チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

アプリを駆使(くし)してニッポンをさぐれ! ズームジャパン!

scene 01小5アプリ『ズームジャパン』を使って調べる
ないようを読む

夜のリビングで、今日も事件が起きました。「停電だーっ」とミウの声。「停電?」。ミウがホイッスルを鳴らすと明かりがつきました。「油断してたわね。サバイバルはとつぜんよ!」。「びっくりしたぁ」とショーゴ。「災害というのはとつぜんやってくるでしょ? だからこうして、ぬきうちで訓練しておかなきゃ」とミウ。「確かに、日本ってすごく多くの自然災害が起きているんだよね」とショーゴ。「じゃあショーゴ、どんな災害が起きているのか見てみない?」。「うん」。ショーゴがタブレットのアプリを開きます。「今回のテーマは、『自然災害を防ぐ』。動画はこれ、『災害が多い日本』。ズームアウト!」。

scene 02毎年のように起こる自然災害
ないようを読む

日本では、毎年のように自然災害が起きています。2011年に起きた東日本大震災(だいしんさい)。地震のあと、10mをこえる巨大(きょだい)な津波(つなみ)が町をおそいました。多くの命が失われました。2014年、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)が噴火(ふんか)。死者・行方不明者は63人にのぼりました。2018年には西日本を中心に記録的な大雨がふりました。洪水(こうずい)や土砂(どしゃ)くずれなどで、多くの家が浸水(しんすい)したりこわれたりしました。「地震に水害、噴火まで、いろんな災害があるのね」とミウ。

scene 03地形や気候がもたらす災害
ないようを読む

災害には、日本の地形や気候といった自然条件が大きく関わっています。日本は、地球の表面をおおう「プレート」の境にあるため、地震(じしん)が起きやすいのです。活火山の数は111か所。さらに、5月から7月にかけて梅雨があり、台風も毎年のようにやってきます。気候の変化も関わっています。短い時間にふる大雨は、年間平均328回。40年ほど前と比べて、約1.5倍に増えています。

scene 04国や自治体の対策は
ないようを読む

「日本の環境(かんきょう)が関係しているのね」とミウ。「そう。これは、小5で習う『小5の…』」とショーゴが言いかけたところで、「小5の常識なんて言ってる場合じゃないわよ」とミウがさえぎりました。「何がなんでも災害から身を守らなきゃ! まずは、頭を守るためになべはどうかしら」とショーゴの頭になべをかぶせます。さらにフライパンや水かきも…。「でもわたしにできることなんて限られているわよねぇ」とミウ。「だからこそ、国や自治体が対策(たいさく)を行っているんだよ。これを見て」とショーゴがアプリを開きます。「たとえば水害について、国や自治体はこんな対策をしているんだ。ズームイン!」。

scene 05流域治水①「はんらんを防ぐ」
ないようを読む

日本一の長さをほこる信濃川(しなのがわ)。新しい考え方で水害対策(たいさく)を行っています。それが、「流域治水(りゅういきちすい)」。これまでの水害対策は、ダムや堤防(ていぼう)をつくることが中心でしたが、それだけでは被害(ひがい)を防ぎきれないと、流域のみんなで対策に取り組んでいます。ポイントは三つ。一つめは、「はんらんを防ぐ」です。

scene 06川はばを広げる・遊水地をつくる
ないようを読む

信濃川の上流、千曲川(ちくまがわ)では、川のはばが大きく変化します。そのため、大雨がふるとせまい部分で水がとどこおり、水位が上がってしまいます。そこで国は、川はばのせまい部分の工事を行いました。川の中の土砂(どしゃ)をほりだすことで、流せる水を増やし、洪水(こうずい)時の水位を下げようと考えたのです。さらに、国と県は、洪水時に水をためておく「遊水地(ゆうすいち)」をつくっています。川の水位が上がるとこの場所に水が流れこみ、はんらんを防ぎます。

scene 07“田んぼダム”作戦
ないようを読む

地域(ちいき)にあるものを生かした取り組みもあります。大雨のとき、一時的に田んぼに水をためておこうという作戦、名付けて“田んぼダム”です。ひみつ道具は土の中にあるつつ。内側を見ると、あなは小さくなっています。このつつを通せば、田んぼにたまった水はゆっくりと川へ流れ出します。こうすることで川の水位の急上昇(じょうしょう)を防ぐのです。この地域では2600か所につつを設置。これによって252万トンもの水をたんぼにためることができるとされています。「みんなでやらなければ意味がない。けっこう役に立っていると思う」と農家の齋藤孝さん。

scene 08流域治水②「まちづくり」
ないようを読む

流域治水(りゅういきちすい)のポイント二つめは、「まちづくり」です。2019年10月、台風が来たときの写真。「川の水があふれてる!」とおどろくミウ。「家がある場所をよーく見て」とショーゴに言われ、「あ、家がある場所は水が来ていない。どうして?」と気づきました。この地区では、住宅(じゅうたく)のまわりだけを堤防(ていぼう)で囲みました。たとえ川がはんらんしたとしても、住宅への被害(ひがい)は防ごうと考えたのです。結果、川の水があふれても、この地区の住宅は浸水(しんすい)からまぬがれました。

scene 09流域治水③「備える」
ないようを読む

流域治水(りゅういきちすい)のポイント三つめは、「備える」です。水害が発生する前から、流域全体でどう行動するかルールをつくりました。その名も、“流域タイムライン”。大雨が予測される数日前から、国と県、気象台が中心となり、市町村など93の機関が会議を行います。天気の変化や河川へのえいきょうなど危機(きき)感を共有し、早くから行動を起こすのです。「“にげおくれゼロ”。ここがいちばん大事なこと。気象情報や河川の水位など詳細(しょうさい)な情報が提供(ていきょう)されますので、地域のためにがんばらなきゃなと」と千曲川河川事務所の吉崎皇淑さんが言います。

scene 10わたしたちにも協力できることは?
ないようを読む

「国や自治体、流域(りゅういき)のみんなで水害を防ごうとしているのね」とミウ。「ほかにもね、砂防(さぼう)ダムや、地下放水路をつくる取り組みもあるんだよ」とショーゴ。「わたしたちにも協力できることってあるのかしら」と考えるミウ。「お! こんなのはどう?」とコミック本を持ってきました。「たくましいボディになってみんなを助けるの!」。主人公の顔にショーゴの顔写真をはりつけます。「え? これ、ぼく?」。「ではこれより、ミウ塾長(じゅくちょう)の“サバイバル筋(きん)トレ塾”、開講であーる!」。腹筋(ふっきん)運動をさせられ、「むりだよー」とショーゴ。これにて事件解決…なのか?

ズームジャパン
どっきりサバイバル事件!?~自然災害を防ぐ~
自然災害が多い日本。災害を防ぐため、国や自治体はどんな取り組みを行っているのでしょうか。最新の対策をたっぷりとご紹介!

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう