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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01今日のテーマは、「税金」
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「さっそくだけど、今日のテーマは?」とタイイク。「税金です」とダルさん。「税金かぁ…。ぼくもきちんと納めてますよ。大人ですからね。税金には多少詳しいよ」。「じゃあ、税金って何種類あるか知ってる?」とダルさんに聞かれ、「はい! ずばり2種類。所得税と消費税」とタイイク。「ブブー」。「えっ、違うの?」。

scene 02日本の税金は40種類以上!
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税金を納めることは国民の義務。日本国憲法に定められています。現在、日本の税金は40種類以上もあります。たとえば、給料など個人の所得にかかる「所得税」。会社などの法人の所得にかかる「法人税」。亡くなった人から受け継ぐ土地や財産にかかる「相続税」。所有している自動車にかかる「自動車税」。物を買ったりサービスを利用したりするとかかる「消費税」。ほかにも、お酒にかかる「酒税」。温泉に入るときにかかる「入湯税(にゅうとうぜい)」。日本から出国するときにかかる「国際観光旅客税」というものもあります。税金を集めるのは国や地方公共団体。税金の種類によって、納める先が違います。

scene 03税金の使いみちは?
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「へえー、知らない税金がたくさんあった。けっこう気づかないうちに払ってるんだなぁ。ねえ、ダルさん。ぼくが払ってる税金って、どんなことに使われているの?」とタイイク。すると、「税金によって、それぞれ使いみちが違うんだ。何からいく?」とダルさん。「じゃあ…所得税!」。「よしきた!」。

scene 04税の公平負担のための「累進課税」
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個人が1年間に得た所得にかかる税金。それが所得税です。所得税がかかるのは、1年間に得た収入から社会保険料や必要経費などを差し引いた金額、「課税所得」。所得税は、所得が多くなるほどかけられる税率が高くなります。たとえば195万円以下の所得には5%、400万円の所得には20%、4000万円を上回る所得には45%の税率がかかります。こうした課税方法を「累進課税(るいしんかぜい)」といいます。所得が多い人にはその分多く払ってもらう。国民のあいだで税金が公平に負担されるようにするためです。

scene 05所得税は何に使われる?
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このような所得税、一体何に使われているのでしょう。お父さん世代に聞いてみました。「国会議員の給料」。正解。「あとは、公務員の給料」。これも正解。所得税は使いみちが自由な「一般財源」の一つ。毎年、国会で使いみちが決められます。国会議員や公務員の給料は一般財源から支払われています。ほかにはどんなところに使われている? 「水道とかインフラのために使っている」。またもや正解。国民の生活を支えている水道や道路などの整備の一部にも使われています。さらに、みんなが使っている教科書も! 無料で配られているのは、一般財源を使って国が購入しているからです。

scene 06タイイクの納めた税金も
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「ぼくの払った税金が教科書に使われていると思うと、なんだか嬉しいなぁ。みんな、ぼくに感謝してよねっ!」とタイイク。「調子いいなあ。キミの所得税だけじゃないからね」とダルさん。「わかってるって」。「それじゃあ次は、消費税について詳しく見てみよう!」。

scene 07消費税はどんなところに使われる?
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買い物をしたりサービスを受けたりしたときにかかるのが、消費税です。値札には本体の価格と、消費税が含まれた金額が書かれています。みんなが支払った消費税はお店がまとめて税務署に納めています。では、消費税はどんなところに使われているのでしょう。10代にインタビュー。「わからない」「わかりません」…。10代にはちょっと難しい? もう一度お父さん世代に聞くと…。「社会福祉ですよね、基本的には。みんなのために使われています」。正解! 消費税のうち、国に納められた分は年金、医療、介護、子育て支援などの社会保障に使われます。たとえば介護施設や保育所の整備・建設。そして職員の待遇改善にも。

scene 08フィンランドの「付加価値税」は24%
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世界の消費税についても見てみましょう。北欧の国フィンランド。日本の消費税にあたる「付加価値税(ふかかちぜい)」は、なんと24%。税率の高さは世界でもトップクラスです。フィンランドの消費税は使いみちが特定されていません。所得税などと一緒に、一般財源として使われます。では、一体何に使われているのでしょう。専門家に聞いてみました。「税金の46%が社会保障のために使われています。社会保障だけではなくて教育や保険医療なども合わせると70%を超える部分が福祉や保険や教育のために使われています」(東洋大学国際学部教授 藪長千乃さん)。

scene 09高い税率に国民が納得している
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フィンランドの税金の使いみちで圧倒的に多いのが、社会保障費。高い税率をかけられている一方で、国民のための充実した社会保障政策がとられています。たとえば教育分野。小学校から大学院までの学費がすべて無料。高齢者へのケアも充実。高齢者の家賃の最大8割を国が負担してくれます。税金は高い。でもアンケートによると、国民の96%が「納得して税金を払っている」と答えているそうです。「税金を下げることは福祉国家のサービスや給付の質を下げてしまうことにつながるので、『税金は高くてもかまわない』と考える人が多い」(藪長さん)。手厚い社会保障が受けられる。だから税金が高くてもフィンランドの人たちは納得しているのです。

scene 10社会保障と税金と…
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「社会保障か。確かに大事なことだよね。消費税を使って国がしっかり保障してくれるなら、ちょっとは高くてもいいかな」とタイイク。「日本は少子高齢社会だし、ますます財源が必要になると思うよ」とダルさん。「でも、消費税が高いのもなぁ。ふだんの暮らしが厳しくなりそうだし…。いや待てよ。家族ができたときとか、年をとったときとか、社会保障が充実してないとやっぱり不安だなぁ…。うーん、でも消費税が高いのもなぁ…」。

アクティブ10 公民
税金、安けりゃイイの?
所得税や消費税など、日本には40以上もの税金がある。いったい何に使われているんだろう?具体的な使い道を紹介して、税金が果たす役割について考える。
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