オープニングタイトル
トモカは大人気のキャラクター『魔女(まじょ)キャラ』のグッズをいつも一番に買うのが自慢(じまん)。友だちみんなもみとめる『魔女キャラ』コレクターのナンバーワンだ。
転校生がやってきた。名前はジュリ。まわりに集まった女子たちが気づくと、文具は全部『魔女(まじょ)キャラ』だ。みんなに『魔女キャラ』のグッズを配ってすぐに人気者になる。どうやらお嬢(じょう)様で何でも買ってもらえるらしい。トモカははなれたところで話を聞いている。
ジュリがトモカのところにきて、『魔女(まじょ)キャラ』のキーホルダーをさしだした。「これどうぞ」。『魔女キャラ』が迷々になった。「もらっちゃいなよ。それとも持ってるってウソ言っちゃう?」。トモカは言った。「いらない、わたしも持ってるから!」。そして明日持ってくるとみんなに約束(やくそく)した。
トモカはお母さんにお小づかいの前がりをおねがいした。お母さんには「だめ、自分で買いなさい」としかられた。トモカは貯金箱(ちょきんばこ)をこわして『魔女(まじょ)キャラ』グッズを買うことにした。
次の日、トモカが学校に行くと、ジュリは昨日(きのう)してなかった『魔女(まじょ)キャラ』ヘアゴムを着けていた。トモカは、もっといいのを家に持ってる、明日見せるとみんなに言った。トモカは親友のユイがいやがるのを「一生のおねがい!」とたのみこんでお金をかりた。
次の日、トモカは『魔女(まじょ)キャラ』のねぐせ直しスプレーを買っていった。ジュリに「使ってみる?」と自慢(じまん)していると、先生に見つかった。「ぼっしゅう~」。とっさにトモカはウソをついた。「ちがうんです、4年生のトイレで見つけたんです。わたしのじゃありません」。
きょうは『魔女(まじょ)キャラ』のゲームの発売日。ジュリはもう予約(よやく)しているという。トモカは友だちに「きょうゲットでしょ」と言われ、こまる。『魔女キャラ』すがたの迷々があらわれた。「本当は持ってないってみんなに言っちゃう? それとも、このままウソつきつづける?」。
おもちゃ屋で『魔女(まじょ)キャラ』ゲームを見つめるトモカ。ふと見ると店にジュリがいた。お母さんにゲームを買ってとねだり、しかられている。トモカに気づいたジュリがにげる。追いついたトモカ、「もしかして今までの…全部ウソ?」。ジュリ、「だから何?」。
次の日、トモカが学校に行くと友だちが近づいてきた。「ゲーム買った?」。こまっているとユイがやってきた。「お金返して、もう待てない!」。さらに先生もきた。「このスプレー、やっぱりお前のじゃないのか?」。みんなにせめられるトモカ、ランドセルをかかえて何も答えられない…。