チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

アプリを駆使(くし)してニッポンをさぐれ! ズームジャパン!

scene 01ミウがコンビニの店長に恋をした?
ないようを読む

とある夜、事件が…。「きゃ~!」とミウが帰ってきました。「ごきげんだね、お姉ちゃん。何かいいことでもあった?」とショーゴに聞かれ、「わたし、コンビニの店長さんに恋(こい)しちゃったかも~♡」と言います。「恋?」。「明日から友だちと旅行に行くんだけど、なーんも準備してなくて。買い物をしにコンビニまで行ってきたんだけど…。店長さん、わたしのピンチに冷静に対応してくれたの。旅行に必要なものを全部そろえてくれて。おかしに、歯ブラシセットに、リップクリームに…。財布をわすれたわたしに『スマホでしはらいできますよ』って親切に教えてくれてさ。わたしのこと、何でもお見通しなの~♡」とミウ。

scene 02小5アプリ『ズームジャパン』で調べる
ないようを読む

「ねぇ、ショーゴ。あの店長さん、わたしのこと好きなのかな? 素直な意見を聞かせて!」。するとショーゴは、「店長さんがお姉ちゃんのことを好きなのかどうかわからないけど…」。「けど?」。「情報を使ってお店が進化してきたから、なんとかなったんだと思うよ」と言いました。「どういうこと? 情報でお店はどう進化しているの? 教えて、ショーゴ。お願い!」。ショーゴは、「これを見て!」とタブレットでアプリを起動します。「これは、小5で習うことが動画でまとめられているアプリ。今回のテーマは、情報をいかす販売(はんばい)業。まずは、大きな動きを見ていく青い動画。『情報で進化する販売業』。ズームアウト!」。

scene 03情報によるコンビニの変化-レジ
ないようを読む

1984年のコンビニの映像(えいぞう)。何かが今と大きくちがいます。答えは、レジ。実は、レジは情報の入り口。当時、まだバーコードは広まっておらず、売れた商品のねだんや種類など、店員は手で入力していました。それが現代のレジでは、バーコードを読み取ることで商品名、ねだん、種類、個数、売れた日時といった情報が記録されています。さらに、客のポイントカードを読み取ることで、カードに登録された性別や年齢(ねんれい)、住んでいる場所といった情報までも記録されます。こうした情報を使って、客が本当に必要としている商品をはば広く取りそろえられるようになったのです。

scene 04情報によるコンビニの変化-キャッシュレス
ないようを読む

現金以外で買い物ができるようになったのも、情報のおかげ。クレジットカード、バーコード決済(けっさい)などいろいろあります。たとえば客がクレジットカードでしはらうとき、店はカードを発行した会社と瞬時(しゅんじ)に情報をやりとり。この人がちゃんとしはらうことができる人かどうかを確認(かくにん)しています。

scene 05コンビニのうら側を見てみよう
ないようを読む

「情報ってすごいわ~」と感心するミウ。「これぐらい知ってて当然。だってこれは、小5で習う『小5の常識』!」とショーゴの決めセリフです。「でも、ちょっと待って」とミウ。「いくら情報がわかっても、あのコンビニが勝手にわたし好みの品ぞろえになるってわけじゃないでしょ? やっぱりあの店長さんがわたしの好みに合わせたお店にしてくれてるのかも。そうよ。そうに決まってる!」と妄想(もうそう)がふくらみます。すると、「はい、閉店(へいてん)~」とミウの妄想を終わらせるショーゴ。慣れたものです。「じゃあ次は、コンビニのうら側を見てみるよ。『情報をいかした店づくり』。ズームイン!」。

scene 06情報をいかした『発注』
ないようを読む

コンビニ店内のとびらのおくでは、情報をいかしたあることが行われています。それは、『発注』。店に必要な商品を注文することです。各店舗(てんぽ)が発注した情報は、いったん本部で取りまとめます。本部が全国の工場に発注すると、商品は工場から配送センターを経て、それぞれの店舗に配送されるようになっています。この工程を一日に2~3回くりかえします。いくつ注文すればよいのか、特に、消費期限が短いおにぎりや弁当の数を決めるのはむずかしいといいます。「発注が多すぎて余ってしまっても、少なすぎて販売(はんばい)の機会を失ってしまってもいけないので」(店長の川原さん)。でも、強い味方もいます。

scene 07AIを使った『発注システム』
ないようを読む

それが『発注システム』。AI=人工知能が、おすすめの発注数を教えてくれます。商品の売れ行きは、天気や気温などのえいきょうを受けて大きく変わります。そこでAIが、商品や客の情報はもちろん、天気や過去の売れ行き、曜日などおよそ100種類の情報を使って、売れそうな数を予測してくれるのです。しかし、近くでイベントが行われるなど、AIが知らない情報もあります。そんなときは、店長がAIのおすすめよりも増やしたり減らしたりして、発注する数を決めています。AIを活用することで、むだになる商品が減り、発注にかかる時間も一日当たりおよそ2時間減りました。

scene 08住宅街にある店舗では…
ないようを読む

さらに、情報を使うと、店に来るお客さんの好みに合わせた品ぞろえができます。たとえば、住宅街(じゅうたくがい)の中にある店舗(てんぽ)。調味料や惣菜(そうざい)がたくさんならんでいます。品ぞろえの参考にしているのは、売れた商品や買った人の情報をまとめたレポートです。この店では、惣菜や調味料などの食品がよく売れています。また、店から1km未満の近くから来る人が多いこともわかります。近所に住む人たちの好みに合わせた品ぞろえにしているのです。

scene 09オフィス街にある店舗では…
ないようを読む

一方、オフィス街にある店舗(てんぽ)。レポートを見ると、会社に通うため、家からコンビニまで5km以上と、遠くから来ている人が多いようです。働く人向けに弁当やペットボトル飲料の数が多く、ワイシャツも置いてあります。「情報を使って、お店のある地域(ちいき)に合わせた品ぞろえをして、お客様のほしい商品がほしいときにほしい分だけ買えるそういったコンビニにしていきたい」(コンビニ会社広報の田中さん)。

scene 10コンビニは地域の情報拠点
ないようを読む

「情報をいかして便利にすることで、まさに“コンビニエンス”なストアがつくられてるってわけね」とミウ。「ほかにもね、『電子マネーの仕組み』とか、『オンラインショッピングの仕組み』なんかも参考になるんじゃないかな」とアプリを見せるショーゴ。「コンビニは、チケットを買えたり、市役所の書類をもらえたりして、地域(ちいき)の情報拠点(きょてん)にもなっているんだ」と言います。「は! よく考えたら、わたしが恋(こい)をしていたのは店長さんじゃなくて、コンビニのシステムだったのかも!」とミウ。「今夜は大好きなコンビニのシステムの夢が見られますように♡」。これにて事件解決…なのか?

ズームジャパン
恋するコンビニ事件!?~情報をいかす販売業~
「お店は情報をどのようにいかしている?」という疑問から、コンビニの裏側に潜入。大量の情報を使った「半自動発注」や店ごとのレポートから、店づくりの工夫に迫ります。

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう