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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01水あげ量日本一の「カキ」
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今日のテーマは、広島県。広島県は中国地方の瀬戸内海(せとないかい)がわにあります。人口はおよそ283万。県庁所在地は広島市です。広島県を知るキーワードはこの三つ。「カキ」、「造船(ぞうせん)」、「原爆(げんばく)ドーム」です。水あげ量(りょう)日本一をほこる広島名物、カキ。波がおだやかな広島湾(わん)は養殖(ようしょく)がしやすく、500年以上前からカキを育ててきました。海にうかべたいかだにつるして養殖しています。中国山地のゆたかな森から海に流れ出た栄養(えいよう)が、おいしいカキを育てているのです。

scene 02「造船」、「原爆ドーム」
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瀬戸内海は昔から海の重要(じゅうよう)な交通路でした。造船所をつくりやすい港も多く、造船業は広島の主な産業(さんぎょう)となっています。そして、平和のシンボルであり、世界遺産(いさん)である原爆ドーム。昭和20年8月、アメリカによって広島に原子爆弾(ばくだん)が落とされました。町は一瞬(いっしゅん)にしてやけ野原になり、その年の終わりまでにおよそ14万人がなくなりました。原爆によって破壊(はかい)されたこの建物(たてもの)は、平和へのねがいをこめて、当時のままのこされています。

scene 03世界遺産の厳島神社
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みえるくんがやってきたのは、瀬戸内海にうかぶ島、宮島(みやじま)。古くから「神の島」とよばれてきました。この島では、シカが神の使いとして大切にされています。すぐ近くにあるという厳島(いつくしま)神社に向かうと、海の中に鳥居(とりい)が見えました。海の上にたてられた厳島神社。島の自然(しぜん)と一体になった独特(どくとく)のつくり。さらに、昔の建物(たてもの)の様式をよくつたえていることから、原爆ドームと同じ1996年、世界遺産(いさん)に登録(とうろく)されました。

scene 04海の上にたてられたくふう
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厳島神社がたてられたのは、およそ1400年前。海の安全を守る神様などがまつられています。今のような海にうかぶ形になったのは800年ほど前のこと。平清盛(たいらのきよもり)によってつくられました。海の上には舞台(ぶたい)もつくられていて、神様にささげる「舞楽(ぶがく)」が行われます。海の上にある神社にはさまざまなくふうがあります。その一つが、ゆかにあるすきま。海の水が上がってきても、建物(たてもの)をこわさないように波の力を弱めるのです。どうやって波の力を弱めているのでしょうか。

scene 05大型台風にもたえた厳島神社
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打ちよせた波はゆかにおさえられておだやかになります。さらに、すきまから波をにがすことで、そのいきおいを弱めているのです。平成16年9月、大型(おおがた)の台風が神社をおそい、はげしい波にゆかはかなりこわされました。しかし、おくにある本殿(ほんでん)はほとんど被害(ひがい)を受けていませんでした。干潮(かんちょう)の時間。遠浅(とおあさ)の海の底(そこ)があらわれます。潮(しお)のみちひきや太陽の位置(いち)などで、厳島神社はさまざまなすがたを見せてくれます。

scene 06参道のにぎわい、しずかな町なみ
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宮島は厳島神社をおとずれる人でいつもにぎわっています。その数、年間およそ400万人。参道(さんどう)にはたくさんのお店がならびます。流れてくるいいかおりの正体は、名物「もみじまんじゅう」。紅葉(もみじ)をかたどったもみじまんじゅうは、100年ほど前から作られている宮島生まれのお菓子(かし)。みやげものとして大人気です。にぎやかな参道から一歩おくに入ると、しずけさが広がります。町家(まちや)通りとよばれ、古くからの町なみがのこっています。「町家」とは、昔からある古い家のことです。

scene 07町家にのこる昔のおもかげ
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町家の中を見せてもらうと、玄関(げんかん)からうら口までつきぬける土間がありました。おくに細長く作られているのです。宮島の町家の特徴(とくちょう)は、大きな神棚(かみだな)があることです。神棚のある部屋はふきぬけになっています。神様の上に上がることはゆるされないため、二階がないそうです。宮島にはこのような町家が数多くのこっています。170年ほど前の宮島の絵にも町家がえがかれています。当時のおもかげをのこす町なみ。そのなつかしさやあたたかさが、あらためて見直されています。

scene 08生まれかわる町家
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最近(さいきん)、町家はさまざまな使われ方をされるようになりました。ある家の玄関(げんかん)から出てきたのは、なんとカヌー。海に近いうえ、おくゆきのある町家がちょうどいいのだそうです。厳島神社をカヌーで海から見るツアーは、宮島と厳島神社の新しい魅力(みりょく)が発見できると評判(ひょうばん)も上々です。このほか、絵を楽しむギャラリー、観光(かんこう)客がひと息つける喫茶店(きっさてん)など、伝統(でんとう)を生かしながら新しく生まれかわる町家もあります。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 馬の頭のような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.すだちの生産量(せいさんりょう)日本一。ヒント2.鳴門海峡(なるとかいきょう)のうずしおで有名。ヒント3.お遍路(へんろ)さんが最初(さいしょ)にまわるお寺がある。答えは…、徳島県でした。徳島県は、四国地方の東がわにあります。

scene 10伝統文化「阿波おどり」
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徳島県といえば、なんといっても「阿波(あわ)おどり」。徳島市で行われる夏のお祭りです。ユニークなおどりを目当てに、全国から100万人をこえる見物客が集まります。阿波おどりは、「連(れん)」というグループでおどるのが特徴(とくちょう)。しなやかであでやかなおどり。そしてダイナミックなおどり。はげしい動きに目をうばわれます。観客(かんきゃく)もいっしょになってもり上がります。「おどるあほうに見るあほう」。徳島の伝統(でんとう)文化です。

見えるぞ!ニッポン
広島県~宮島~
世界遺産・厳島神社がある宮島。海にある事を計算した、昔の人の知恵と工夫を紹介。地元には、200年以上前に建てられた、町家と呼ばれる古い町並みが残されている。
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