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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01ゆたかな森
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今日のテーマは青森県。青森県は本州のいちばん北にあり、人口は132万。県庁(けんちょう)があるのは青森市です。青森県を知るためのキーワードは三つ。「ゆたかな森」と「海」、そして「ねぶた」です。秋田県とのさかいに広がる白神(しらかみ)山地にはブナの木の森が手つかずのままのこされていて、世界自然遺産(しぜんいさん)に登録(とうろく)されています。人々は昔から森でくらしてきました。青森市近くの三内丸山遺跡(いせき)では、今から5000年前に森でさいばいしていたクリが見つかっています。

scene 02海、ねぶた、そして「りんご」
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青森県は三方を海にかこまれ、ホタテの養殖(ようしょく)やイカ漁(りょう)など、漁業(ぎょぎょう)がさかんです。そして青森県で有名なのが、夏の「ねぶた祭り」。勇壮(ゆうそう)な山車(だし)が町をねり歩く「青森ねぶた」には、300万人もの観光(かんこう)客が集まります。青森県にはゆたかな自然(しぜん)と伝統(でんとう)文化が息づいているのです。そしてもう一つ、青森県でわすれてはいけない大切なものがあります。収穫量(しゅうかくりょう)日本一、青森県が全国の半分以上を作っている「りんご」です。

scene 03日本一のりんごの町、弘前
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みえる君がやってきたのは青森県弘前(ひろさき)市。りんごラーメンやりんごカレーも見かける、日本一の生産量(せいさんりょう)をほこるりんごの町です。7月、畑では5cmほどの小さなりんごがなっていました。りんご農家の棟方(むなかた)さんは家族3人でりんごを育てています。おくさんが、せっかくなったりんごの実を取っています。これは、「実すぐり」という作業。実の数が多すぎると栄養(えいよう)が行きわたらず、おいしいりんごができません。そこで、きずがついた実や育ちが悪い実を取りのぞくのです。

scene 04一つひとつ手間と時間をかけて
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5月、真っ白いりんごの花がさきます。1本の木にさく花は、およそ6000。これをちぎって5分の1にまでへらします。6月、花が実にかわりました。「実すぐり」をしてのこったのは1本の木におよそ300こ。この一つひとつにふくろをかけます。虫や病気から守るためです。10月、大きく育ったりんご。でもまだ収穫(しゅうかく)ではありません。「葉もぎ」といって、まわりの葉を取って日の光に当てることで、真っ赤に色づかせます。11月、ようやく収穫。こうして、りんごはわたしたちのもとにとどけられるのです。

scene 05自然相手のむずかしさ
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味も、形も、色もよくなるように、農家の人たちが苦労(くろう)して育てているりんご。でも、苦労して作っても自然(しぜん)が相手なのでうまくいかないこともあります。平成3年、青森県を台風19号が直撃(ちょくげき)。収穫(しゅうかく)目前のたくさんのりんごが、強い風で地面に落ちてしまいました。きずついたりんごは売り物にならず、被害(ひがい)は740億(おく)円にものぼりました。青森県のりんご農家を助けよう。落ちたりんごは各地(かくち)のデパートなどで売られ、多くの人が買いもとめました。

scene 06より強く、よりおいしいりんごを
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風には弱いりんごも、寒さには強い植物です。青森県は冬には4mをこえる雪がふります。この寒い気候(きこう)にてきしているため、明治時代からりんごのさいばいが広まったのです。青森県ではさらに寒さに強いりんごを作ろうと研究をつづけています。青森県産業技術(さんぎょうぎじゅつ)センターりんご研究所。その研究室の冷蔵庫(れいぞうこ)を開けると、中にあるのはりんごの苗(なえ)。寒さや病気に強い新しい品種(ひんしゅ)を作る研究です。寒さに強いだけではなく、よりおいしいりんごを作る研究も進められています。

scene 07青森県生まれの新しい品種
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世界でもっともよく食べられているりんごも青森県生まれ。味がよい「デリシャス」と、長く保存(ほぞん)できる「国光(こっこう)」をかけあわせた品種(ひんしゅ)、「ふじ」です。皮がうすくてジューシーな「星の金貨(きんか)」や、皮をむいても茶色くならない「あおり27」も青森県で生まれた新しい品種です。新しいりんごの開発には長い年月がかかります。「5000こたねをまいて、1こか2こ新しい品種が生まれるくらい。実がなるまでに10年も20年もかかるのがむずかしいところです」(りんご研究所 赤田研究員)。

scene 08海外でもみとめられた青森のりんご
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農家も、さらに質(しつ)のよいりんごを作るためにがんばっています。棟方さんは、できの悪い実を落とす「実すぐり」を、二度、三度とくりかえします。実の数が少なければ、それだけ栄養(えいよう)が集まっておいしいりんごができるからです。「なるべく手をかけて、味のいいりんごをとどけたい」(棟方さん)。棟方さんのりんごはアメリカにも輸出(ゆしゅつ)されています。ふつうのりんごの2倍近いねだんですが、売り上げはのびています。青森のりんごは、その品質の高さが海外でもみとめられているのです。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 海にただよう4つの生き物のような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.日本の西のほうにあって、たくさんの島がある。ヒント2.古い教会など、歴史的(れきしてき)な建物(たてもの)がたくさんある。ヒント3.名物料理(りょうり)は「ちゃんぽん」。答えは…、長崎県でした。長崎県は、九州の西部にあります。

scene 10「坂の町」長崎
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長崎県の県庁がある長崎市は、海に面した、山沿いに広がる町。山の斜面(しゃめん)にもびっしりと家がたっています。急な坂道をゆっくり上がってきたのは、二人乗りのモノレール。坂の上に住んでいる人のために作られました。4分間かけて、80段(だん)ある坂を上ります。斜面にそって作られたエレベーターもあります。定員は17人。高さ50mの丘(おか)の上まで1分ほど。多い日には一日1500人が利用(りよう)するそうです。「坂の町」長崎では、みんながくらしやすくなるよう、いろいろなくふうがありました。

見えるぞ!ニッポン
青森県~リンゴ~
本州の最北・青森県はりんごの生産量が日本一。冬の寒さが厳しく、寒い土地でも育つりんごの栽培が広がった。おいしいりんごを作るための人々の努力を見る。

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