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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01「すがすがしいって何?」
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本日も銀河ノ湯(ぎんがのゆ)は大せいきょう! 「いやぁ、それにしてもすがすがしいでございますなぁ」。ピエールさんやスベトンさん、ガンさんが気もちよさそうにお湯につかっています。そこへ、「はぁ~」とためいきをつきながらパンタが入ってきました。「さいきん、なにやってもうまくいかないんだよなぁ…」。それをきいたピエールさんが、「元気(げんき)出してくださいよ。今日(きょう)はこ~んなにすがすがしいじゃございませんか!」といいます。すると、「すがすがしいって何?」とパンタがききました。

scene 02『すがすがしい』がよくわからない
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「すがすがしいとは、心(こころ)がぱぁああーっとなるかんじ」とピエールさん。「はれわたる空にそびえる銀河フジ。それをながめながら湯(ゆ)につかる~。ガガガン! 心が、ぱぁあああーっ!」。スベトンさんやガンさんもいっしょにせつめいします。大きくうなずくパンタ、パンキチ、それにバースですが…、「わかんな~い!」。もしかして、とパンタにひらめいたのは、フルーツミルクをゴクゴクのんで「おいしいー!」ってこと? ブッブーッ。それとも、おもいがけずレアもののフィギュアが手に入って「ラッキー!」ってこと? これもブッブーッ。

scene 03ピクニックにいけばわかる?
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すると、きゅうに女湯(ゆ)からドレープさんが顔(かお)を出しました。「パンタさん、そんなにすがすがしさをかんじたいなら、ピクニックにでもいってらっしゃい。大自然(だいしぜん)にふれ、地球(ちきゅう)にあふれるいのちのいぶきをかんじるのです。そうすればわかります」といいます。するとパンタが、「じゃ、ドレープさんつれてってよ!」といいました。みんなは「ウホホ~、ピクニックなんぞひさしぶりじゃわい~」、「ピクニク! ピクニク!」と大もりあがりです。「ちょ、ちょっと、なんでアタシがつれていくことになってんのよっ!?」とドレープさん。

scene 04おべんとうをもってしゅっぱつ!
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つぎの日の朝(あさ)、銀河ノ湯の前(まえ)にみんながあつまりました。「こうなったらしかたがないわ。とことんピクニックをたのしみましょ!」とドレープさん。パンタのお母さんがみんなにおべんとうをもってきました。タワーのように、見上げるほどたかくつんであります。「こんなにおかずをつめこんで、わが家(や)の食卓(しょくたく)はだいじょうぶなのかい」としんぱいになるお父さん。しばらくはごはんにふりかけだけときいて、ショック! 「ごはんにふりかけ…」。みんなは元気(げんき)にしゅっぱつしていきます。「ごはんにふりかけ…」。

scene 05雨にふられて…
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ところが、とちゅうでお天気があやしくなってきました。カミナリがなり、やがてもうれつな雨がふりだしました。すがすがしいどころではありません。「しかたありません。しばしのあいだ、ワタクシの下で雨やどりしてくださいまし」と、ドレープさんが宙(ちゅう)にまいあがりました。ドレープさんがひろげたすその下で雨やどりです。「はぁ~。すがすがしいってなんなんだ。空はくらいし、地面(じめん)はびちゃびちゃだし、これじゃぜんぜんわからないや」とパンタ。「おまちなさい。きっとアナタにもわかるはずよ」とドレープさんはいうのですが…。

scene 06地球と自然とすがすがしい?
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「プププー。ニク、ニク、ニク!」。パンキチやみんながおいしそうにおべんとうをたべています。「もういいよ、かえろうよ。『すがすがしい』がわかんないならもうどうでもいいや」といいだすパンタ。でもピエールさんやスベトンさんは、地球(ちきゅう)の自然(しぜん)はなかなかすばらしいものだといいます。「プププー。パンキチ、チキュウ、スキーッ」。でもパンタは、「地球と自然とすがすがしいって、どうかんけいあんのさ?」とよくわかりません。そのとき、「ヒョヒョ! キ、キターッ」とスベトンさんがさけびました。

scene 07心がぱぁーっとはれてきた
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雨が上がって日がさしてきたのです。ドレープさんのドレスのすその下からみんな出てきました。「パンタ、ほら、このお花! 雨つぶがひかってすっごいキレイ!」とギギがいうと、「ここの水たまりも太陽(たいよう)のひかりでキラキラしてるよーっ」とバースもいいました。「ププププーッ。クウキ、オイシーイ!」とパンキチ。「スー、ハァー。アハハハ」と、しんこきゅうしたパンタがわらいながらいいました。「ドレープさん、すっごく気もちいいよ! 心(こころ)もぱぁああーってはれてきた!」。

scene 08きれいなにじにこうふんして
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「ぼく、わかっちゃった。大自然(だいしぜん)の中でかんじるこの気もち。それこそが、すがすがしーいっ!」。大よろこびのパンタ。そのとき、「わあーっ!」というみんなの声(こえ)がします。見ると、きれいなにじがかかっていました。「すっげーっ!」。ためいきをつくパンタ。「プププーッ。ニジ、スゴーイッ。ニジ、スゴーイッ」。パンキチもこうふんしています。ところがこうふんしすぎたパンキチの口が大きくあいて、だんだん風(かぜ)がつよくなり、みんなつぎつぎにすいこまれていきます。さいごにガンさんがピエールさんにぶつかってピエールさんがすいこまれていきました。

scene 09青い地球もすがすがしい!
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気がつくとみんなはトーネル星(せい)にいました。夜空(よぞら)に青い地球(ちきゅう)が見えています。「うわぁーっ。こいつはとってもすがすがしーい!」とよろこぶパンタ。「さすがに、すがすがしすぎるわねぇ」とドレープさん。そこへちょうどスペースバスがやってきました。これで地球にもどれます。「ささ、みなさん、こっちこっち」と、なれたようすであんないするピエールさん。「はて? さっきわたくしにぶつかってきたガンさんは?」。そのころ地球では、ガンさんがパンキチの口につっかえたままでした。

銀河銭湯パンタくん
こいつはとってもすがすがしい!
「すがすがしい」の意味がわからないパンタたち。そこでドレープが自然の美しさを伝えようとピクニックへ誘う。