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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01『親切』第一位のユウ
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クラス会では、その日親切にした子をおたがいに発表している。今日は今月の『親切』第一位(いちい)を発表する日だ。先生が言った。「今月の『親切』第一位には安西ユウさん。去年からずっと『親切』第一位です。みんな、拍手(はくしゅ)!」。ちょっとてれるユウ。

scene 02いつもぽつんとしているヒナコ
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席(せき)がえでユウは、ヒナコととなりになった。いつも一人でぽつんとしている子だ。「よろしくね」とヒナコに言うユウ。ヒナコは、ユウがマンボウの形の消しゴムを持っているのに気づいた。

scene 03二人で文房具屋へ
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帰りぎわ、ヒナコはユウを文房具(ぶんぼうぐ)屋さんにさそった。二人が海の生き物の消しゴムをえらんでいる。ヒナコはタツノオトシゴの消しゴムを、ユウはタイの消しゴムをえらんだ。「あ、お友だちといっしょ?」とお店の人がヒナコに言う。楽しそうな二人だ。

scene 04「大切にするね」
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河原(かわら)で、ヒナコは消しゴムのコレクションをユウに見せた。ユウのよりずっと多い。ヒナコがユウにクリオネの消しゴムをくれた。「いいの?」。「なかよしになった記念(きねん)だから」。ユウはイルカの消しゴムをあげた。「大切にするね」とヒナコ。「わたしも」とユウ。

scene 05ヒナコのすがたが…
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学校に行く時も、授業(じゅぎょう)の体操(たいそう)でもユウにぴったりついてくるようになったヒナコ。ユウは放課後(ほうかご)、ヒナコのさそいを気にしながらも、べつの友だちと公園で遊ぶことにした。しかし、ユウは遊びに気が入らない。だれもいないベンチにヒナコがゲーム機(き)で遊ぶすがたがうかぶ。

scene 06イルカの消しゴムが…
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決心したユウはヒナコのところへ行く。あやまるユウ。ヒナコは「わたしがぽつんとしてるからかわいそうと思っただけでしょ」と帰ろうとする。止めるユウともみあいになった。ヒナコのコレクションが地面にちらばり、イルカの消しゴムがなくなってしまった。

scene 07「同じの買ってきたから」
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次の日、イルカの消しゴムを買ったユウは、ヒナコの家に行った。「これ、なくしたのと同じの買ってきたから」と、イルカの消しゴムをさしだした。ヒナコは、「ユウちゃんの親切は、ただのおしつけだよ。もうかまわないで」と家に入ってしまった。

scene 08「本当に同じ消しゴムかなあ」
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イルカの消しゴムを持って帰るユウ。すると迷々があらわれた。「本当に同じ消しゴムかなあ。ヒナコちゃんがなくしたのは、二人で交換(こうかん)した消しゴムだよね」。ユウは「記念(きねん)だから、大切にするね」というヒナコの言葉を思い出した。

scene 09あの消しゴムをさがそう!
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ユウは河原(かわら)へ行き、消しゴムをさがし始めた。草を一本ずつかきわけ、手はどろだらけになっている。そこへヒナコがやってきた。ヒナコには気づかずに消しゴムをさがしつづけるユウ。そんなユウをヒナコがじっと見ていた。

時々迷々
ぽつん
ユウが隣に座るヒナコに親切にしたところ、どこに行くにもついてくるようになった。由宇はいらいらを募らせ、ケンカ別れしてしまう。
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