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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01進む国際交流
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3人が地球儀(ぎ)を見ています。「地球にはこんなにたくさんの国があるんだね」。「いろんな国の人たちと仲よくしたいなぁ」。「ファンファン、何かいい方法ない?」。すると、「日本には、歴史やかんきょうがにているなど、ゆかりのある外国の都市と仲よくする『姉妹都市』というしくみがあるよ。日本でくらす外国人もふえている。今、日本には195の国と地域(ちいき)からやってきた260万人以上もの外国人がくらしているよ」とファンファン。言葉がちがうのにどうやってくらしているのでしょう。「わたしが調査(ちょうさ)に行ってくるね」とココロが立ち上がりました。「よろしく! ファンファン!」。「りょうかい!」。

scene 02ブラジル人が多くくらすまち
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ココロがやってきたのは、静岡県浜松(はままつ)市。このまちにはブラジル人が多くくらしています。標識(ひょうしき)や看板(かんばん)には、ブラジルで使われているポルトガル語も書かれています。地元のスーパーに行ってみると…。ブラジルの食事に欠かせない豆や、日本のスーパーでは見かけない商品がいっぱい。浜松にはこうしたブラジルの商品を取りあつかうスーパーがたくさんあります。お店の近くに住むブラジル出身のクリスティーナさんが、ブラジルでよく食べられているチーズパンをごちそうしてくれました。「これがポン・デ・ケージョ(チーズパン)です」。「いただきまーす。うーん、おいしい」。

scene 03不安なのは言葉のかべ
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クリスティーナさんが日本に来たのは1994年。最初は車の部品工場で働いていました。今は、ブラジルの文化やポルトガル語を日本人に教えています。日本でくらす外国人の子どもの勉強の手助けもしています。そんな活発なクリスティーナさんも、日本に来たばかりのころは不安でいっぱいだったそうです。「自分の言いたいことややりたいことが、相手に伝わらない。そういう不安がありました。一人で生きていけるのかなって。もっと日本人と仲よくしたかったので、コミュニケーションをとるために日本語をたくさん勉強した」(クリスティーナさん)。言葉が通じないというのは、大変そうです。

scene 04「外国人学習支援センター」のサポート
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浜松市には言葉のかべになやむ人たちをサポートする「外国人学習支援(しえん)センター」があります。浜松でくらしていれば、だれでも無料で日本語を学ぶことができます。日常(にちじょう)会話から文字の読み書きなど、レベルに合わせてていねいに教えてくれるのです。日本語で会話を楽しむ“おしゃべりタイム”もあります。「いっしょに勉強、しゃべる、楽しい」(カメルーン出身の人)。「いろいろな友だちができるので生活が楽しくなりました」(ベトナム出身の人)。かんたんなあいさつや単語だけでも、仲よくなれるんですね。「楽しかった! みんなやさしくて、お友だちになっちゃった」とココロ。

scene 05「多文化共生センター」が問題解決のお手伝い
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でも言葉だけでは解決(かいけつ)できない問題もあります。たとえば日本で結婚(けっこん)するときや、学校の入学試験や授業(じゅぎょう)、事故(じこ)でけがをしたときなど、どう手続きをすればいいのかわからず、こまることがたくさんあります。そんなときの相談窓口(まどぐち)が「多文化共生センター」。むずかしい手続きをいっしょにやってくれます。6か国語に対応(たいおう)することで、より多くの人に利用してもらえるよう工夫しています。「これなら安心して相談できるね」とココロ。すると、「ココロ、ここには相談しにくる日本人もいるんだよ」とファンファンが言いました。「えっ、どうして?」。

scene 06生活習慣のちがいによるトラブルも
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さまざまな国の人たちといっしょにくらしていると、生活習慣(しゅうかん)のちがいによるトラブルもあります。どうしたらみんなで気持ちよくくらせるのか、相談しにくる人がいるのです。そんな問題をいっしょに解決(かいけつ)してくれるのが、多文化共生コーディネーターの松岡(まつおか)さん。「団地(だんち)に出かけていって、日本人に外国人のことを理解(りかい)してもらえるように話をしたり、外国人には日本の習慣を理解してもらえるように話したり、そんなようなこともやっています」(松岡さん)。

scene 07自治会の活動を理解してもらう
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この日おとずれたのは、日本人と外国人が半数ずつくらす団地(だんち)。住民の意見をまとめる自治会長からこんな相談があったのです。「この団地をまとめるのも無理。みんな好き勝手になってしまって、ごみ出しのルール、駐車(ちゅうしゃ)場のルールが守られていない」。自治会という活動がない外国も多いと言う松岡さん。まずは外国の文化や生活習慣(しゅうかん)を知る。その上で、そもそも自治会とは何かを知ってもらうためのプリントを作ることを提案(ていあん)しました。「こちらが当たり前と思って話すと前提(ぜんてい)がちがうことがある。ていねいに説明すると理解(りかい)してもらえる」と松岡さん。

scene 08おたがいがくらしやすい地域をつくる
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外国人たちと直接(ちょくせつ)話をして、ルールを理解(りかい)してもらう努力もしています。「大きなごみはどうしたらいいか知っていますか?」と松岡さん。「どこかに連絡(れんらく)するんじゃない?」と外国人。さらに、「どこに連絡するのか知っていますか?」と松岡さん。こうやって、おたがいがくらしやすい地域(ちいき)をつくる支援(しえん)をしているのです。「いちばん気をつけているのは、その人がどんな人か決めつけないで、まずその人の話を最初から最後までよく聞くということですね」と松岡さんが言います。

scene 09いろいろな国の人と仲よくするには
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そこでココロは、「いろんな国の人と仲よくするにはどんなことが大切ですか?」と松岡さんに聞いてみました。すると、「いろいろな国に興味(きょうみ)を持つこと。共通の趣味(しゅみ)や好きなことをいっしょにやると仲よくなると思います」とのこと。さっそくココロはブラジル料理の教室に参加してみました。教えてくれるのはブラジル出身のジュニオルさん。ブラジルのおやつ、タピオカサンドを作りました。味は…、「うん、おいしい」。

scene 10もっと調べてみよう!
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「ただいま!」。ココロがもどってきました。「おかえり!」とチズルとトッキー。「浜松市では、日本人も外国人もみんなが気持ちよくくらせるように工夫していたよ」とココロが言います。「ぼくもブラジルに興味(きょうみ)がわいてきちゃった」とチズル。「日本と海外の交流の歴史も知りたいわね」とトッキーも言います。「もっと調べてみよう」とココロが言いました。「うん!」。

よろしく!ファンファン
国際交流をいかした地域づくり
国際交流をいかした地域づくりに取り組む静岡県・浜松市を取材。さまざまな国籍の人たちが暮らすまちの様子や、日本人も外国人も心地よく生活するための工夫を学ぶ。

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