主に梅酒に使われます。

scene04 梅のさいばいにてきした土と気候
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みなべ町で梅(うめ)のさいばいがさかんになったのにはわけがあります。この地域(ちいき)の土は水はけがよく、カルシウムという栄養素(えいようそ)をたくさんふくんでいます。これは、いい梅が育つためにかかせないじょうけんです。さらに、沖合い(おきあい)にはあたたかい黒潮(くろしお)が流れているため、一年を通して気候(きこう)が温暖(おんだん)です。また、晴れの日が多いのに、雨もたくさんふります。これも、梅のさいばいにはてきしていました。

scene05 ぐうぜん見つけた木から
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南高梅(なんこううめ)のさいばいが始まったのは、およそ50年前のこと。地元の農家、高田貞楠(たかだ・さだぐす)さんが、ひときわゆたかに実り、大つぶの実をつけた木をぐうぜん見つけたことがきっかけでした。これが「高田梅(たかだうめ)」と名づけられ、その後、南高梅として育てられることになったのです。さらに、南高梅の産地(さんち)になるには、農家の人たちの努力(どりょく)がありました。それは「接(つ)ぎ木」です。

scene06 「接ぎ木」の技術で日本一の産地に
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「接(つ)ぎ木」とは、べつべつの木をくっつけるぎじゅつのこと。梅(うめ)では、多くの実をつけたえだをえらぶことから始まります。そして、芽(め)のあるえだを2cmほど切り取ります。次に、「台木(だいぎ)」とよぶ木に切れ目を入れ、切り取ったえだをぴったりくっつけます。そしてテープをはって、接ぎ木の完成(かんせい)です。2年がたつと、木と木がくっつきます。少しでも多くの梅がとれるように、梅農家の人たちは代々接ぎ木をつづけてきました。そうして、みなべ町は日本一の梅の産地(さんち)となったのです。

scene07 熟した梅で梅干し作り
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つづいてみえるくんは、梅干(うめぼ)しをどんなふうに作っているのか調べます。熟(じゅく)した梅の実は自然(しぜん)に落ちてきます。きずがつかないよう、畑には青いマットがしきつめられています。みなべ町では、収穫(しゅうかく)した梅の80%が梅干しになります。収穫するとすぐに梅干し作りが始まります。梅をきれいにあらい、大きさべつに分けていきます。熟した梅は皮もうすくてやわらかく、塩(しお)づけにちょうどいいのだそうです。

scene08 塩につけこんで天日にほす
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水あらいしたあと、たるに入れて塩(しお)でつけこみます。塩が梅(うめ)のひとつぶひとつぶにまんべんなく行きわたるようにするのがポイントです。たるがいっぱいになったら、ふたをして石の重しをおき、1か月以上おきます。そのあと、たるから出した梅を太陽と風に当て、かんそうさせます。「天日干(てんぴぼ)し」です。三日間ほどほすと、梅の表面に塩がふきだしてきます。これで梅干しのできあがり。農家ではそれぞれの家で梅干しを作っているそうです。

scene09 新しい味の梅干し
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最近(さいきん)人気の梅干(うめぼ)しがあると聞いて、見せてもらいました。味つけの決め手となるのが、調味液(えき)です。あまみのある梅干しを作るため、はちみつをくわえます。2週間ほどつけこみ、味をしっかりしみこませます。はちみつ味のほか、かつおだしの味、黒ざとうとはちみつをまぜたものなどもあります。梅干しが食べやすくなったとひょうばんで、全国に出荷されています。梅ジュースや梅ゼリー、梅ジャムなどの売れ行きもよく、梅の生産量(せいさんりょう)は30年前にくらべて4倍以上にふえています。

scene10 チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! クラゲのような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.九州でいちばん大きな都市がある。ヒント2.夏に行われる祭り「山笠(やまがさ)」が有名。ヒント3.辛子明太子(からしめんたいこ)の生産量(せいさんりょう)が日本一。答えは…、福岡県でした。福岡県は、九州地方の北のはしにあります。

scene11 日本風にくふうした辛子明太子
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福岡で辛子明太子(からしめんたいこ)が作られるようになったのは、福岡の川原俊夫(かわはら・としお)さんが、おとなりの国韓国でたらこにとうがらしをまぶした料理(りょうり)を知ったことがきっかけでした。作り方は、まずたらこにとうがらしをまぶします。そして、日本人のこのみに合うように作られた秘伝(ひでん)のタレにつけてねかせ、うまみを引き出します。このように日本風に作り直したものが人気をよび、今や福岡県を代表する特産品(とくさんひん)となったのです。

見えるぞ!ニッポン
和歌山県~梅干し~
雨が多く暖かい気候を生かして、全国の7割の梅を生産している和歌山県。大きな実をつける梅の木を「接ぎ木」という方法で増やし、一大産地が誕生した。

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