チャプターあらすじを読む
scene 01民奈野市のまねをしたけどべんりにならない?
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ハジメがマンガをかいています。「ハジメ、天気もいいし、外へ行こうよ。」とズビ。「今日は仕事のしめきりだからムリ!」と言うハジメに、「シゴト? なんだ、その“シゴト”っていうのは?」と言います。「仕事っていうのは、生活するためにはたらいて、お金をもらうことだよ。」とハジメが説明(せつめい)します。「はたらいてお金をもらうのかぁ…。」そこへ急に、星からズビに連絡(れんらく)が入りました。「民奈野市のまねをしていろいろなものを作ったけど、べんりにならないぞ!」と星のみんなが口々に言います。「何? なんでだ? どうしてだ~?」とさわぐズビ。そのとき、「ピンポーン!」とだれか来ました。

scene 02シゴトをする人がいるから!
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「おとどけもので~す!」宅配便(たくはいびん)の人でした。その人は、「わたしね、この仕事がホントにすき! なぜって、こうやって一対一でお客様とお話しすることができるから。よろこんでいただけるから。今日はどんな人に会えるかなっていつもワクワクするんですね!」とうれしそうに言います。ハジメはかきあげた原稿(げんこう)を出版社(しゅっぱんしゃ)までとどけるようにたのみました。「今の人はなんだ?」と聞くズビに、「宅配便のおじさんだよ。荷物を運んでくれたりとどけてくれたりする仕事だよ。」とハジメ。「べんりだなぁ。そうか! シゴトをする人がいるからべんりになるんだな。ほかにはどんなシゴトがあるんだ? 見てみたいぞ!」

scene 03町の安全を守る消防士、警察官
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というわけで、ほかにどんなシゴトがあるのか、マチに出て調べることにしました。歩いていると、制服(せいふく)すがたの人たちが訓練(くんれん)をしていました。消防士(しょうぼうし)の人たちです。「何をしているんだ?」と聞くズビに、「火事のときに助けてくれるんだ。」とハジメ。「そういうシゴトもあるんだなぁ。」と感心するズビ。さらに歩いていくと、「ハジメ、あそこにいる人たちはなんだ?」とズビが言いました。交番です。「警察官(けいさつかん)だよ。町で事件(じけん)や事故(じこ)が起こらないように、パトロールに出かけたりして町の安全を守る仕事をしているんだよ。」とハジメ。「マチの安全を守るシゴトかぁ。」とまたまた感心するズビ。

scene 04たくさんの人を安全に運ぶバスの運転手さん
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そして、駅のそばにはバスがとまっていました。「あそこにとまっているのは、バスだよな。バスもシゴトをしているのか?」とズビ。「バスは、乗り物だよ。仕事をしているのは、バスの前のほうに乗っている運転手さんだよ。」とハジメ。「運転手さん? なんだ? どんなシゴトだ?」「運転手さんは、たくさんの人を乗せて安全に運んでくれる仕事だよ。」とハジメ。「う~ん。シゴトってたくさんあるんだなぁ。」とズビ。「みんな、この町にすんでいる人や、この町に来てくれる人のために、仕事をしているんだよ。」とハジメ。「そうなのかぁ」

scene 05お客さんが商品を選びやすいように
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商店街(がい)にやってきたハジメとズビは、よく行く文具屋さんをたずねました。店の中を見てみると、ノートはノート、ペンはペンと、それぞれのグループに分けてならべられていました。文具屋さんとはどんな仕事なのか、店主の渡辺(わたなべ)さんに聞いてみました。「えんぴつやノート、筆箱などいろいろあるので、お客さんが見やすいように、選(えら)びやすいようにならべています。たとえば、大人用は高い場所、子ども用はひくい場所に。」とのこと。このお店には6000点以上(いじょう)もの文具がありました。たくさんの商品のなかから、お客さんがほしいものを見つけやすいように、くふうされていました。

scene 06おいしいパンを食べてもらえるように
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今度はパン屋さんに行ってみました。店内にはおいしそうなパンがずらりとならんでいます。「なんでここにはおいしいパンがいつもならんでいるんだ? どうやって作っているんだ?!」とこうふんするズビ。店主の山井(やまい)さんが、「パンを作っているところを見せてあげようか。」と言ってくれました。あんないされたのは、お店のおく。機械(きかい)を使って材料(ざいりょう)をまぜたり、手でちぎって形を整えたりして、パンが作られていました。やきあがりのパンはいいにおい! 「パンはやきたてがおいしい。だからお店でやいています。やきたてのおいしいパンを食べてもらいたい。」とのことでした。

scene 07利用する人のことを考えた努力とくふう
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「ズビ。毎日おいしいものを食べられたり、べんりで安心したくらしができるのは、仕事をする人たちが、利用(りよう)するぼくたちのことを考えて、努力(どりょく)したりくふうしたりしてくれているからなんだな。」とハジメがズビに言いました。「シゴトをする人たちがいるから、べんりでくらしやすいマチになるんだな。」と、ズビにもわかったようです。

scene 08民奈野市で見つけたシゴト
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部屋にもどったハジメは、民奈野市で仕事をする人たちを地図にまとめます。今まで調べたなかで見つけた仕事もかきこんでいきます。さまざまな場所で、いろいろな仕事をする人たちがいました。川の中流には、農作物を作る人たち。町の中心には、市役所や公共施設(こうきょうしせつ)で仕事をする人たち。港には、工場ではたらく人たちがいます。「エキの近くには、人を運ぶバスの運転手さん。マチを守るシゴトをする消防士(しょうぼうし)や警察官(けいさつかん)もいたぞ。」とズビ。商店街(がい)には、お客さんによろこんでもらうためにさまざまなくふうをしている人たちがいました。

scene 09シゴトをしてマチをべんりにしよう!
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「さっそく、星に送ろう!」ズビが民奈野市で仕事をする人たちのイラストを星に送ります。すると…、「おい、シゴトだ、シゴト!」「がんばってマチをべんりにしよう!」「しよう! しよう!」と、星の人たちがシゴトを始めました。「ハジメもまんがで、みんなを楽しませてくれよな。」とズビ。「うん、そうだな…。」とハジメ。そこで、ハジメのケータイが鳴りました。「はい。あ、はい! 原稿(げんこう)がとどいた。え、いい感じ? ありがとうございます! はい、がんばりますよ~!」と、仕事がうまくいって、急に元気になるハジメでした。「よかったなぁ、ハジメ!」

コノマチ☆リサーチ
“シゴト”ってなんだ?
民奈野市のまねをしたのに、ズビの星はなぜか便利にならないという。仕事をする人がいないといけないのではないかと気づいたズビは、民奈野市の仕事を調べることにした。