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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01北アルプス、巨大なダム、ホタルイカ
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今日のテーマは富山県。富山県は本州の真ん中あたりの日本海がわにあり、人口は107万、県庁所在地(けんちょうしょざいち)は富山市です。富山県を知るためのキーワードは三つ。「北アルプス」、「巨大なダム」、「ホタルイカ」です。富山県でまず有名なのが、絵葉書のように美しい北アルプス。3000m級の山々がつらなる立山連峰(れんぽう)が県の東部に位置し、その一角には昭和38年に完成(かんせい)した黒部ダムがあります。ダムの高さ186mは日本一。深い山々を切り開き、7年の歳月(さいげつ)をかけて完成しました。

scene 02もう一つの名物「置き薬」
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富山県の北部に面して広がるのが、富山湾(わん)です。海流に乗ってたくさんの生き物がやってきます。富山湾を代表する海の幸といえば、ホタルイカ。春になると、毎晩(ばん)のようにホタルイカをとる船が漁(りょう)に出ます。あみであげられるとホタルのように青く光るため、「ホタルイカ」というのです。富山の名物はそれだけではありません。富山県はあるものの生産(せいさん)が日本一。全国の半分以上を作っています。それは、「置き薬(おきぐすり)」です。「置き薬」とは何なのか、それを調べてみましょう。

scene 03いろいろな薬が入っている薬箱
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富山にやってきたみえるくん、頭から落ちて大きなコブができてしまいました。すると、通りかかった女の人が家で手当てをしてくれました。家には大きな薬箱があります。これが富山の「置き薬(おきぐすり)」です。箱の中には、かぜ薬や胃(い)薬、しっぷや目薬など、いろいろな薬がそろっています。ほとんどが地元富山で作られたものです。ふつう、薬は薬局などで買ってきますが、それでは病気やけがのたびに買いに行かなければなりません。ところが置き薬は、たくさんの薬を一箱セットにしてとどけてくれるのです。

scene 04富山の薬をささえた職人の技術
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富山では300年以上前から薬が作られてきました。そのため、富山の町には薬にまつわる古い建物(たてもの)が数多くのこっています。昔、薬の原料(げんりょう)を売っていたお店が、「金岡邸(かなおかてい)」という資料(しりょう)館になっています。昔ながらの薬の作り方を特別に見せてもらいました。植物や動物からとった成分(せいぶん)をねり合わせて作ります。形のそろった薬を作るには何年も修業(しゅぎょう)しなければなりません。富山の薬は職人(しょくにん)たちの高い技術(ぎじゅつ)によってささえられてきました。

scene 05なぜ富山で薬作りがさかんに?
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でもどうして富山で薬作りがさかんになったのでしょう。それは今からおよそ300年以上前のことです。えらいお殿(との)様が急におなかがいたくなりました。するととなりにいた富山のお殿様がすかさず、「この薬をどうぞ」。飲んでみるとたちまち腹痛(ふくつう)がおさまったといわれています。その話が広まって、富山で薬作りがさかんになったのです。それともう一つ、富山の薬をずっとささえてきた人たちがいます。「売薬(ばいやく)さん」といって、富山の薬を売って歩く人たちのことです。富山県に1000人近くいるそうです。

scene 06富山の薬をささえる「売薬さん」
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売薬の仕事をしている山田さんです。おじいさんの代から売薬の仕事をしています。「柳行李(やなぎごおり)」とよばれる大きな入れ物が山田さんの商売道具。六段(だん)重ねのかごの中には、薬だけでなく山田さんの七つ道具が入っています。一段目には計算機(き)と精算(せいさん)書。二段目にはお客様台帳と紙風船が入っていました。紙風船とは、昔からつたわる子どもの遊び道具。お客さんへのプレゼントです。ただ薬を売るのではなく、お客さんによろこんでもらいたいという心づかいです。

scene 07売薬さんの仕事に密着
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わたしたちの健康(けんこう)にかかせない薬。最近(さいきん)ではコンビニエンスストアやドラッグストアでかんたんに手に入るようになりました。それなのに売薬さんが薬を売って全国を回っているのはなぜなのでしょう。その答えを知るために、山田さんの仕事を見せてもらいました。山田さんはお得意(とくい)さんの家を毎年1回から2回たずねます。山でくらす人やお年よりにとっては、売薬さんの存在(そんざい)がかかせません。「こんにちは。みなさんおかわりありませんか」(山田さん)。「おかげさまで元気です」(お客さん)。

scene 08使った分だけあとからはらう
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山田さんはお客さんの家にあった置き薬(おきぐすり)をつくえの上にならべ始めました。じつはこれ、前回来たときとくらべ、薬がどのくらいへったのかを数えているのです。置き薬は、使った薬の分だけあとから料金(りょうきん)をはらうというしくみです。そのためお客さんはむだな薬代をはらわなくてすむのです。さらに、古くなった薬は新しいものと取りかえます。これでまた一年、お客さんは安心してくらすことができます。「お客さんの健康(けんこう)を自分たちが守っているという気持ちで、富山の薬を広めていきたい」(山田さん)。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 左手のにぎりこぶしのような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.ぎざぎざの形をしたリアス海岸がある。ヒント2.名物料理(りょうり)は、何ばいでもおいしい「わんこそば」。ヒント3.有名な作家、宮沢賢治(みやざわ・けんじ)の生まれ故郷(こきょう)でもある。答えは…、岩手県でした。岩手県は、東北地方の東がわにあります。

scene 10伝統工芸「南部鉄器」
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岩手県の伝統工芸(でんとうこうげい)「南部鉄器(てっき)」。岩手は昔から砂鉄(さてつ)がたくさんとれました。これをとかして日用品を作ったのが南部鉄器の始まりです。南部鉄器の特徴(とくちょう)の一つは、表面に入った細かい模様(もよう)。その模様をつける上で土台になるのが、鉄を流しこむ「型(かた)」です。すなとねんどをまぜ合わせ、少しかわいたところで手作業で模様をつけていきます。一つひとつにきざみこまれた職人(しょくにん)のわざ。400年以上にわたって受けつがれてきた技術(ぎじゅつ)です。

scene 11根強い人気の南部鉄器
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南部鉄器(てっき)でわかしたお湯は、鉄分がふくまれていて体によく、味がまろやかでおいしいといわれています。そのため南部鉄器は、今でも根強い人気があるのです。南部鉄器で作った「南部風鈴(ふうりん)」は、とても美しい音がします。南部鉄器も、富山の置き薬(おきぐすり)と同じように、古い伝統(でんとう)を受けついでいるのです。

見えるぞ!ニッポン
富山県~置き薬~
“富山の薬売り”で有名な家庭用配置薬。先に商品を渡し、使った分だけ料金をもらう独特の商法で、消費者のニーズをとらえてきた。

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