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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01今日のテーマは「めがね」
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今日のテーマは「めがね」。めがねが一年間にどれくらい作られているかを表したグラフを見ると、福井県がほとんど全部をしめています。福井県は本州の日本海がわのほぼ中央にあり、人口はおよそ79万。県庁所在地(けんちょうしょざいち)は福井市です。昔から、きぬの織物(おりもの)作りがさかんで、今も、せんい工業は県の中心的な産業(さんぎょう)です。また、日本海でとれるゆたかな海産物も有名です。めがねを作る工場のほとんどは、福井市のとなりの鯖江(さばえ)市に集まっています。

scene 02「めがね」があふれる町
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みえるくんがやってきたのは福井県鯖江市。まわりを山にかこまれた、人口およそ7万の町です。市内のあちこちに、めがねの形をしたものや、「眼鏡(めがね)」と書かれた看板(かんばん)があります。さっそく、めがね会社をたずねてみました。この会社では、一年間におよそ10万本のめがねを作っています。どこでめがねを作っているのかきくと、「ここでは作っていないんです」という答え。鯖江市にはたくさんの工場があって、そこで作ってもらっているのだそうです。

scene 03さまざまな専門工場
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ほとんどのめがねは8つの部品でできています。鯖江市では、それぞれの部品をべつべつの工場で作っています。ある工場ではめがねを耳にかける「つる」の部分を、べつの工場ではめがねを鼻の上に乗せる「ノーズパッド」という部品を作っています。できあがった部品どうしをつなぎ合わせて組み立てる専門(せんもん)工場もあります。めがね専用の小さなネジを作っている工場にはたくさんの機械(きかい)がならんでいます。ネジの大きさはわずか2mm。めがねのつるをおりたたむところなどに使われています。

scene 04ベテランのひみつ兵器
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こうしたネジを作っているのが、この道40年以上のベテラン、山下さんです。いくつもの刃物(はもの)を機械(きかい)につけて、次々とネジを作っていきます。刃の角度を調節(ちょうせつ)することで、細長いものや頭の平らなものなど、いろいろなネジを作ることができます。山下さんにはあるひみつ兵器(へいき)があります。一本の金属(きんぞく)のぼうです。ネジをけずっている刃物にぼうをあて、ちゃんとけずっているかどうか、音でかくにんするのです。こうしたさまざまな工場は、鯖江市全体でおよそ600もあります。

scene 05鯖江市でめがね作りがさかんなわけ
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でも、どうして鯖江市でめがね作りが始まったのでしょう。福井県では、冬になると雪がたくさんふります。そこで、100年以上前から、冬のあいだ家の中でもできる仕事として、めがね作りが始まりました。今では、鯖江市ではたらいている人の6人に1人が、めがねに関係(かんけい)する仕事をしています。なかには、鯖江市独特(どくとく)の仕事をしている人もいます。

scene 06「試作品職人」という仕事
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小さな事務所(じむしょ)で仕事をしている大西さんが見ているのは、メーカーから送られてきたデザイン画です。0.1mm単位(たんい)まではかれる特別(とくべつ)な測定器(そくていき)を使って、一つひとつていねいにはかっていきます。大西さんは、デザイナーがかいた“絵のめがね”を、“実物のめがね”にする「試作品職人(しさくひんしょくにん)」です。今回のポイントは、「つる」部分のおしゃれなデザイン。ふくざつに切りぬくむずかしい形になっていて、工場で作るときにおれたり曲がったりする心配があります。

scene 07工場どうしの協力で
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そこで大西さんは、知り合いの工場へ相談に出かけました。めがねの部品の「型(かた)」を作る工場です。金属(きんぞく)を切りぬく高いぎじゅつを持っています。どういうふうに加工(かこう)すれば、おれたり曲がったりせずに細いつるのデザインが実現(じつげん)できるか。相談した結果(けっか)、新しい技法(ぎほう)を使えばだいじょうぶなことがわかりました。「ライバルだけど教えたり教えてもらったりしてたがいにうでをみがくほうが、ぎじゅつも上がりますし、全体のレベルアップにもなると思う」(大西さん)。

scene 08高いぎじゅつがささえるめがね作り
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さっそく試作品(しさくひん)作りにとりかかります。まず金属(きんぞく)の材料(ざいりょう)を、機械(きかい)を使って寸法(すんぽう)通りにけずります。細かいところは顕微鏡(けんびきょう)でのぞきながら切り取っていきます。わずか3日で一つの試作品を作り上げます。この試作品をもとに、一つひとつの部品の形や作り方が決められ、工場につたえられます。短い期間で新しいデザインを形にし、たくさんの製品(せいひん)を作る。それぞれの工場が持つ高いぎじゅつが、こうしたしくみをささえています。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! ちょっと立ち上がった細長い犬のような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.古い歴史(れきし)を持つ有名な神社がある。ヒント2.銀や銅(どう)がたくさんとれた鉱山(こうざん)が世界遺産(いさん)になった。ヒント3.シジミがたくさんとれる湖がある。答えは…、島根県でした。島根県は、中国地方の日本海がわにある、細長い形をした県です。わかった? 

scene 10大切なシジミを守るくふう
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島根県の北がわにある宍道湖(しんじこ)は、海水と川の水が交わるめずらしい湖です。ここでとれるヤマトシジミは、平成26年、4年ぶりに漁獲量(ぎょかくりょう)日本一になりました。シジミをとるとき漁師(りょうし)さんたちが使っているのが、「じょれん」とよばれる、さおの先にかごをつけた道具。「じょれん」は、あみの目のはばが1.1cm以上に決められています。これより小さいと子どものシジミまでとってしまい、将来(しょうらい)シジミがとれなくなるおそれがあります。そこであみの目の大きさを決めて、子どものシジミは落ちるようにしているのです。

見えるぞ!ニッポン
福井県~めがね~
もとは冬の間の内職から始まり、日本一のめがね産地となった福井県。枠作りや研磨、組み立てを行う様々な職人の手をへて、製品が作り上げられる。

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