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オープニング
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scene 01日本のまちがきれいなのはなぜ?
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「ちょっと、チズル! つくえがごみだらけじゃない!」。トッキーにつくえの上をかたづけるように言われ、「は~い。ごみ箱さ~ん!」とチズルがよぶと、ごみ箱がやってきました。ごみをまとめて放りこむと、あっという間にごみが消えてしまいました。「そういえば、日本って、まちがきれいでごみがあまり落ちてないよね」とココロが言いました。「たしかに。ごみをどうしているんだろう?」とトッキー。「ぼくたちの星みたいに、ものすごいごみ箱があるとか?」とチズル。「う~ん…」。「じゃあ今日は、ごみのゆくえについて調べてみようよ」とココロ。「よろしく! ファンファン」。

scene 02ごみをどうやってすてているか
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「まずは、ごみをどうやってすてているかだね。ファンファン!」とチズルがファンファンをよびました。ファンファンが、「日本には地域(ちいき)ごとに『ごみ収集(しゅうしゅう)所』という場所があって、ごみを種類ごとに分けてすてる『分別(ぶんべつ)』のルールがあるよ」と説明します。「ふーん。いつからそういうルールができたのかなぁ。ファンファン、歴史が知りたい!」とトッキー。「りょうかい。映像(えいぞう)を集めてくるね!」とファンファンがワープしていきました。

scene 03決められた場所に分別してすてる
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昔の日本では、ごみは庭や空き地でもやされたり、川にすてられたりすることが多くありました。不衛生(ふえいせい)で病気が広がる心配があり、60年ほど前、ごみを必ず決められた場所にすてるように国が指導(しどう)しました。40年ほど前には、びんやかんを分けて集める分別(ぶんべつ)収集(しゅうしゅう)をするようになりました。ごみは主に、もえるごみ、もえないごみ、粗大(そだい)ごみ、有害ごみ、資源物(しげんぶつ)の5つに分けられます。もえるごみは、収集車で集められ、清掃(せいそう)工場でもやされます。もやされたごみの灰(はい)は、最終処分(しょぶん)場に運ばれて、うめられます。

scene 04日本で出るごみの量は?
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「へぇー。昔は自分たちでもやしたり、川にすてたりしていたんだ」とトッキー。「日本でくらす人は、どれだけの量のごみを出しているんだろう?」とココロ。するとファンファンが、「日本で一年間に出されるごみの量は、およそ4317万トン。ごみ収集(しゅうしゅう)車で集めると、なんと2160万台分だよ!」と言いました。「それだけたくさんのごみを処理(しょり)するのって大変そう」とトッキー。「何か、ごみを処理するときの工夫があるのかな?」とチズル。「じゃあ、今日はわたしが調査(ちょうさ)してくるね」とココロが言いました。「よろしく! ファンファン!」。「りょうかい!」。

scene 05最終処分場にうめればだいじょうぶ?
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ココロがおとずれたのは、千葉県千葉市にある最終処分(しょぶん)場です。広さは8ヘクタール。サッカーグラウンドおよそ12個(こ)分あります。ここに一日105トン、大型トラック13台分の灰(はい)が運ばれてきます。「ちゃんとうめる場所も用意されているんですね。じゃあ、たくさんのごみがあってもだいじょうぶだね。なるほど、なるほど」と安心するココロ。すると、「ココロ、そういうわけでもないみたいだよ」とファンファンが言いました。「どういうこと? ファンファン」と聞くと、「ちょっとこれを見て!」とファンファンが空高く飛んでいきました。

scene 06最終処分場がいっぱいになってしまう!
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ファンファンが空から写した最終処分(しょぶん)場の写真。3分の2くらいは、処理されたごみや灰(はい)ですでにいっぱいでした。あとは、残りの3分の1くらいの部分しかうめられないのです。「今のままのペースでうめ立てを続けると、あと14年ほどで処分場がいっぱいになってしまうんです」(最終処分場の今井さん)。「えぇっ? 14年でいっぱいに!?」とココロはびっくり。「ごみをへらす工夫ってないのかな? ねえ、ファンファン」と聞くと、「じゃあ、清掃(せいそう)工場に行ってみようよ。何かヒントがあるかもね」とファンファンが言いました。

scene 07ごみは清掃工場でもやされる
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やってきたのは、新港(しんみなと)清掃(せいそう)工場。ここには一日で360トン、ごみ収集(しゅうしゅう)車およそ180台分のごみが集まってきます。「わぁ、ごみがいっぱいある! これだけの量のごみを一体どうやって処理(しょり)しているんだろう?」とココロ。集められたごみは、クレーンを使って焼却炉(しょうきゃくろ)に入れられます。焼却炉では、850℃以上の火でもやされます。こうすることで、ばいきんや害虫、においや有害なガスの発生をふせいでいるのです。

scene 08もやしてできた灰を…
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この工場では、もやしてできた灰(はい)にさらに手を加えています。なんと2万℃~3万℃という電気の熱を使って灰をとかし、とかした灰を冷やして小さなつぶにします。『スラグ』です。「スラグにすることで、道路の材料などに再(さい)利用することができます」(新港清掃工場 成毛さん)。こうした工夫で、うめ立てる灰の量をへらしているのです。するとそこへ、「もやせるごみはそうやって処理(しょり)できるんだろうけど、もやせないごみはどうしているの?」とチズルから質問(しつもん)です。「地球には『リサイクル』っていうものがあるらしいよ」とファンファンが言いました。「リサイクル?」。

scene 09もやせないごみの「リサイクル」
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リサイクルは、びんやかん、ペットボトルなど、使い終わったものを資源(しげん)に変えて新しい製品(せいひん)を作ることです。実は千葉市は、とてもリサイクルが進んでいます。人口50万以上の都市のなかで、リサイクル率(りつ)No.1。かんは、アルミかんとスチールかんに分けられ、つぶしてかたまりにします。びんは、緑や茶色など色別に分けられたあと、細かくくだかれます。粗大(そだい)ごみも、機械で粉々にしたあと、鉄だけを取り出します。こうしたものが、新しい製品の材料になります。再(さい)利用することで、ごみの量をへらしているのです。

scene 10みんなでごみをへらす努力を
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まちの人たちもごみをへらす努力をしています。“生ごみ資源(しげん)化アドバイザー”が、まちの人たちに家庭で出る生ごみのへらし方を教えているのです。この日は、生ごみを肥料(ひりょう)にするやり方を教えていました。生ごみを分解(ぶんかい)する微生物(びせいぶつ)や米ぬかなどをまぜて、牛乳(ぎゅうにゅう)パックに入れていきます。封(ふう)をしたら、日の当らない場所に置き、一週間から二週間ほどたつと肥料になります。こうした工夫を、まちの人たちに広めているのです。

scene 11もっと調べてみよう!
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「ただいま!」。ココロがもどってきました。「ほら、これが生ごみから作った肥料(ひりょう)をまぜた土だよ!」とココロが持って帰った土を見せました。「へえー。これで何か育ててみようか」とチズル。「きれいなお花がいいなぁ!」とトッキーも乗り気です。「ごみをへらすために、ものを長く使ったり、修理(しゅうり)して使ったりする工夫もあるんだって」とココロが言うと、「まだまだ工夫がありそうだね」とチズルも言いました。「もっと調べてみよう!」とトッキー。「うん!」。

よろしく!ファンファン
ごみのゆくえ
収集されたごみは、どこに運ばれ、どのように処理されるのか。ごみ処理施設とそこで働く人たちの工夫や努力を学び、ごみを減らすために自分たちにできることを考える。

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