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オープニング
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アプリを駆使(くし)してニッポンをさぐれ! ズームジャパン!

scene 01ごはんのおかずがごはん?
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ここは、とあるリビング。お昼どき、事件は起こりました。「ショーゴ、お昼ごはんできたよ」。「ありがとう、お姉ちゃん」。「こっちがごはんで、こっちがおかずのごはんよ」。ミウがごはんを二つテーブルに置きました。「えっ、おかずもごはん?」。「当たり前でしょ。わたしはお米の上にお米をのせて食べたいくらい、お米がだーい好きなの!」。常識にとらわれないミウ。「いただきまーす!」と食べ始めて、「ほ~」とごはんのおいしさにうっとりするミウです。ところが、気がつくとミウのお茶わんのごはんがなくなっていました。「え? 待って、お米が消えてる! なんで? これは事件よ。消えたお米事件だわ!」。

scene 02小5アプリ『ズームジャパン』を使って調べる
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「それは食べたからじゃ…」とショーゴ。ミウの妄想(もうそう)が始まります。「あぁ、愛するお米。こんなにも愛しているのに、ぼくはキミを何も知らない。あぁ、お米。キミはどこから来るの? どうしてそんなにおいしいの? 何も教えてくれないんだね」…。「お米の代わりにぼくが教えてあげる。まずはね、お米にはよく育つ場所があるんだよ」とショーゴがタブレットでアプリを起動します。「これは、小5で習うことが動画でまとめられているアプリ。今回のテーマは、『米作りのさかんな地域(ちいき)』。まずは、大きな動きを見ていく青い動画。米作りに適した自然条件を見てみよう。ズームアウト!」。

scene 03平らで広い土地、豊かな水、日照時間
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日本全国で作られているお米。米の生産量を表した地図を見ると、北海道や東北各県、新潟県で生産量が多いことがわかります。これらの地域(ちいき)には、米作りに適した平らで広い土地と、豊かな水があります。特に稲(いね)の生長には豊富な水が欠かせません。冬にふった雪の雪解け水が川に流れこみ、たくさんの水を確保できるのです。「なるほど~」とミウ。また、稲が実る夏に日照時間が長いことも、じょうぶな稲が育つ条件です。「次は、現場の仕事や働く人の思いがわかる赤の動画。お米作りの一年を見てみよう。ズームイン!」とショーゴ。

scene 04種もみをまいて苗を育てる
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全国有数の米どころ、秋田県。この土地で代々、米を作り続けている髙栁(たかやなぎ)さん。髙栁さんの水田の広さは、全部でおよそ20ha。「それって広いの?」。「サッカー場だと28面分くらい」とショーゴが言ったので、「ひえ~!」とミウはびっくり。4月。稲(いね)の種「種もみ」の準備をします。「このひとつぶひとつぶが生長して、たくさんのお米になるんだ」とショーゴ。種もみを土にまき、苗(なえ)に生長するまでビニールハウスで育てます。苗を育てているあいだに、田んぼでは「田おこし」、「しろかき」など田植えの準備をします。

scene 05田植え、苗の生長、穂の生長
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5月。いよいよ田植えです。米作りでいちばんいそがしい作業。地域(ちいき)の人たちにも協力してもらいます。広い田んぼの田植えはおよそ一週間。早朝から夕方まで続きます。「おいしいお米になりますように」とミウ。6月に入り、気温が高くなってきました。苗(なえ)は太陽の光を浴びてぐんぐん生長します。7月、8月。穂(ほ)が生長してきました。この穂を病気や害虫から守るために“あるもの”が登場します。「なになに?」。それは、ラジコンヘリコプター。これで農薬をまいていきます。広い田んぼに、正確にかつスピーディーにまくことができるのです。せまい田んぼにはドローンも使います。

scene 06水の管理がおいしい米作りのポイント
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「髙栁さん、スマホで何か見ているけど…。田んぼの写真だ。これを見ていやされてるのかなぁ」とミウ。すると、「今、田んぼにどれくらい水が入っているか、スマホで確認(かくにん)しています」と髙栁さんが言いました。「え、どういうこと?」。米作りで重要なのは、水の管理。水の温度や量を細かく調整することが、おいしい米を作るためのポイントです。田んぼに設置された計測器のデータでそのときの水の状態がわかります。「田んぼを全部回るとしたら1時間半。今は自宅(じたく)にいて確認できるからすごく便利ですね」(髙栁さん)。「広い田んぼの管理に、新しい技術が役立っているのね」と感心するミウ。

scene 07秋、黄金色の田んぼの収穫
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9月。田んぼが黄金色になりました。いよいよ稲(いね)かりです。髙栁さんの田んぼからとれる米の量は、白米でおよそ110トン。お茶わん約170万杯(ばい)分です。「ひえ~!」とミウはびっくり。「こうやって一年間手塩にかけたものが収穫(しゅうかく)されてお米になる。お米を食べて『おいしかったよ』と言われるのがいちばんうれしい」(髙栁さん)。

scene 08農家の米作りを支える人たち
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「こんなに手間をかけて育てられてきたのね。農家さん、いや、農家さま。本当にありがとうございます」とお茶わんのごはんをおがむミウ。すると、「お姉ちゃん。ぼくたちがおいしいお米を食べられるのは、農家さんだけのおかげじゃないんだよ」とショーゴが言いました。「え!?」とミウ。「これを見て! 米作りを支える人たち」とショーゴがアプリを起動しました。「ズームイン!」。

scene 09収穫後の検査、乾燥、保管
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農家で収穫(しゅうかく)された米の多くは、「カントリーエレベーター」という施設(しせつ)に持ちこまれます。ここで米は出荷までのあいだ、検査、乾燥(かんそう)、保管されるのです。ここで働くのは、農業協同組合(JA)の人たち。農家から受け取った米の品質を保つことが仕事です。「どんな検査をしているの?」と思うミウ。「たとえば、カメムシにいたずらされたのが、黒いお米になってしまう」(JA職員)。こうした米が混ざると、見た目や味などの品質にえいきょうするのです。

scene 10温度と湿度を一定にして保管
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検査を終えた米が向かうのは、乾燥(かんそう)機。ここで米は、保管に適した水分量になるまで乾燥させられ、高さ35mのタンクに保管されます。「つつの中、全部お米かぁ!」。ここから出荷まで、タンクの中の温度と湿度(しつど)が一定になるよう管理しています。「お米は呼吸(こきゅう)しているから、温度が変動する。人が口にするものですから、良質な状況(じょうきょう)で保存(ほぞん)するために神経を使いますね」(JA職員)。

scene 11ほかにもお米に関わっている人が
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「あぁ、愛するお米。いろんな人に大事にされて、わたしのところに来てくれたのね」。ミウがごはんの入ったお茶わんを大事そうに持ち上げて言いました。「ほかにもね、お米の研究をしている農業試験場の人や、“お米マイスター”っていう人もいるんだよ」とショーゴ。「また気になるワードが出てきたわね」。「お姉ちゃん、ひとつぶひとつぶ大事に食べれば、すぐにお米が消えることもないんじゃない?」。「そうね。ようし、これからは、ゆ~っくりかみしめて食べるわ」と、またごはんを食べ始めるミウ。「あれ? それぼくの…」。これにて事件解決…なのか?

ズームジャパン
消えたお米事件!? ~米づくりのさかんな地いき~
「おいしいお米はどうやってできるの?」という疑問から、米づくりの1年に密着。田植えや水の管理に機械やICTを使いながら発展する米づくりのいまを紹介します。
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