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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01大国主をまつる「出雲大社」
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今日のテーマは、島根県。島根県は中国地方の日本海がわ、山陰(さんいん)地方にあります。県庁所在地は松江(まつえ)市、人口はおよそ69万です。島根県を知るキーワードは、「出雲大社(いずもたいしゃ)」、「シジミ」、「そろばん」。出雲大社の神様をまつる御本殿(ごほんでん)の高さは、およそ24mもあります。ここにまつられているのは、日本をつくったとされる大国主(おおくにぬし)という神様。縁(えん)むすびの神様としても知られているため、よい縁をもとめて、年間250万をこえる人々がおとずれます。

scene 02宍道湖の「シジミ」
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日本でとれるシジミの99%以上をしめるヤマトシジミ。とくに島根県産(さん)は、肉あつで知られています。シジミがとれるのが宍道湖(しんじこ)。この湖は海とつながっているため、塩分(えんぶん)が少しまざっています。それは海水の10分の1ほど。この環境(かんきょう)が、シジミにとっては最適(さいてき)なのです。シジミとりにかかせない「じょれん」という道具のあみ目は、11mm以上に決められています。それは、小さなシジミが入らないようにするため。シジミをとりすぎないようにする知恵(ちえ)です。

scene 03「そろばん」、そして石見銀山
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森林のゆたかな奥出雲町(おくいずもちょう)は、そろばんの生産(せいさん)地です。「雲州(うんしゅう)そろばん」とよばれ、高級品として知られています。およそ200年前、町の大工さんが地元の木材(もくざい)で作ったのがきっかけでした。島根県には有名なものがほかにもあります。それは、世界遺産(いさん)の石見銀山(いわみぎんざん)。「銀山」とは、昔、銀がとれた場所です。石見銀山はおよそ500年前に発見された、日本で最初(さいしょ)の銀山です。

scene 04手作業でほっていた銀
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みえるくんがやってきたのは、大田(おおだ)市。ここに石見銀山があります。昔、銀をほり出したあなに入ってみました。中の温度は15℃前後。一年を通して温度はかわりません。進んでいくといくつもあながほられていました。みえるくんが入るのがやっとくらいの小さなあなもあります。昔の人たちは、鉄でできた「たがね」という道具を使い、手作業でほっていました。一日にほれるのはわずか30cmほどでした。ほり出された石の中で、銀は鉄などとくっついています。そこで、銀だけを取り出す作業が必要(ひつよう)です。

scene 05銀を取り出す「灰吹法」
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銀を取り出す方法(ほうほう)がつたわったのは、今から480年ほど前。朝鮮(ちょうせん)半島からつたわった「灰吹法(はいふきほう)」です。まず、石をくだいていらない部分をとりのぞき、鉛(なまり)といっしょに炉(ろ)に入れて高温で熱(ねっ)し、どろどろにとかします。鉛は銀とくっつきやすい性質(せいしつ)があるため、炉の中で銀と鉛のかたまりができます。このかたまりを灰の上で熱していくと、鉛がとけて灰に吸収(きゅうしゅう)され、銀だけがのこります。この方法で、質のよい銀がたくさん作られました。

scene 06歴史を伝える文化財
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銀の産出(さんしゅつ)でわいたふもとの町、大森町。町には江戸時代の家なみがのこり、歴史(れきし)をつたえる文化財(ざい)になっています。木の自動販売機(はんばいき)など、古い町の雰囲気(ふんいき)をこわさないよう町の人たちも努力(どりょく)しています。銀をつみだした港には、かわった形の岩がのこっていました。「鼻ぐり岩」といって、昔、船を岸につなぐときにつなをまきつけてつないだのだそうです。今でも50以上の鼻ぐり岩がのこっています。たくさんの船が集まり、この港から銀をつみだしました。

scene 07世界で使われた石見の銀
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およそ450年前、石見銀山は世界有数の銀の産地(さんち)でした。そこに目をつけたのが、ポルトガルです。ポルトガルはヨーロッパから船でアジアまでやってきて、いろいろな国と貿易(ぼうえき)をしていました。日本に持ってきたのが、絹(きぬ)の糸や鉄砲(てっぽう)です。それらを売って手に入れた銀で、ポルトガルは中国で陶磁器(とうじき)を買い入れたり、東南アジアで香辛料(こうしんりょう)を買ったりしてヨーロッパに持ち帰ったのです。しかし今、この石見銀山の遺跡(いせき)に問題が起きています。

scene 08世界遺産を守る活動
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今、石見銀山の遺跡(いせき)では竹がふえています。もともと竹は、銀山ではたらく人たちが生活で使っていたものです。しかし、人が去った山には竹がのこりました。問題になっているのは、竹の根。のびる力が強く、岩のすきまに入りこんで、遺跡をこわし始めています。そのため、町の人たちは定期的(てき)に竹を切る活動を行っています。この活動には町の小学生たちも参加(さんか)しています。世界遺産(いさん)の石見銀山。みんなで力を合わせて守っているのです。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 海を泳ぐ大きなマンタ(オニイトマキエイ)のような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.都道府県のなかで、面積(めんせき)がいちばん広い。ヒント2.酪農(らくのう)がさかん。ヒント3.「雪まつり」で有名なところ。答えは…、北海道でした。北海道は、日本のいちばん北にあります。

scene 10知床の貴重な自然
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北海道の知床(しれとこ)半島は、ゆたかで貴重(きちょう)な自然(しぜん)がのこっていることから、2005年に世界遺産(いさん)に登録(とうろく)されました。年間およそ180万人の観光(かんこう)客がおとずれます。間近で野生動物や植物が見られるのが人気です。ただし、観察(かんさつ)するのは木で組まれた歩道から。この歩道は、なるべく自然をこわさないようにと考え出されました。自然を守りながら、観光客にも満足(まんぞく)してもらう。そんなこころみがつづいています。

見えるぞ!ニッポン
島根県~石見銀山~
2007年、世界遺産に登録された石見銀山。銀を掘った坑道や、銀を運んだ港の跡が今も残る。地元の子どもたちの遺跡を守る取り組みを紹介する。

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