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scene 01ざいりょうがないときはどうすればいい?
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ハジメがイラストをかいています。「うーん。やっぱりこうしたほうがいいかな?」 そこへ、「ハジメ~! たいへんだぁ!」とズビがとびこんできました。「今、オイラの星かられんらくが来たんだけど…。」 星の工場に新型(しんがた)のうちゅう船の注文が来たのですが、ズビの星にはそのざいりょうがないのだそうです。「どうすればいいんだ?」とズビ。「うーん。町の外とか、ほかの地域(ちいき)から手に入れるとか、かな。」とハジメ。すると、「そんな手があったのか~。星のみんなにもつたえなきゃ! さっそく調査(ちょうさ)開始だぁ~!」と、ズビは仕事中のハジメをむりやり引っぱっていきました。

scene 02ちょっとかわった消しゴムを作る工場
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ハジメとズビがやってきたのは、民奈野市の、ある工場です。この工場を作った岩沢(いわさわ)さんにお会いしました。「この工場ではどんな商品を作ってるんですか?」と聞くと、「消しゴムを作っている工場です。」とのこと。ただし、「ふつうの四角い消しゴムではなく、かわった消しゴムを作っています。」と岩沢さん。かわった消しゴム? 岩沢さんについていってみると…。動物や乗り物、食べ物など、さまざまな形をした消しゴムがありました。さらに、「これは、ただの消しゴムじゃないんです。全部、組み立て式になっているんです。」と岩沢さんが言いました。「おもちゃみたいですね。」と感心するハジメ。

scene 03とかして、かためて、パーツを作る
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岩沢さんがこの工場を作ったのはおよそ50年前。もともと、えんぴつのキャップやふで箱などを作っていました。子どもたちによろこんでもらえる文具を作りたいと、30年ほど前から、組み立て式の消しゴムを作り始めたそうです。作り方を見せてもらいました。まず、消しゴムの原料(げんりょう)に、顔料(がんりょう)というこなをまぜて色をつけます。それを、140℃の高温でとかして型(かた)に流しこみ、かためます。すると、消しゴムのパーツができあがります。高温でとかしてやわらかくすることで、いろいろな形が作れるのです。楽しく遊べるだけでなく、もちろん、書いたものをきれいに消すことができます。

scene 04とくべつな原料がひつよう
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すると、岩沢さんがあるものを取り出しました。同じような消しゴムに見えますが、ハジメが消してみると…。「あれ? 消せない。」「なんでだぁ?」実はこれ、わたしたちがよく使うふつうの消しゴムと同じ原料(げんりょう)を、高温でとかして作ったもの。ふつうの消しゴムの原料は、高温でとかすと消す力が弱まってしまうのだそうです。そのため、ちゃんと消せるものを作るには、とくべつな原料がひつようでした。「この消しゴムの原料は、よその工場で作っています。専門(せんもん)のぎじゅつを持ったとくしゅな工場でないと作れないんです。」と岩沢さん。「その原料を作っている工場に行ってみたいぞ!」とズビ。

scene 05よその工場のとくべつなぎじゅつも使う
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つれていってもらったのは、民奈野市から少しはなれた場所。ここに、とくべつな原料(げんりょう)を作る工場があります。ここでは、ゴムで作られたきゅうばんや、おもちゃの車に使うタイヤなどの原料を作っています。社長の石川さんによれば、「30~40年昔からいろいろなゴムを作っていたんですが、そのなかの一つが消しゴムのざいりょうに使えるのではないかといろいろためしてみた。」とのこと。「当時はとくしゅなゴムを作るぎじゅつを持った工場がなかった。開発には時間がかかったけど、組み立て式消しゴムにてきした原料を作ってもらうことができ、以来(いらい)、この工場と取り引きをつづけています。」(岩沢さん)

scene 06マチの外にある工場と協力すればいい
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岩沢さんの工場では、消しゴムの原料(げんりょう)のほかに、消しゴムの形を作る「型(かた)」、色をつける「顔料(がんりょう)」、そして「包装(ほうそう)するふくろ」など、さまざまなざいりょうや道具を民奈野市の外から仕入れていました。「よい商品を作るために、いろいろな町に足を運んでざいりょうをえらんでいるんです。」(岩沢さん) こうして生み出されている組み立て式消しゴムは、なんと400しゅるい以上(いじょう)。「そうか。自分の工場にぎじゅつがなくても、マチの外にある工場と協力(きょうりょく)することで新商品を作り出せるんだなぁ。」

scene 07マチの外でも大人気の組み立て式消しゴム
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岩沢さんは全国各地(かくち)へ商品を売りこむ努力(どりょく)をしています。そうすることで、全国の町や会社から消しゴムの注文がたくさん来るようになりました。「今、ある人たちに人気の消しゴムがこれ。」と、岩沢さんが見せてくれたのは、おすしの形の消しゴムです。「この消しゴム、海外の人たちにたいへんな人気なんです。」(岩沢さん) なんと、組み立て式消しゴムは海外でも大人気。岩沢さんたちは外国にもせっきょくてきに商品を売りこんでいるのです。商品を外に広げる努力によって、会社の売り上げをのばしてきました。「商品を作るだけじゃなくて、外に広げる努力が工場のシゴトをささえているんだなぁ。」

scene 08マチの外とつながってなりたっていた
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「よーし、ハジメ。さっそくここでまとめよう!」 ズビが「ズビビビーッ」とイラストをかく道具をよびだしました。「ようし、かくぞ~!」 そして…、「ようし、できた!」 マチの外とつながる消しゴム工場。こだわりの原料(げんりょう)をマチの外から仕入れて、商品を作っていました。そして、このマチの外にどんどん広める努力(どりょく)をしていました。工場の仕事は、マチの外とつながってなりたっていました。

scene 09となりの星と取り引きが始まった!
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「よーし。ほかの星と協力(きょうりょく)するよう、みんなに教えてあげよう!」 ズビがイラストを星に送ります。すると…、ズビの星は、となりの星と取り引きが始まりました。「となりの星でざいりょうが見つかった!」「新型(しんがた)のうちゅう船をどんどん広めよう!」「オーッ!」と、星の人たちもよろこんでいます。「ほかの星とも取り引きが始まったみたい。星のみんな、元気にしているかなぁ…」と星を思い出すズビ。「あれ? ガールフレンドに会いたくなったかな?」とハジメにひやかされ、「ちがうよ~!」

コノマチ☆リサーチ
マチの外と“つながる”シゴト
生産の仕事を通してほかのまちとの“つながり”に注目。まちの仕事は、同じまちの中だけでなく、“他の地いきとのつながり”によってなりたっていることを学ぶ。
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