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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene01 今日のテーマは「らく農」
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今日のテーマは「らく農」です。あるものの生産量(せいさんりょう)を表したグラフを見ると、およそ半分を北海道がしめています。あるものとは「生乳(せいにゅう)」です。生乳は牛乳やバター、チーズの原料(げんりょう)で、北海道はこれらを作る農業「らく農」が日本一なのです。北海道の人口は541万。札幌市に道庁(どうちょう)があり、日本の面積(めんせき)の2割(わり)をしめるもっとも広い都道府県です。冬の寒さがきびしい土地ですが、ゆたかな自然(しぜん)がたくさんのこされています。

scene02 人より牛の数が多い町
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みえるくんがやってきたのは、北海道別海町(べつかいちょう)。広大な土地を利用(りよう)して、らく農がさかんなところです。実はこの町、住んでいる人よりも牛の数のほうが多いのです。人口1万6000に対して、牛は12万頭。人間の7倍もいます。牛をかっているらく農家の一日を見せてもらいましょう。父親の代かららく農をつづけている齊藤(さいとう)さんの牧場(ぼくじょう)では、家族3人で、110頭の牛を世話しています。

scene03 牛中心の生活
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朝、最初(さいしょ)の仕事は牛の乳(ちち)しぼりです。専用(せんよう)の機械(きかい)でミルクをしぼります。1頭の牛からおよそ30リットルのミルクがとれ、しぼったミルクはすぐにタンクでひやされます。ばいきんなどにふれないためのくふうです。午前8時、乳しぼりが終わると牛を牧場(ぼくじょう)に放します。齊藤さんの牧場の広さは、なんと東京ドーム17こ分。牛がいなくなった牛舎(ぎゅうしゃ)をきれいにそうじします。そうじが終わった午前10時、ようやく朝ごはん。すべてが牛中心の生活なのです。

scene04 一日も休めないらく農の仕事
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午後、子牛が生まれました。この時期は、二、三日に1頭は子牛が生まれます。子牛を産(う)むことで、お母さん牛がミルクを出してくれるようになるのです。午後6時、もう一度ミルクをしぼります。朝と夕方の2回しぼらないと病気になってしまうため、乳(ちち)しぼりの仕事は一日も休むことができません。たまったミルクをタンクローリーが集めにきました。ミルクを低温(ていおん)でひやしたまま運ぶことができる車です。工場へ運ばれたミルクは熱(ねつ)で殺菌(さっきん)され、容器(ようき)につめられます。

scene05 北海道でらく農がさかんなわけ
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なぜ北海道ではらく農がさかんなのでしょう。そのひみつは気候(きこう)にあります。北海道は夏でも平均(へいきん)気温が20℃以下。雨も少なく、農業をするにはたいへんです。でも広い土地があるので、寒さに強い牧草(ぼくそう)を植えて牛をかっているのです。暑さに弱い牛にとっても北海道は住みやすいところです。しかし毎日の乳(ちち)しぼりなど、きつい仕事なのであとをつぐ人がなく、あれはててしまった牧場(ぼくじょう)もあります。そのため北海道では、らく農家をささえるためにいろいろなくふうをしています。

scene06 「らく農ヘルパー」制度
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別海町で100頭近い牛をかっている臼井(うすい)さんは、町のらく農家の多くと同じように家族だけで牧場(ぼくじょう)を切りもりしています。そんな臼井さんの牧場に心強い助っ人がやってきました。「らく農ヘルパー」です。らく農ヘルパーとは、らく農家の代わりに牛の世話をしてくれる人たちです。臼井さんは3日間、仕事の手助けをたのみました。休みをとって旅行に行くためです。20年ほど前にこの制度(せいど)が始まってから、月に一度は休みをとれるようになりました。

scene07 らく農家をめざす人のための学校
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別海町には、らく農家になりたい人のための学校もあります。学校ではらく農の経験(けいけん)がない人でも基礎(きそ)から教えてくれ、北海道だけてはなく、全国各地(かくち)から入学希望(きぼう)者がやってきます。学校には牧場(ぼくじょう)と同じ設備(せつび)がそなえられていて、3年間、寮(りょう)で生活しながら経験をつみ、一人前のらく農家をめざします。

scene08 「らく農の楽しさがわかってきた」
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別海町のらく農の学校を出て牧場(ぼくじょう)を始めた山口さんは、前は東京で小学校の先生をしていました。もともと農業に興味(きょうみ)があり、らく農の学校のことを知ると家族をつれて北海道にやってきました。今、らく農の楽しさ、農業の楽しさがわかってきたところだといいます。らく農の学校ができてからの13年間で41の家族が町にうつり住み、らく農家になりました。ほかにも、獣医(じゅうい)さんやしぼったミルクの加工(かこう)工場など、北海道にはらく農家をささえるしくみがたくさんあるのです。

scene09 チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 大型の犬がすわりこんでほえているような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.日本一たくさんメロンを作っている。ヒント2.日本で2番目に長い川、利根川(とねがわ)が流れている。ヒント3.水戸の黄門様や、納豆(なっとう)が有名。答えは…、茨城県でした。茨城県は、関東地方の北のほうにあります。わかったかな? 

scene10 メロン作りに合った気候
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茨城県のなかでも鉾田(ほこた)市は、最大(さいだい)のメロン産地(さんち)。町のあちこちにあるハウスの中でメロンが作られています。鉾田市は、昼間はあたたかいのですが夜にはひえこみます。この昼と夜との温度の差(さ)が、あまいメロンを育てます。そして、4月にオトメメロン、5月にアンデスメロンなど、時期をずらしていろいろな品種(ひんしゅ)のメロンを育てています。めぐまれた気候(きこう)と農家のくふうが、日本一のメロン産地をささえているのです。

見えるぞ!ニッポン
北海道~らく農~
生乳の生産量5割以上。日本一のらく農王国北海道。大規模な農場がたくさんある一方で、牛の世話で休日をとる事が難しい農家を支援する仕組み作りもすすんでいる。

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