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アプリを駆使(くし)してニッポンをさぐれ! ズームジャパン!

scene 01新聞の天気予報とテレビの天気予報
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「ワッショイ! ワッショイ!」。たそがれせまるリビングで、今日も事件が起きました。「ただいま!」と帰ってきたショーゴが「え?」。ミウがお祭りの格好をしていたのです。「おそいよ、ショーゴ。今夜はいそがしくなるわよ。これからお祭りをハシゴしまくるの!」。「ハシゴ?」。新聞の天気予報を見て、「どこも夜までずっと晴れだから、お祭りハシゴ日和ね~!」とミウ。すると、「待って。ぼくのタブレットではほら、夜は雨予報だよ」とショーゴ。「そんなはずないわ」。そのとき、テレビの天気予報が聞こえました。「夜にかけて大気の状態が不安定に…お出かけの方は大きめのかさがあったほうが…」。

scene 02小5アプリ『ズームジャパン』を使って調べる
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「うそでしょ!」。ミウの妄想(もうそう)が始まります。「金魚すくいにヨーヨーつり、ふわっふわの綿あめ。とそのとき、『ゴロゴロ! ピシャーン! ザーッ!』。一瞬(いっしゅん)で綿あめがぼうだけに…」。そこで、「お姉ちゃん、気をしっかり」とショーゴに言われ、我(われ)に返るミウ。「新聞とテレビ、言ってることがばらばらじゃないの!」。「それはね、メディアによって情報の伝え方にちがいがあるからだよ。これを見て」。ショーゴがタブレットのアプリを開きます。「今回のテーマは、放送局の仕事。まずは、『メディアの種類と特徴(とくちょう)』について、見てみよう。ズームアウト!」。

scene 03情報を伝える手段-ラジオ、新聞
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情報を伝えるものや手段(しゅだん)のことを、「メディア」と言います。メディアにはラジオや新聞、テレビなどがあり、それぞれ特徴(とくちょう)がことなります。ラジオは音声で情報を伝えます。停電したときでもきくことができるため、災害時に役立ちます。ラジオ放送が始まる前に起きた関東大震災(だいしんさい)では、正しい情報がとどかず混乱(こんらん)。ラジオの必要性が注目されました。新聞は、文字と写真で伝えます。持ち運びができ、記事を切りぬいて保存(ほぞん)したり、くりかえし読んだりすることができます。

scene 04情報を伝える手段-テレビ、インターネット
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テレビは、映像(えいぞう)と音声で伝えるメディア。生放送では、いま起きていることをすぐに伝えることができます。「だからさっきみたいな急な天気の変化にも対応できるんだ!」とショーゴ。「なるほど~」。そして、いま広がっているインターネット。パソコンやスマートフォンで、必要な情報を必要なときに調べることができます。さらに、個人が気軽に発信できるのも特徴(とくちょう)です。

scene 05メディアによって伝える情報も変わる
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「メディアによっていろんな特徴(とくちょう)があるのね」とミウ。「伝える情報も変わってくるんだよ。これは、小5で習う…」。「決めセリフはいいから早く出るよ!」とミウがかけだしていきます。その夜。ミウとショーゴが帰ってきました。「ほんとにふってきちゃったね。放送局にお礼の電話しなくちゃ」と電話をかけ始めるミウ。「でも、『あなた、声がいいからぜひお天気レポーターに!』なんてばってきされちゃったらどうしよう。そうなったときのためにも、ニュースを作っている人たちについて知っておく必要があるわね」。ショーゴがタブレットを開きます。「こんな動画があるよ。『お天気コーナーができるまで』。ズームイン!」。

scene 06「お天気コーナー」の気象情報
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月曜から金曜の夕方6時から放送している『首都圏(けん)ネットワーク』。お天気コーナーには毎日二人の気象予報士が出演しています。スタジオで天気を伝える片山美紀(かたやま・みき)さん。午前11時、気象庁(ちょう)の情報や天気図をチェックしながら5分間の放送内容を考えます。この日、夜から明け方にかけて関東地方は大雨が予想されていました。「先日大雨になったばかりなので、少ない雨の量でも災害のリスクが高まりそう。そうした点をわかりやすく伝えようと思っています」。どうわかりやすく伝えるかディレクターと話し合い、イラストを使って「大雨のときに車で移動するのは危険(きけん)」とよびかけることにしました。

scene 07中継現場からの「いま」の情報
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この日、現場に出向いて情報を伝える気象予報士は黒田菜月(くろだ・なつき)さんです。そのときどきの天気を視聴者(しちょうしゃ)の立場になって伝えます。「視聴者の立場って?」とミウ。「室内の方は外の天気がどうなっているか気になると思う。いまの自分の体感を伝えることがわたしのやるべきことと思っています」(黒田さん)。中継(ちゅうけい)現場の横浜に到着(とうちゃく)。中継では、「いま」の天気をありのままに伝えることができます。「5時すぎは雨がけっこうふっていたんですけど、5時半をすぎたらやみました。本番5分前に変わるということもあるので、それをちゃんと伝えるのが大事」。

scene 08視聴者にわかりやすく伝わるように
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そのころ片山さんは、スタジオでリハーサル。よびかけがわかりやすく視聴者(しちょうしゃ)に伝わるか確認(かくにん)します。『どうしても車で移動する場合は、アンダーパスなど低い土地はさけるようにおねがいします』。リハーサルを見ていた気象班(はん)のプロデューサーがやってきました。『特にアンダーパスなど低い場所はさけてください』。観ている人にはっきり伝わるようコメントを修正します。「言葉選びには細かく気を配っているんだね」とショーゴ。

scene 09正確で信頼してもらえる情報を伝えたい
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午後6時、放送開始。しかし片山さんはスタジオに向かいません。「最新の情報を正確に伝えたいと思って、ギリギリまでねばって準備をしています」(片山さん)。お天気コーナー開始10分前。準備ができたようです。まずは黒田さんの中継(ちゅうけい)から。『この時間の気温は22.6℃…』。そしてスタジオの片山さん。『大雨のときは車での移動はひかえるようにしてください。特にアンダーパスなど低い場所はさけるようにおねがいします』。「わかりやすく正確な情報を伝えたい。ふだんは気象情報を見たら『役立つな』と感じてもらえて、いざというときは信頼(しんらい)してもらえる防災情報を伝えたい」。

scene 10「わたし、お天気レポーターをめざす!」
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「最新の正確な情報を伝えるために、ギリギリまで調べ続けているのね」と感心するミウ。「知りたい情報は何か、ちゃんと考えているんだね。ほかにも、記者や映像(えいぞう)取材の人たちの動画もあるみたいだよ」とショーゴも言います。すると、「ふ~ん。ようし! わたしやっぱり、お天気レポーターをめざすことにした!」とミウが言いました。「え!?」。「仕事でいろんな地域(ちいき)に行けたら、現地のお祭りをエンジョイできるでしょ!」。「そこ!?」。「ショーゴにはマスコットキャラになってもらうから!」。「えぇ~!」。「よし、練習練習!」。はたして事件解決…なのか?

ズームジャパン
お祭りハシゴ事件!?~放送局の仕事~
今回のテーマは「放送局の仕事」。NHKニュース番組内の天気予報コーナーの制作に密着。「最新」の情報を「正確」にどう届けるのか。働く人たちの思いに密着する。

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