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アプリを駆使(くし)してニッポンをさぐれ! ズームジャパン!

scene 01ミウは森とともに生きる?
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森と化したリビング…? 今日も事件が起きました。「ショーゴ、森っていいわねぇ」。たき火を前にカップを手にしてくつろぐミウ。すると、テントからショーゴが出てきました。「だね。ぼくも『小5の常識』づかれがいやされるよ」とショーゴ。するとミウが、「わたし決めた! 森とともに生きる!」と言いました。「もし森にすんだら、ずーっといやされまくりよ」。「勉強のつかれ目も緑をながめていやされるし」とショーゴも言います。「夜はフクロウの鳴き声に耳をかたむけて…」。「ホウ~、ホウ~」とフクロウの鳴き声を聞かせるショーゴ。

scene 02小5アプリ『ズームジャパン』を使って調べる
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「そういえばお姉ちゃん、知ってた? 日本の森林は、国土の3分の2なんだって」とショーゴが言います。「ふーん、3分の2ねぇ…。て、ほとんどじゃない!」。「そう。日本って、森林が豊かな国なんだ」。「へーぇ。でも、どんなふうに豊かなの?」。「じゃあ、これを見て」。ショーゴがタブレットのアプリを開きます。「今回のテーマは、『森林とわたしたちのくらし』。日本の森林がどれだけ豊かなのか、見に行こう。『日本の森林の豊かさ』。ズームアウト!」。

scene 03日本の森林の6割をしめる「天然林」
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わたしたちのまわりには、たくさんの森林があります。日本の森林の6割(わり)をしめる「天然林(てんねんりん)」。自然に落ちた種や、切りかぶから出た芽が成長してできた森林のことです。天然林がある地域(ちいき)はとても貴重(きちょう)で、北海道の知床(しれとこ)や、秋田県と青森県にまたがる白神(しらかみ)山地などは世界遺産(いさん)にも登録されています。天然林には養分を豊富にふくんだ水が流れ、生き物たちの生活の場となっています。

scene 04人の手で育てる「人工林」
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一方、森林の4割(わり)が、人の手で苗木(なえぎ)を植えて育てた「人工林(じんこうりん)」。主に、木を木材として活用する林業が行われています。林業の過程を見てみましょう。苗木を植える「植栽(しょくさい)」。草をかり取る「下刈(が)り」。木を間引いて日光をいれることで成長を助ける「間伐(かんばつ)」。そして、成長した木を切って木材として運び出す「主伐(しゅばつ)」。木材として利用できるまでにはおよそ50年もかかります。木材は家や家具などの材料、紙の原料などになり、くらしに役立っています。天然林を守り、人工林を上手に管理することで、日本の豊かな森林が成り立っています。

scene 05今、日本の森林があぶない?
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「日本の森林の豊かさがよくわかったわ」とミウ。「それはよかった。だってこれは小5で習う…」と言いかけて、「やーめた」とショーゴ。「ぼく、常識にとらわれすぎだよね。今日は森の豊かさにひたりきるんだ~」と言いました。「これだけ豊かな森があれば、どこへ行ってもいやされ放題ね」とミウ。するとショーゴが、「でもね、実は今、日本の森林があぶないところもあってね」と言います。「どういうこと?」。

scene 06林業がかかえるさまざまな課題
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日本の林業は今、さまざまな課題をかかえています。輸入木材におされ、木材自給率が低いこと。林業に関わる人の減少。さらに、人が関わらず間伐(かんばつ)できていない森林が数多くあります。陽が差しこまず、木が根をしっかり張ることができなくなり、山くずれの危険(きけん)も高まります。「このままじゃ豊かな森が失われてしまうじゃない! どうやって守っていけばいいの~!?」とミウ。「それでね、今、こういうことをしている人たちがいるんだ」とショーゴがアプリを開きます。「次は、森林をどう守っているのか、見てみよう。ズームイン!」。

scene 07間伐を行って森を整備する
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山梨県都留(つる)市の森林。間伐(かんばつ)を行い、森の整備をしているのは、南都留森林組合の人たち。この地域(ちいき)一帯の森林を管理しています。「今は間伐してあるので明るく見えると思うんですけど、基本的にはうっそうとしているところです。なので、間伐をしてやることで山を元気にしてあげる」と南都留森林組合の内藤尊人さん。実はこの地域にも、管理する人がいなくなってしまい、手つかずの状態の森林があるのです。

scene 08「森の学校」という取り組み
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そこで、この森林組合では、地域(ちいき)全体で森を守ろうと取り組んでいます。その一つが、「森の学校」。木の伐採(ばっさい)から森林の管理方法まで、森に関するさまざまなことを学べる場です。2019年に始まったこの取り組み。森について深く知りたいと、4年間でおよそ70人が学んできました。卒業生のなかには、学んだことを生かして、自分が所有している森林の管理に努めている人もいます。「わたしが思う『里山』って、明るくて、だれでもサッと入れてドングリが拾えてみたいな、そういうイメージを持っているので、だれでも入れるような明るい森を作っていきたい」(卒業生の奥秋憲三さん)。

scene 09森にふれる機会を増やしていきたい
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ほかにも、森に遊び場を作ったり、伐採(ばっさい)体験を企画(きかく)したり、子どもたちが森にふれる機会もつくりました。うすぐらかったところには、光が差しこむ道を整備。「地域(ちいき)の人が森に入りやすいようにしたんだ」とショーゴ。「毎日、ほとんど来ていますね。開放感が出る感じで、楽に歩ける」(地域の人)。「いこいの森になっているのね」とミウも感心。「入りやすい入口を作ってあげると、そこから広がっていって自分たちでも何かしようという動きになると、ぼくらが何もしなくても、自然と関わる、山と関わる人が増えていくと思う」と南都留森林組合の内藤尊人さん。

scene 10わたしたちにもできることは?
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「森を守るには、まず森に入れってことね」とミウ。「ほかにもね、森に関する動画があるよ」と言うショーゴ。「よーし、ぼくも森を守るために、もっと勉強しよう!」と、『日本の森林』という本を開きました。森にいやされ、いつものショーゴにもどったようです。「よーし! わたしもやるべきことがわかったわ!」とミウ。「お姉ちゃんも勉強するの?」と聞かれ、「ううん。わたしは…森の精霊(せいれい)になる!」とミウ。「え?」。「日本の森を、永遠(とわ)に守っていくわ!」と決心するミウ。「どうやって?」。「それは…♪これか~ら~決めるわ~♪」。これにて事件解決…なのか?

ズームジャパン
ミウ、もりモリ事件!?~森林とわたしたちのくらし~
日本の国土の3分の2をしめる豊かな森林にはどんな役割や働きがあるのか、森林が抱えている課題や森林を守るための地域の取り組みなどを紹介する。
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