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scene 01じゃがいも、とうもろこし…、海の幸
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今回の舞台は、北の大地、北海道。北海道といえば、食べ物。まずは、じゃがいも。ホクホクにふかすと、「おいしい~」。お次は、とうもろこし。焼いて食べるのが観光客にも大人気。ほかにも、かぼちゃやたまねぎ、あずき、そして、そば。どれも北海道が生産量日本一。このほかにも、10種類以上の農作物が日本一です。さらに忘れてはいけないのが海の幸。獲れる水産物の量も日本一なのです。でも、どうして北海道ではたくさんの食材がとれるのでしょう。そこで今回の疑問、『なぜ北海道ではたくさんの食材がとれるの?』

scene 02厳しい寒さ、雄大な自然
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日本列島のいちばん北に位置する北海道は、亜寒帯という気候に属し、夏が短く冬の厳しい寒さが特徴です。過去には旭川(あさひかわ)市でマイナス41℃を記録したこともあります。1月末になると、オホーツク海の沿岸地域には流氷が押し寄せてきます。サハリン北東部あたりの海で生まれた流氷が北海道に流れてくるのです。また、北海道の特徴といえば雄大な自然。たとえば知床(しれとこ)半島。人の手が入っていない豊かな自然がのこっています。珍しい動植物が多く、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。

scene 03明治以降に開拓された農地
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北海道にはもともと、先住民族であるアイヌの人たちが住んでいました。明治の初めに「開拓使(かいたくし)」という役所が置かれ、移住してきた人たちが農地を広げていきました。北海道は日本でいちばん面積が大きい都道府県。なんと、日本の面積のほぼ5分の1を占めています。そんな北海道でたくさん食材がとれる秘密は何なのでしょう。まずは、「土地」という見方で考えてみましょう。

scene 04大規模で効率的な農業
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北海道東部の十勝平野は、農家一戸あたりの耕地面積がおよそ38ヘクタール。全国平均のなんと19倍。でも、これだけ広い土地で育った作物を収穫するのは大変です。そこで登場するのが、大きなトラクター。一気に小麦を収穫していきます。たまねぎを収穫するトラクターの上に乗っている人たちは、収穫と同時にたまねぎを選別しています。こうした大型の機械を使うことで作業効率がアップするのです。たまねぎは全国のおよそ7割、じゃがいもはおよそ8割、あずきは9割以上が北海道で作られています。北海道でたくさんの農産物がとれるのは、広さと、広いからこそできる効率的な農業がその理由でした。

scene 05広大な牧草地と冷涼な気候を生かした酪農
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北海道では酪農も盛んです。乳牛の飼育頭数は全国1位。そのおよそ6割が、北海道東部に広がる根釧(こんせん)台地周辺で育てられています。その面積は香川県よりも広いそうです。乳牛が多い理由は、牧草の土地が広く大規模。そして涼しい気候が乳牛に適しているからです。もちろん、生乳(せいにゅう)の生産量も日本一。牛乳だけではなく、バターやチーズなどの加工品もたくさん作られています。

scene 06親潮が作る豊かな漁場
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北海道は漁業も盛ん。日本全国の漁獲量のおよそ4分の1を占めます。サンマやサケ、タラなどがよく獲れ、その漁場は主に太平洋側。その理由は、ここを流れる寒流「親潮(おやしお)」にあります。親潮の海水は栄養分が多く、魚のえさとなるプランクトンが豊富。そのため大量の魚がやってくるのです。また、ホタテの漁獲量も日本一。ホタテはあまり水温の高い海では生きられません。冷たいオホーツクの海はその条件にぴったりなのです。でも、北海道でたくさん食材がとれる理由はそれだけでしょうか。実は北海道では年間およそ58万トンのお米が収穫されていて、その量は国内第2位。そこで、次の見方は「歴史」です。

scene 07泥炭地の改良で米どころに
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全長268kmにも及ぶ石狩川(いしかりがわ)。その流域は北海道内でも有数の米どころとして知られています。しかし、かつてこの地域には、「泥炭地(でいたんち)」とよばれる土地が広がっていました。水はけが悪く低温のため、枯れた植物が分解されず土地の肥やしにならないことから、農業に適さないとされていました。開拓農家の四代目、川合忠(かわい・ただし)さんの祖先は、素焼きの土管を大量にこの泥炭地に埋め込みました。余分な水分を土管から排出し、水はけをよくするためです。こうした先人たちの努力によって、泥炭地は少しずつ農業に適した土地に改良されていきました。

scene 08寒さに強いイネの品種を使って
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土地の性質以外にももう一つ、北海道での稲作には困難がありました。それは、イネは本来暖かい場所で育つということです。かつて、北海道南部の道南地方より北ではイネの栽培は不可能といわれていました。しかし、人々はあきらめません。「赤毛種」という寒さに強いイネを使い、試行錯誤を重ねていきました。そして明治6年、石狩平野の一部、札幌近郊の北広島市でおよそ350kgの米の収穫に成功。このとき使われた赤毛種の遺伝子は、今や全国ブランドとなった北海道産のお米に受け継がれています。

scene 09訪れる観光客の4割が外国人
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今回の疑問、「なぜ北海道ではたくさんの食材がとれるの?」。「土地」や「歴史」という見方で考えると、その理由が見えてきましたね。ほかにも、調べてみるとおもしろそうなことがたくさんありそうです。たとえば、北海道には一年で500万人以上の人が訪れます。そのうちのおよそ4割が外国人観光客だそうです。どうしてだと思いますか。いろいろな見方で考えてみてください。

10min.ボックス  地理
なぜ北海道ではたくさんの食材がとれるの?~北海道地方~
今回の疑問は「なぜ北海道ではたくさんの食材がとれるの?」。北海道はじゃがいもやホタテなど、食材がたくさんとれるがなぜなのか、「土地」などの見方をもとに探る。