チャプターあらすじを読む
scene 01「このマチには宇宙基地はないのか?」
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「なあ、ハジメ。このマチには宇宙基地(うちゅうきち)はないのか? オイラ、地球に来たときにこわれた宇宙船を修理(しゅうり)したいんだ!」とズビが言います。「宇宙基地はないけど、船がいっぱいある港ならあるよ。」とハジメ。「ミナト? なんだかわからないけど、行きた~い!」とズビ。

scene 02ミナトにはふしぎな形のたてものが!
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ハジメとズビが港にやってきました。「ここがミナトかぁ! この船、みんな宇宙(うちゅう)にいけるのか?」とこうふんするズビ。「ここは漁港(ぎょこう)といって、船に乗って海に魚をとりに行くんだよ。」とハジメ。「ふーん。ん? あれは何だ?」とズビが何か見つけました。赤と白のしま模様(もよう)の細長いものが立っています。「ロケットか? よーし、空から見てみよう!」とズビがとんでいきました。「なんだ? これまで見てきたマチとは、様子がちがうなあ…」空からミナトを見ると、ふしぎな形のたてものがたくさんあります。これは何でしょう。

scene 03ふしぎな形のたてものは工場だった
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さっそく、ふしぎなたてものを調べに行くことにしました。すると、「見学ですか。どうぞ。」とわたされたのは、ヘルメットとゴーグル。そして、なんだかうす暗いたてものの中へ…。「おお、何だあれは!」とおどろくハジメ。大きな装置(そうち)からオレンジ色の板が出てきます。「あれはできたばかりの鉄の板です。ここは鉄を作る工場なんです。」と案内(あんない)係の森下さん。「工場? じゃあ、さっきオイラが空から見た大きなたてものは、み~んな工場なのか。でも、どうしてミナトにはこんなに工場がたくさんあるんだ?」とズビ。「実は、港のまわりに工場がたくさんあるのには大切な理由があります。」(森下さん)。

scene 04山のようにつまれた鉄鉱石
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大切な理由とはいったい何でしょう。森下さんに「こちらです。」と案内(あんない)されたハジメとズビは、「おぉ、すごい! でっかい!」とびっくり。あらわれたのは、山のようにつまれた赤茶色の石です。「これは何だ~?」とズビ。「これは、鉄の原料(げんりょう)の鉄鉱石(てっこうせき)です。」(森下さん)。この石から鉄が作られているのです。それにしてもすごい量(りょう)です。「鉄鉱石が1こ、2こ、3こ、4こ…30こ」と数え始めますが、「だめだ、数え切れな~い!」とハジメ。「この鉄鉱石おき場にある鉄鉱石の量は、全部で130万トンあるんです。」と森下さん。大がたのダンプカー13万台分もの量になるそうです。

scene 05大きな船がたくさんの鉄鉱石を運んでくる
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鉄を作るにはたくさんの鉄鉱石(てっこうせき)がひつようです。「でもそれと、ミナトに工場が多いことと、何の関係(かんけい)があるんだ?」とズビ。森下さんについていくと、「これは、鉄鉱石を運んでくる船です。」と、大きな船を指さしました。この船はダンプカー2万台分の鉄鉱石を外国から運んできているそうです。「船からおろした鉄鉱石と工場が、すぐ近くにあるぞ。これならすぐに工場で鉄が作れるな!」とズビ。だから港のまわりにはたくさん工場があったのです。

scene 06大きな箱をたくさんつんだ船
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展望(てんぼう)台から港をながめると、工場の近くにはいろいろな船がとまっていました。小麦粉(こ)を作る工場には小麦を運ぶ船。飛行機(ひこうき)のねんりょうを運ぶ船は、石油工場で作られたものを運び出そうとしていました。「いろんな船がいるなぁ。」と見わたすハジメ。するとズビが、「あれ? ハジメ、あの船は何だ?」と言いました。「どこどこ?」とハジメが見ると…。「なんだか、大きな箱をたくさんつんでいるぞ。あれは何だ~?」とズビ。ハジメとズビは、その船がとまった場所に行ってみることにしました。

scene 07外国からの荷物が入った「コンテナ」
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「鉄の箱をたくさんつんだ船を見かけたんですけど、何だかわかりますか?」と運送会社の人に聞くと、たてものの上に案内(あんない)してくれました。そこから見ると、さっき見た鉄の箱がたくさんならんでいます。ここは「コンテナターミナル」といって、外国から来た船から荷物が入った「コンテナ」という鉄の箱をおろしたり、つんだりする場所でした。外国からとどくのは、肉やバナナやオレンジなど、わたしたちの身のまわりにあるものだそうです。アメリカやフランスなど世界の20か所以上(いじょう)の港から荷物が運ばれてきます。船からおろした荷物は、大きなトレーラーでみんなの町のお店や工場に運ばれます。

scene 08港の様子をイラストにまとめよう!
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部屋にもどったハジメは、港の様子をイラストにまとめることにしました。「よ~し、できたぞ~!」とハジメ。港には、工場がいっぱい。そのわけは、工場で使うたくさんの原料(げんりょう)を、大きな船で運んでくるからでした。さらに、港には、世界のいろいろな国から、食べ物はもちろん遊び道具までさまざまなものが運ばれて、わたしたちの生活をささえていました。

scene 09星に港ができた!
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「ミナトって、世界とこのマチをつなぐ玄関(げんかん)みたいだな!」とズビ。「よし、星にほうこくしよう!」ズビが港のイラストを星に送ります。すると…、星に港ができました。「港だ~!」「船で荷物が運べるぞ~!」「工場もできた~!」星の人たちもよろこんでいます。「それで結局(けっきょく)、宇宙基地(うちゅうきち)はどこにあるんだ?」とズビ。「それは…」とハジメ。「なあ、どこ? どこ? どこどこ?」と聞かれ、「わかりましぇ~ん!」と言うハジメでした。

コノマチ☆リサーチ
“ミナト”をたんけんしたいぞ!
河口部にある港や工場、コンテナターミナルなど、さまざまな巨大施設に興味を抱いたズビ。港の土地利用と、海を通じた外国とのつながりを調べる。
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