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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01外国の皇帝から届いた手紙
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18歳(さい)で「執権(しっけん)」として鎌倉(かまくら)幕府を率いていた北条時宗。しかし、海の向こうの国の皇帝(こうてい)からの手紙がとどきました。「今後はたがいにつかいを送って親交を結ぼうではないか」。ここまではよいとして、問題はここからです。「もし私の気持ちを理解しなければ、武力を使うことになるかもしれない」。この手紙、言うことを聞かないと武力を使う、とおどしているのです。この手紙に対して時宗はどうしたのか。使者を送って親交を結んだのか、それとも…。

scene 02手紙の主はフビライ・ハン
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今から750年ほど前、鎌倉幕府を率いていたのが北条時宗です。1268年、外国から手紙が届けられます。「従わないと武力を使う」とおどしていました。手紙の主は、フビライ・ハン。フビライはそのころ、中国を征服(せいふく)して、巨大な帝国(ていこく)「元(げん)」を打ち立てます。その後、何度も手紙が届きますが、時宗はフビライと戦うことを決めました。

scene 03元が九州にせめてきた
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1274年、九州の博多(はかた)の沖(おき)にとうとう元の大艦隊(かんたい)が姿を現します。むかえうつのは日本の武士。当時の武士の戦い方は、まず名乗りを上げ、1対1で行うものでした。「やあやあ、我こそは肥後(ひご)の国の住人…」。「やあやあ我こそは…」。それに比べて元の兵士は、名乗るどころか大勢でいっせいにおそいかかってきました。戦い方のちがいに武士たちは苦戦します。

scene 04ドキリ★元の集団戦法と爆弾が武士を苦しめた
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元との戦いをえがいた絵巻『蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)』。そこには、当時の武士が見たこともない武器がえがかれています。爆発(ばくはつ)する武器です。その中には、火薬と鉄のかけらが入っていました。経験したことのない武器に武士たちは手も足も出ません。元の集団戦法と爆弾(ばくだん)が、日本の武士を苦しめました。

scene 05次の戦いへの備えを
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そんな苦しい戦いの夜のこと。嵐(あらし)が来て海上は大あれとなります。翌朝、元の船は、嵐をさけて帰ってしまったのか、見当たりませんでした。しかし時宗は、元の軍が再びおそってくると考え、次の戦いに備えます。敵の上陸を防ぐため、石のかべ、「石塁(せきるい)」を築きました。高さは2m以上、全長は、海岸に沿って20kmにもなりました。

scene 06ドキリ★武士の活躍と嵐が元の軍隊を退けた
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1281年、一回目の攻撃(こうげき)から7年後、元が再びせめてきました。前回を上回る大軍です。武士たちは、海にこぎ出し勇敢(ゆうかん)に戦いました。せめこまれても石塁(せきるい)が威力(いりょく)を発揮し、元の兵士の行く手をはばみます。しかし元の兵士も、あの爆弾(ばくだん)を使い、はげしくせめ立てます。そんなとき、また嵐(あらし)が来たのです。船ははげしい風と波にのまれ、ほとんどがしずんでしまいました。武士の活躍(かつやく)と嵐が、元の軍隊を退けたのです。

scene 07ほうびにあたえる土地が不足
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戦いのあと、時宗は頭をなやませます。戦に勝っても元から土地をうばえなかったため、武士にあたえる領地が不足していたのです。鎌倉幕府と武士は、幕府のために命がけで戦う「奉公(ほうこう)」と、ほうびに土地をもらえる「ご恩」という強いきずなで結ばれていました。しかし、命がけで元と戦ったものの、ご恩の土地は武士たちになかなかあたえられません。

scene 08ドキリ★土地がもらえず武士の不満が高まった
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しびれを切らしてうったえたのが、竹崎季長(たけざき・すえなが)。いちばんに元に戦いをいどんだつわものです。先頭に立って戦ったのだから領地がほしいとうったえたところ、その功績がみとめられ、土地があたえられました。ほかの武士も季長のように幕府にうったえます。しかし、ほとんどの者は土地をもらえなかったのです。土地をあたえられなかった武士と幕府とのあいだには、深いみぞが生まれました。元との戦いでほうびの土地がもらえず、武士の不満が高まっていきました。

scene 09750年前の戦の証
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1284年、時宗は34歳(さい)の若さでなくなります。その後、鎌倉幕府の力はおとろえていきました。2011年、長崎県鷹島(たかしま)沖(おき)の水中から、元の船が発見されました。およそ750年前、時宗と武士たちが戦った証が、今も海の底にしずんでいます。

scene 10年号ごろあわせ
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1281年は、元との2回目の戦いの年。こう覚えましょう。「いつも敗走(1281)元の大軍」。

歴史にドキリ
北条時宗~元との戦い~
鎌倉時代、二度にわたって日本に侵寇した元軍。幕府は執権の北条時宗を中心にその危機を乗り越えた。未曾有の国難である「元寇」の様子と、その影響を知る。

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