チャプターあらすじを読む
scene 01たまには行ったことのないお店に
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「あれ?」 目ざまし時計を手に取ったハジメ、「時計が動いてないな。」と言いました。「どうしたんだ?」と聞くズビに、「時計が動かないんだよ。おかしいな…」とハジメ。どうやら電池が切れているようです。「電池買いに行かなきゃ。」とハジメが言うと、「そうだ、ハジメ! たまには遠くの行ったことのない店に行ってみないか?」とズビが言いました。「そうだなぁ。ちょっと遠くまで、散歩(さんぽ)がてら行ってみるか。」とハジメ。「ワーイ!」と大よろこびのズビです。

scene 02マチの電器屋さんを見つけた
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歩いていくと、ズビが電器(でんき)屋さんを見つけました。店の中には、せんたくきやせんぷうき、エアコンなどがならんでいます。「あった、あった!」とハジメが電池を見つけました。するとズビが、「ハジメ、ここはスーパーマーケットとはずいぶん様子がちがうなぁ。食べ物とか売ってないのか?」と言います。「電器屋さんだからね。電化製品(せいひん)だけ売ってるんだよ。お店には、こうやって品物をしぼって売る『せんもん店』があるんだよ。ほら、パン屋さんとか文具屋さんとかあっただろ?」とハジメ。「そうか。ハジメ、オイラもっとお店のことを知りたくなったぞ。教えてくれ!」とこうふんするズビ。

scene 03店でものを売るだけじゃない?
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そこへ、「いらっしゃいませ。何かおさがしですか?」とお店の人があらわれました。「ぼく、今マンガをかいていて、町の電器(でんき)屋さんについて知りたいんですけど。」とハジメ。その人は店長の星さんでした。星さんは、「電器屋さんというのは、お店でものを売っているだけじゃないんだよ。お客様の家に行って、いろいろなことをしているんだ。」と言います。「店でものを売っているだけじゃない」とは? 車で出かける星さんについていってみると…、配達(はいたつ)の仕事でした。星さんは、店の近所はもちろん、たのまれればとなりの町にも配達に行くそうです。一体、何をとどけるのでしょう。

scene 04電池一つだけでも配達!
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すると、「注文いただきました電池をおとどけにあがりました。」とお客さんにわたす星さん。なんと、電池1セットだけを配達(はいたつ)しに来たのです。「えーっ! 電池一つだけ? 星さんの店のサービス、すごくない?!」とハジメはびっくり! さらに、星さんはエアコンのリモコンの電池を取りかえてあげたり、お客さんがわからないと言っていたテレビ番組の録画(ろくが)の方法(ほうほう)も教えてあげたりしていました。「地元の電器(でんき)屋さんでないとやってもらえない。本当に感謝(かんしゃ)しています。」とお客さんもよろこんでいます。

scene 05お年よりには買い物がたいへん
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星さんの店ができたのは、今から40年以上(いじょう)も前のこと。店を始めたのはお父さんでした。このあたりは、星さんの店ができる少し前にできた住宅街(じゅうたくがい)。そのころすみ始めた人たちは、今ではお年よりになっています。駅から遠く、お店も公共(こうきょう)の交通機関(きかん)も少ない地域(ちいき)なので、お年よりにとっては買い物に出かけるのがちょっとたいへん。お父さんの代からつきあいのあるお客さんも、店まで出かけづらくなっているそうです。だから星さんは、たとえ電池一つでも配達(はいたつ)するようにつとめています。さらに、それだけではありません。

scene 06みんなのくらしをきめ細かく見ている
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「去年直したトイレはきれいに使えていますか?」と星さんがたずねると、「最高(さいこう)です。新しいから一生けんめいおそうじする。」とおくさん。何かこまっていることはと聞かれて、「今、健康(けんこう)上でこまっているのは、こしからきて、おしりがいたいこと。」とご主人。お客さんの生活のじょうきょうを聞いて、役に立てることはないか、いつも考えているそうです。「マチの店は店でものを売るだけじゃなくて、みんなのくらしをきめ細かく見ているんだなぁ。」と感心するズビです。

scene 07電器屋さんで料理教室?
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店にもどると女の人たちが集まっていました。みんなでいろいろ料理(りょうり)を作っています。これは一体? 「今日は料理教室の日だね。」と星さんが言ったので、「料理教室?!」とハジメはまたまたびっくり! 星さんの店では、近所の人たちを集めて毎月料理教室を開いています。そこで使うのは電子レンジなど店の商品。みなさんに商品の使い方を体験(たいけん)してもらっているのです。今日は、カルボナーラと、ナスとピーマンのにもの。「うん、おいしい!」 でもどうして店で料理教室を? 「最近(さいきん)は地域(ちいき)の横のつながりがうすれてきている。だから、地域のきずなを作る場所にしてもらいたいなと思って。」と星さん。

scene 08くらしでこまっていることを助けてあげたい
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お店にお客さんから電話がかかってきました。急なたのみでも、時間があれば星さんはすぐに出かけていきます。エアコンがきかなくてこまっているお客さんでした。家につくとさっそくエアコンを点検(てんけん)。原因(げんいん)はフィルターにつまったほこりでした。星さんはフィルターを外して手早くそうじ。わずか5分で一件(いっけん)落着です。「家じゅうまるごと、こまったことがあれば助けたい。それが父の時代からのうちの店の考え方です。」(星さん) 「小さなこまりごとでも、くらしをまるごとささえる努力(どりょく)。それが、マチの店ならではの仕事なんだな!」となっとくするズビでした。

scene 09みんなのくらしを見守っていた
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部屋にもどったハジメは、電器(でんき)屋さんの仕事をイラストにまとめることにしました。電器屋さんの仕事は、店で商品を売るだけではなかった! 電池一つでも配達(はいたつ)。急なたのみでも出かけていって、家の中のこまりごとを解決(かいけつ)していました。さらに、店で料理(りょうり)教室を開いて、地域(ちいき)のつながりを深めようとしていました。マチの電器屋さんは、人々とのきずなを深めて、みんなのくらしを見守っていました。

scene 10星にいろいろな店ができた!
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「よーし。星にほうこくしよう!」 ズビがイラストを星に送ります。すると…、星にいろいろな店ができました。「いろんなお店ができたぞ!」「配達(はいたつ)もしてくれるぞ!」「こまりごとも聞いてくれるんだ~!」と、星の人たちもよろこんでいます。「よし。じゃあさっそく、教えてもらった料理(りょうり)を作ろうかな!」とハジメ。「作ろう~!」と大よろこびのズビ。ところが…。「あーっ! うちには、電子レンジがない!」

コノマチ☆リサーチ
“いろいろな店”を知りたいぞ!
大型スーパーだけでなく、地域にはさまざまな個人商店がある。地元密着型の電器屋さんを取材し、小さな店がどのように客を集めているのか、その秘密を探る。

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