チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングテーマ)

scene 01日本を代表する童話作家・宮沢賢治
ないようを読む

今日のテーマは、岩手県。岩手県は東北地方の太平洋がわにあり、人口はおよそ128万、県庁所在地は盛岡(もりおか)市です。岩手県を知るキーワードはこの三つ。「宮沢賢治(みやざわ・けんじ)」、「わんこそば」、「養殖(ようしょく)わかめ」です。宮沢賢治は1896年、今の花巻(はなまき)市に生まれました。多くの詩や童話を作りましたが、37歳(さい)のわかさでなくなりました。『銀河(ぎんが)鉄道の夜』、『風の又三郎(またさぶろう)』などの多くの作品は賢治の死後出版(しゅっぱん)され、高い評価(ひょうか)を受けたのです。

scene 02「わんこそば」、「養殖わかめ」
ないようを読む

おわんに次々とおかわりがつがれる、わんこそば。江戸時代、この地方の殿様(とのさま)が花巻に立ちよったとき、そばを何ばいもおかわりしたのが始まりといわれています。岩手県は2009年度、養殖(ようしょく)わかめの生産量(せいさんりょう)日本一でした。ところが2011年3月の東日本大震災(だいしんさい)で、養殖施設(しせつ)などに大きな被害(ひがい)を受けました。今、船や施設を共同(きょうどう)で使うなど、助け合いながら復興(ふっこう)への道のりを歩みつつあります。そしてもう一つ、岩手県で有名なのが…。

scene 03南部鉄器の工場
ないようを読む

みえるくんがやってきたのは、盛岡市にある南部鉄器(なんぶてっき)の工場です。いっぱいならんでいる鉄瓶(てつびん)は、どれも職人(しょくにん)さんの手作りです。およそ400年前、南部藩(はん)の殿様(とのさま)が京都の釜師(かまし)をまねき、茶の湯に使う茶釜を作らせたのが、南部鉄器の始まり。茶釜に取っ手と注ぎ口を取りつけて、使いやすく改良(かいりょう)されたのが鉄瓶です。南部鉄器職人の八重樫亮(やえがし・あきら)さんに、鉄瓶作りを見せてもらいました。

scene 04一つひとつ手作り
ないようを読む

まず、鉄瓶(てつびん)を作るための鋳型(いがた)を作ります。外がわに二つ、内がわに一つ、合計三つの鋳型を組み立て、そのすきまにとけた鉄を流しこんで鉄瓶を作ります。鋳型は、あらい砂(すな)で形を作り、細かい砂をぬって仕上げます。つづいて、鋳型の内がわにもようをつけていきます。職人(しょくにん)さんのわざの見せ所です。「あられ」とよばれるもようでは、一つの鉄瓶に2000~3000の小さなくぼみを一つひとつ、つけていきます。一つの鉄瓶のもようをつけるのに、丸一日かかります。

scene 05とけた鉄を鋳型に流しこむ 
ないようを読む

できあがった鋳型(いがた)は、十分にかわかしてから、火でやいてかためて組み合わせます。つづいて、どろどろにとけた1400℃の鉄を鋳型に流しこみます。外がわの鋳型をはずして中身を取り出すと、どろどろだった鉄が、もう鉄瓶(てつびん)の形になっています。

scene 06漆とお歯黒で着色 
ないようを読む

いったんさましてから、最後(さいご)は着色。この作業は仕上げ専門(せんもん)の職人(しょくにん)さんが行います。鉄瓶(てつびん)をまた熱(ねっ)して250℃になったところで、漆(うるし)をぬって光沢(こうたく)を出します。さらに今度は150℃くらいの温度にして、鉄さびとお茶で作った「お歯黒(はぐろ)」という液体(えきたい)をぬって、光沢を消して仕上げます。あえて光沢を消すのが、日本的(てき)な美意識(びいしき)の表れだそうです。ふたと取っ手をつけてできあがり。一つできるまでに一週間から10日かかるそうです。

scene 07身近な台所用品も
ないようを読む

みえるくん、今度は、最初(さいしょ)におとずれた鉄瓶(てつびん)の工場から西へ10kmほど、盛岡市の郊外(こうがい)にある南部鉄器(なんぶてっき)の工場をたずねました。この工場では、なべやフライパンなどいろいろな製品(せいひん)を作っています。おもしろい形をした、紅茶を入れるためのティーポットもあります。こうした製品は、デザインの美しさから、ヨーロッパやアメリカなどでインテリアとしても人気だそうです。

scene 08機械を使って次々に作る
ないようを読む

この工場ではアルミの型枠(かたわく)を使って鋳型(いがた)を作ります。ねばり気のある特殊(とくしゅ)な砂(すな)をアルミの型枠に入れ、機械(きかい)で圧力(あつりょく)をかけます。すると、型枠の形が砂に写し取られて鋳型ができるのです。できあがった鋳型に、とけた鉄を流しこみます。つづいて、鋳型をベルトコンベアーに放りこみます。砂でできた鋳型をこわして中身を取り出すのです。製品(せいひん)をみがいてとがった部分をなくし、表面をきれいに整えます。そしてスプレーで着色してできあがりです。

scene 09チーズちゃんの「都道府県クイズ」
ないようを読む

チーズちゃんの「都道府県クイズ」! 空中を滑空(かっくう)するムササビのような形の都道府県、どこだかわかるかな? ヒント1.大名(だいみょう)伊達政宗(だて・まさむね)が有名。ヒント2.伝統工芸品(でんとうこうげいひん)に「こけし」がある。ヒント3.牛(ぎゅう)タンの店がたくさんある。答えは…、宮城県でした。宮城県は、東北地方の太平洋がわにあります。

scene 10復興のねがいをこめた「仙台七夕祭り」
ないようを読む

毎年8月6日から三日間行われる「仙台(せんだい)七夕祭り」。東北三大祭りの一つといわれています。2011年は、東日本大震災(だいしんさい)からの復興(ふっこう)のねがいをこめた3000本の七夕かざりが町をかざりました。七夕かざりの3分の2を作る紙問屋さんも、東日本大震災で大きな被害(ひがい)を受けました。七夕かざりを作る作業のさなか、全国からよせられたのは、復興をねがう2万3千の折り鶴(おりづる)。祭りが始まると、町をいろどる七夕かざりのなかに、よせられた折り鶴のすがたがありました。

見えるぞ!ニッポン
岩手県~南部鉄器~
岩手県は原料となる砂鉄などが豊富だったことから南部鉄器の生産が盛んになった。近年、海外にも輸出されるようになった南部鉄器の魅力を伝える。

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう