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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01今日のテーマは「消防団」
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1.兵庫県 43041人。2.新潟県 38123人。3.長野県 35314人。これはある人数のランキング。兵庫県が日本一なのですが、実はこれ、消防団(しょうぼうだん)の人の数でした。今回は、消防団について調べます。兵庫県は、人口553万。県庁(けんちょう)があるのは、神戸市です。北は日本海、南は瀬戸内海に面しています。兵庫県には、国宝(こくほう)で世界遺産(いさん)の姫路城があります。また、明石市は日本の東西の真ん中にあって、日本の時間を決める基準(きじゅん)の場所になっています。

scene 02消防署の手助けをする人たち
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みえるくんがやってきたのは神戸市。人口153万、古くからさかえる港町です。まず消防署(しょうぼうしょ)に行ってみました。でも、消防団員(だんいん)はふだん自分の仕事をしているので消防署にはいないそうです。みえるくんが次にやってきたのは商店街(がい)です。そこで、制服(せいふく)を着た人たちを発見。この人たちが消防団員でした。消防団とは、自分の住む地域(ちいき)で火事などが起こったときに消防署の人たちを手助けする人たちです。みんなそれぞれ自分の仕事を持っています。

scene 03いざというときにそなえる
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この日、消防団の人たちが行ったのは、火を消すための水槽(すいそう)の点検(てんけん)作業。ふだんからいざというときにそなえるのも、消防団の大切な役目です。みんなが着ている制服(せいふく)は、火事の現場(げんば)などでいっぱんの人と見分けがつくよう、消防署から配られたものです。かわら屋さんをいとなむリーダーの為岡(ためおか)さんの事務所には、消防署から配られた無線機(むせんき)がおかれています。近くで何か起こったときすぐにとび出せるよう、いつも聞いています。

scene 04消防署の人とのちがいとは
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ところで、消防団の人と消防署の人とのちがいとは何でしょう。火事などが起こったとき、火を消したり、人を助けたりするのが消防署の人たち。そして、人が現場(げんば)に近づいてけがをしないよう整理したり、にげおくれた人がいないかかくにんしたりして、消防署の人たちを手つだうのが消防団の人たちです。そのほか、火が消えたあとホースなどをかたづけるのも消防団の人たち。それだけではなく、地域(ちいき)の安全を守ることも、消防団の大切な仕事です。

scene 05阪神淡路大震災で大きな被害を受けた町
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神戸市長田区にある商店街(がい)。桑野(くわの)さんはこの地域(ちいき)の消防団員です。この日、桑野さんは大きなビルの持ち主に会って、洪水(こうずい)などのとき屋上をひなん場所に使えるようおねがいしました。平成7年、兵庫県一帯(いったい)を阪神淡路大震災(しんさい)がおそいました。桑野さんがくらす長田の町はとくに大きな被害(ひがい)を受けました。そのとき活躍(かつやく)したのが消防団の人たち。地域の人と力を合わせて火を消したり、生きうめになった人を助けたりしました。

scene 06地域の人がつながりあえる活動を
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今、長田区はビルがたちならぶ町に生まれかわりました。新しい人たちがふえ、地域(ちいき)でまとまって行動することが少なくなりました。このままでいいのか。心配した桑野さんは、町内会の役員をしている藤沢(ふじさわ)さんといっしょに、地域の人どうしがつながりあえる活動を始めました。その一つが、月に2回行っている「ふれあい喫茶(きっさ)」。集会所を開放し、お茶を飲みながら、地域の人が自由に話し合えます。毎回100人ほどがおとずれ、近所の人たちがたがいに知り合う場となっています。

scene 07防災に関心を持ってもらうイベント
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さらに桑野さんと藤原さんは、あるイベントを企画(きかく)しました。地域(ちいき)の人たちに消防団や防災(ぼうさい)について関心(かんしん)を持ってもらうためのイベントです。さっそく藤沢さんは小学校に向かいました。イベントに参加(さんか)してくれるようおねがいするためです。子どもたちが参加すれば、親も来てくれるのではないか。それが藤沢さんのねらいです。夜、仕事を終えた消防団の人たちが集まりました。桑野さんを中心に、防災イベントにどう協力(きょうりょく)するかを話し合います。

scene 08地域の防災への意識を高めたい
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いよいよ防災(ぼうさい)イベントの当日。たくさんの人たちが、親子づれで来てくれました。参加(さんか)者一人ひとりに、消防団のメンバーが消火器(き)の使い方を教えます。この日のイベントには、地域(ちいき)の人たちが550人参加しました。「これを機会(きかい)に、地域の防災への意識(いしき)が生まれたらいいなと思います」(藤沢さん)。さまざまな体験(たいけん)を通して地域の人たちと消防団がいっしょに活動したこのイベント。おたがいのことを知り合うよいきっかけになりました。

scene 0950年で半分になった消防団員数
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こうした活動をつづけてきたから、兵庫県は消防団員の数が日本一多いのかもしれません。でも、心配なこともあります。全国の消防団の人数を表したグラフを見ると、およそ60年で半分にまでへってしまっています。地域(ちいき)の安全を守る人たちがへっていくのは、ちょっとざんねん。地域の安全は、一人ひとりがもっと考えなければいけないのかもしれません。

scene 10チーズちゃんの「都道府県クイズ」
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チーズちゃんの「都道府県クイズ」! ラクダのような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.有名な大仏(だいぶつ)がある。ヒント2.中華料理(ちゅうかりょうり)のお店がいっぱいある中華街(がい)でおなじみ。ヒント3.外国の船がたくさん来る大きな港がある。答えは…、神奈川県でした。神奈川県は関東地方、東京都のとなりにあります。県庁(けんちょう)所在(しょざい)地は横浜市。東京から横浜にかけての一帯(いったい)は、工場がたくさんあります。「京浜(けいひん)工業地帯」です。

scene 11日本を代表する工業地帯
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東京から神奈川県にかけて広がる京浜工業地帯は、日本を代表する大きな工業地帯の一つです。鉄を作る大きな工場や、自動車などの機械(きかい)を作る工場がたくさんあります。そのほか、食品や洗剤(せんざい)など、毎日のくらしにかかせないものを作る工場もあります。巨大な鉄のかたまりに見える工場の外観(がいかん)も、夜になるとそのすがたは大きくかわります。海の上から工場を見学するツアーは人気が高く、東京湾をかこむたくさんの工場は、観光(かんこう)スポットとして注目されています。

見えるぞ!ニッポン
兵庫県~消防団~
消防団員数4万3千人と日本一を誇る兵庫県。阪神淡路大震災では、地元に密着した消防団が被災者救助に活躍した。消防団の意義と課題について考える。

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