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オープニング
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『もやモ屋』。それは、まぼろしの映画館(えいがかん)。みればみるほど、頭はモヤモヤ、心もモヤモヤ。さあ、ごらんあれ!

scene 01ぼーっとしてるとおいていかれる?
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「♪さーさーの葉 さーらさら…」。カツヤ、タクミ、あけみの三人が七夕(たなばた)のかざりのささを教室に運んでいます。「どいて、どいて」。教室の前でカツヤがケンタにぶつかりました。「あぶないなあ。ろうかはゆっくりだよ」とケンタ。「ぼーっとしてるから」とカツヤ。「してない」と言い返すケンタ。「ぼーっとしてるとおいてかれちゃうよ、ケンタくん」とカツヤに言われ、ムッとするケンタです。

scene 02将来のゆめをたんざくに書いてかざろう
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「将来(しょうらい)何になりたいか、ゆめをたんざくに書いてかざって下さい」と先生がみんなに言いました。ダンスの上手なあけみは、「アイドル」。リフティングのうまいタクミは、「サッカー選手(せんしゅ)」と書きました。「メッシみたいな」とタクミ。ほかにも、ケンタがみんなのたんざくを見てみると、ユーチューバー、プロゲーマー、パティシエ、お花やさん、会社員などいろいろなゆめが書かれていました。

scene 03ゆめがまだわからないケンタ
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「おっと、ごめん」。ケンタをおしのけてたんざくをつるすカツヤ。「何、何?」とあけみとタクミが見にきました。「AI、一流企業(きぎょう)、お金もち、って何それ?」とあけみ。「わからない? これからはAI。時代を読まなきゃ給料(きゅうりょう)のいい会社に入れないんだから」とカツヤ。「ケンタは?」とタクミが聞きますが、ケンタはまだ書いてません。「わかんないよ、何になりたいかなんて」と答えるケンタ。「なんかないの? なんかさあ…」とあけみが言いかけたとき、ガラガラッと戸が開いて先生が教室に入ってきました。「リモコン、リモコン!」とあわてています。先生は急いでテレビをつけました。すると…。

scene 045年生・6年生を廃止!?
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「あ、総理大臣(そうりだいじん)!」。テレビで総理大臣が会見を開いていました。「本日は大事なお話があります。げんざい、わが国の労働力不足(ろうどうりょくぶそく)がさけばれているのはごぞんじかと思います。そこで、小学校の5年生、6年生を廃止(はいし)いたします」と言います。「4年生は、5年生になれません。来年からは大人といっしょにはたらいていただきます」。びっくりして、「先生、どういうこと?」とさわぎだすみんな。すると先生は、「みなさんは、来年卒業(そつぎょう)して、しゅうしょくしてもらいます」と言ったのです。「シュウショク? 何それ?」。「シュウカツして会社に入ってはたらくんだよ」とカツヤ。「は、は、はたらく!?」とケンタ。

scene 05しゅうしょく活動を始めるみんな
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夏休みあけ。教室に入ろうとしたケンタ、「あれ…?」。みんな、きちんとしたかっこうをしています。「どうしたんだよ、かみ。ネクタイは?」とタクミに言われました。やってきたあけみは、はでなネックレスをしています。「じゃな」と出かけようとするカツヤ。「え、何?」と聞くと、「企業説明会(きぎょうせつめいかい)だよ。きみさ、そのかっこうで行くつもりじゃないよね。学校のひょうかが下がるからやめてほしいな」と言います。「タクミはサッカー選手(せんしゅ)じゃないの? あけみはアイドルじゃ…」とケンタが言いかけると、「そんなゆめみたいなこと言う人、もうだれもいないよ」とカツヤが言いました。

scene 06カツヤからお金をもらってしまった…
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「あぁ、おなかすいた」。ケンタがよろよろ歩いています。すると、「こまってるの? ケンタくん」と、高そうなスーツを着たカツヤがあらわれました。「じゃ、このお金、使ってもいいよ」。カツヤはぶあつい札束(さつたば)をケンタにさしだします。思わず手を出して受け取るケンタ。カツヤがニヤリとわらいました。…「うわ!」。そこでケンタは目がさめました。「はあはあ…」。

scene 07教室にたてこもっている5年生は
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一年後。「後期の営業(えいぎょう)1課(か)の業績(ぎょうせき)見こみですが、当初(とうしょ)10%の増益(ぞうえき)を見こんでいましたが…」。カツヤが会社の会議(かいぎ)で報告(ほうこく)しています。そのころ、学校のろうかは電気も消えてうすぐらいままでした。教室の戸には「しゅうしょく反対!」というはり紙。中でじっとすわっているのは、ケンタです。すると、「ドンドンドンドン」と戸をたたく音がしました。「だれ?」。入口をふさいでいたテープをやぶって入ってきたのは…。「きみかぁ、教室にたてこもってる5年生っていうのは」。「タクミ?」。警察官(けいさつかん)のタクミでした。

scene 08警察官の道をえらんだタクミ
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教室でタクミとケンタが話しています。「サッカー選手(せんしゅ)? たしかに…」とタクミ。「たんざくに書いたでしょ、一年前」とケンタが言うと、「昨日(きのう)、どろぼうつかまえたんだ。お金とられたおばあちゃんから、ありがとうって言われたよ」とタクミが言いました。「ふーん」。「警察官(けいさつかん)て、やりがいがあるんだ。人のためにはたらいているって、むねをはって言えるんだよね」。なんだかほこらしげな表情(ひょうじょう)のタクミです。

scene 09おべんとう屋さんになったあけみ
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「あけみは、なんでおべんとう屋さん?」。教室におべんとうを配達(はいたつ)に来たあけみにケンタがたずねました。「なんでって、そりゃあ、アイドルにもなりたいよ。でもね、おべんとう作るのも楽しいんだ」とあけみは言います。その場でクルッとターンして見せて、「うちの、けっこう人気でね。わたし、おべんとう作る才能(さいのう)もあるんだって気づいたの」と楽しそうに言いました。

scene 10カツヤは何もかもうまくいっている…
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ケンタが今度はカツヤと話しています。「マンション買ったんだ。一軒家(いっけんや)とまよったけどね。あと車も買った。運転手もさがしてるんだ。大人はね…」。そうカツヤが言いかけると、「じまんなら帰ってよ」とケンタが言いました。「そんなつもりじゃないよ」。「帰ってよ」。カツヤはうつむいて、「こんなこと言いにきたんじゃないけど…」と小さな声で言いました。校庭をしょんぼりと帰っていくカツヤ。「待って!」。追いついたケンタは、「言いたいこと言ってよ」と言いました。するとカツヤは、「仕事していても楽しくないんだ。なんのためにはたらいているのかわからなくて」と言ったのです。おどろくケンタ。

scene 11何になりたいかより、何をしたいか
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「総理大臣(そうりだいじん)、どうしてここに!?」。今度は総理大臣が教室にやってきました。「きみこそ、なぜここにいるのかな、ケンタくん?」。「それは…、ぼくは勉強がしたいんです」と答えるケンタ。「なぜそう思うのかな?」と聞かれ、「ぼくは、何になりたいのかじゃなくて、本当は何がしたいのかもっと考えたいから」と言いました。すると総理大臣は、「そうか。それなら5年生になったらいい」と言いました。「え?」。そこで、あたりは急にまぶしい光につつまれました。「わあー!」とさけぶケンタ。

scene 12まだたんざくは白紙のまま…
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「わかんないよ、わかんないよ。何をしたいのかなんて」と思うケンタ。気がつくとケンタは、あけみに将来(しょうらい)のゆめを聞かれた場面にもどっていました。「なんかないの? なんかさあ…」とあけみが言いかけたとき、ガラガラッと戸が開いて先生が教室に入ってきました。「リモコン!」とあわてています。先生は急いでテレビをつけました。すると、『面白(おもしろ)スクールライブ』が始まりました。「あ、校長先生」。校長先生が出ていたのです。「わあーっ」とテレビの前に集まるみんな。でもケンタは、まだ何も書いていないたんざくを見つめて、モヤモヤ…。

もやモ屋
は、は、はたらく!?【勤労、公共の精神】
突然総理大臣が小学生も就職するよう宣言した!夢の仕事に就く子、あきらめる子、様々な中で就職しない健太は、何の為に働くのか?モヤモヤする。

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