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scene 01マチのどこに何があるのか
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「よーし。今日もマチを調べに行くぞ!」と元気なズビ。マンガをかいていたハジメは背景(はいけい)にまよっていて、「町って、どんなものがあったっけ?」と言いました。「だったら、いっしょにマチに行こう! マチのことを調べるには、どこに何があるのかを知るのが大切だって気づいたんだ。だから、マチの地図をつくろう!」とズビ。「なるほど。よし、行くか!」というわけで、ハジメの家を中心にして、東西南北、どこに何があるのか、地域(ちいき)の地図をつくることにしました。「よし、ズビ! 町の魅力(みりょく)がいっぱいつまった地図をつくりに行こう!」とハジメ。

scene 02地域にとって大切な場所をかく
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まず向かったのは、ハジメの家の北がわ。このあたりは家がたくさんあるところです。すると、「あ! ハジメ、ハジメ! おいしそうなくだものがなってるぞ。これを地図にかこう!」とズビ。「え? 木が一本生えてるだけじゃないか。多分、地図はそういうことをかくんじゃないと思うぞ。もっと地域(ちいき)にとって大切な場所とかをかきこんでいくんじゃないかな。たとえば…、大きな道路とか、みんなが使う病院とか。マチのべんりなところや、特徴的(とくちょうてき)なところをかいていこう!」とハジメ。「なるほど!」

scene 03お寺、商店…
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住宅地(じゅうたくち)を歩いていると、お寺を見つけました。出てきた住職(じゅうしょく)さんに、「すごくりっぱなお寺ですね。けっこう古いんですか?」と聞くと、「建物(たてもの)は江戸時代くらいからですね。」とのこと。さっそく、ハジメはお寺を地図にかきこみます。次は、家の東がわです。ここにはハジメもよく買い物に行くドラッグストアとスーパーマーケットがあります。八百屋さんもあります。このあたりはお店が多いにぎやかなところです。ハジメはお店の様子をイラストにして、地図にかきこみます。

scene 04川、山、田畑
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家の南がわには、川が流れています。橋の向こうは、町の中心部です。川をさかのぼった先には、山も見えました。西がわには、郵便(ゆうびん)局。さらに、その先には田畑が広がっていました。「いろんな景色(けしき)があるんだなぁ。」とズビ。

scene 05ハジメの地図はわかりにくい?
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コノマチの東西南北を調べた地図ができました。「おおーっ。絵も文字もいっぱいだ!」とズビは大よろこび。「だろう? たくさん情報(じょうほう)をかきこんだ自信(じしん)作だ。」とハジメ。「よーし、地図を星に送るぞ!」ズビが頭のアンテナを使って地図を星へ送りました。ところが…。「なんか、見づらくない?」「字と絵が多すぎてわかりにくいよ」星の人たちにそう言われ、「ガーン!」とショックを受けるズビ。「わかりにくいから送りなおせって…」とズビに言われ、「えーっ?!」とハジメもびっくり。「ただ情報をつめこめばいいってわけじゃないのか。どうしたらわかりやすい地図になるんだろう…」

scene 06地図記号だ!
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すると、「こんにちは」と知らないおじさんがあらわれました。記号が大すきだというおじさん、「記号ク~イズ!」と言うと、ノートの「〒」という記号を見せました。「この記号、なーんだ? そう、郵便(ゆうびん)局! よくわかったね。じゃね、もっとむずかしいやつ。」おじさんは次の記号を見せます。「これわかる?」それは、「温泉(おんせん)」のマークでした。「記号っておもしろいねー。これあげる。」おじさんはハジメにノートをわたすと、「じゃまたね。」と行ってしまいました。ノートを見たハジメはひらめきました。「そうか、地図記号だ! みんながわかるように、記号を使って地図にまとめればいいんだ!」

scene 07場所の特徴やはたらきを表した形
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町にはたくさんの建物(たてもの)があります。それらすべてを地図の中にわかりやすく表さないといけません。そこで使うのが、地図記号。建物や土地の使われ方などを表すマークです。たとえば、鳥居(とりい)と同じ形の、神社を表す地図記号。地図記号はその場所の特徴(とくちょう)やはたらきを形にしているのです。図書館の地図記号は、開いた本の形。交番は、おまわりさんが持つ警棒(けいぼう)が2本重なった形です。ほかにも、市役所、消防署(しょうぼうしょ)、老人ホームなど、なんと130種類(しゅるい)以上もあります。「地図記号を使うと、だれが見てもわかりやすい地図になるんだなぁ。」とズビ。

scene 08『コノマチ地図』の完成!
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部屋にもどって、さっきかいた絵地図を、地図記号を使って整理します。家が多いところや店が多いところは色で分けてみます。こうして、『コノマチ地図』の完成! 警察署(けいさつしょ)、郵便(ゆうびん)局に学校…。地図記号で整理すると、どこに何があるのか、文字を書かなくてもひと目でわかります。家が多いところはピンク、店が多いところは青。色分けをすると、何がどれくらい広がっているのかわかりやすくなります。つけたしたい情報(じょうほう)は地図のまわりにかきました。最初(さいしょ)の絵地図とくらべると、すっきり! だれが見てもわかりやすい地図になりました。

scene 09記号を使うとわかりやすい!
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「ありがとう、ハジメ!」よろこんだズビが、もう一度、地図を星に送ります。すると…。「見やすい!」「記号を使うのか~」「よし。地図をかいてみよう」「やろう~!」星の人たちも今度はよろこんでくれました。ところが…。マンガの背景(はいけい)も地図記号でかいてみたハジメですが、「やっぱ、マンガはダメかぁ。」ズビに「ダメだろう!」と言われてしまいました。

コノマチ☆リサーチ
コノマチの地図をつくれ!
ズビとハジメは手始めに近所の地図を作る。ところが、情報を詰め込み過ぎて、分かりづらい地図になってしまった。そんなとき、“地図記号”という便利なものを知る。