チャプターあらすじを読む
オープニング
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『もやモ屋』。それは、まぼろしの映画館(えいがかん)。みればみるほど、頭はモヤモヤ、心もモヤモヤ。さあ、ごらんあれ!

scene 01お母さんのギョウザはすきだけど
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「やった! お母さんのギョウザだ!」。ギョウザを作っているお母さんを見て、ランウがうれしそうに言いました。「いただきまーす」。ばんごはん、ギョウザを食べ始めるランウと弟のリッカン。「あっつ!」。「おいしい」。そこへ、「ただいま」とお父さんが帰ってきました。「お帰りなさい」。「ただいま。これ、会社のお客さんが2人にどうぞって。ほら、中国のコマだって」とおみやげをわたします。「わぁ、やりたいやりたい!」とリッカン。…「すごいすごーい。やっぱ中国サイコー!」。リッカンがコマで遊んでいます。お母さんに「ランウは?」と聞かれ、「わたしはいい。やらない」とランウ。

scene 02ランウがかいた中国の花
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「来月の敬老会(けいろうかい)に来るお年よりに、みんなですてきな絵をプレゼントしましょう」と先生が言いました。みんな、絵をかき始めます。ランウの花の絵を見て、「ランウ、さすが!」とチエが言いました。「そうかなぁ」とうれしそうなランウ。「お、なんだ? これって中国の花か?」とケンゴが言うと、「なになに?」、「中国?」、「どれが?」とみんながランウにたずねました。「知らない。だってわたし、中国にいたの赤ちゃんのころだし」とランウが言いますが、「ちょっとかして」とケンゴはランウの絵を取り上げました。「あ!」。すると、「先生、ケンゴがじゃましてます」とチエが言ってくれました。

scene 03「がんばろう」は『加油』
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「♪ラララララーラ」。休み時間、チエとランウが歌の練習をしています。声がぴったり合って、「イエーイ!」。帰り道、「わたしも中国で生まれたかったなぁ」とチエ。「どうして?」とランウが聞くと、「だってランウは絵も歌もうまいし、日本て、なんかめんどくさくない?」と言います。「そんなことないよ。わたし日本すきだもん」とランウ。「中学生になっても友だちでいようね。合唱(がっしょう)クラブ、いっしょに入ろ」とチエ。「うん、入ろう!」とランウ。「中国語でがんばろうて、なんて言うの?」と聞かれ、「加(くわ)える油って書いて、加油(ジャーヨウ)」と教えるランウ。「チャーヨー」。「ジャーヨウ」。「チャーヨウ?」。「アハハ」。

scene 04一家で中国に転勤?
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ばんごはんのとき、お父さんが言いました。「あの、実は今日会社で、中国の本社に転勤(てんきん)しないかっていう話があったんだけど、みんなはどう思う?」。お母さんは、「行くなら、みんなで行くよ。わたし将来(しょうらい)は、ふるさとにもどりたい」と言います。「行きたい! ぼく中国行きたい!」とリッカン。でもランウはだまっています。「すぐ引っこすっていうわけじゃないんだよ」とお父さん。「でも、ランウが中学に上がる前には決めたいわね」とお母さんが言うと、「ごちそうさま」とだけ言ってランウは席(せき)を立ちました。「ランウ?」。

scene 05北京からおじいさんがやってきた
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この日、中国の北京(ペキン)からおじいさんがやってきました。おみやげをたくさんもらってリッカンは大よろこび。「ランウにはこれ」。でもランウは小さな声で「ありがとう」と言うだけ。心配そうにランウを見るおじいさんです。おじいさんが楽器(がっき)を取り出しました。「あ、二胡(にこ)だ」とランウ。「二胡は、中国の人々の心をつたえる楽器だよ」とひき始めるおじいさん。学校の敬老会(けいろうかい)に出演(しゅつえん)すると聞いて、「え? おじいちゃん、学校に来るの?」とランウはびっくり。「そうよ」。そのとき、「ガン!」。二胡で遊んでいたリッカンが二胡をぶつけてこわしてしまいました。

scene 06『車到山前必有路』だよ
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「二胡(にこ)を修理(しゅうり)してくれる楽器屋(がっきや)さん調べておいたから。ランウ、いっしょに行ってくれる?」とお母さんがおじいさんにメモをわたして言いました。でもランウは、「お母さんはいつも勝手。こわしたのはわたしじゃないし」と不服(ふふく)そうに言います。するとおじいさんは、「一人でもだいじょうぶだよ。『車到山前必有路』だ」と何か中国語で言って、言葉を紙に書いてランウにわたしました。「中国のことわざ、『山にはかならず道はある』」とお母さんがランウに教えます。「?」という顔のランウ。「行ってきます」。おじいさんは出かけていきました。

scene 07おじいさんをこっそりつけていくランウ
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おじいさんのことが気になって、そっとあとをつけるランウとリッカン。八百屋を見つけたおじいさんはお店に入っていきました。「楽器(がっき)となんか関係(かんけい)あるのかなあ?」とふしぎそうなリッカン。「シェーシェー(ありがとう)」。「ありがとうございました」。おじいさんはスイカを買って出てきました。「何やってんのよ。敬老会(けいろうかい)は明日なのに、どうするつもり?」とあきれるランウ。

scene 08見知らぬ赤ちゃんをあやしているうちに…
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おじいさんは公園の近くにやってきました。バス停(てい)の時刻表(じこくひょう)を見ています。バスに乗って行くようです。そこへ、赤ちゃんをだいた女の人が通りかかりました。赤ちゃんに気づいたおじいさんは、その人に近づいて、「いないいないばあ」と赤ちゃんをあやし始めます。すると、そのあいだにバスが通りすぎて行ってしまいました。「あー。時刻表見てたのに」とリッカン。「てか、そもそも、時計持ってなくない?」とまたあきれるランウです。

scene 09公園で知らない人たちと?
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公園の広場でお年よりのグループがシートを広げて休んでいます。そこへ、「ニーハオ(こんにちは)!」と近づいていくおじいさん。遠くからふしぎそうに見ているランウとリッカン。するとおじいさんは、「めしあがってください」と、スイカを配り始めました。「えーっ!?」とびっくりする2人。おじいさんはみんなの前で楽しそうに歌をうたっています。「どんだけ適当(てきとう)なの? いいかげんすぎる」とランウ。すると、「ランウ~!」とよぶ声がしました。ふりむくと、チエでした。おじいさんを見て、「ランウの知ってる人?」と聞くチエ。うつむいてだまってしまうランウは、リッカンとかけだしていきました。

scene 10学校で二胡を演奏するおじいさん
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「つづいては、中国の北京からランウさんのおじいさんが来てくれました」。先生がみんなにしょうかいします。「今日は、中国の伝統的(でんとうてき)な楽器(がっき)、二胡(にこ)の演奏(えんそう)をしていただきます」。見ると、こわれたはずの二胡が直っています。「ニーハオ(こんにちは)」とおじいさん。「ニーハオ!」とみんな。「え?」という顔でランウを見るチエ。「演奏の前に、中国のことわざをしょうかいしましょう」とおじいさんが言ったので、思わず耳をふさぐランウ。「車到山前必有路」。チエが笑顔(えがお)でランウのかたをたたきました。耳をおさえていた手をはなし、二胡の演奏にきき入るランウです。

scene 11「道はかならず開けます」
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「目の前に大きな山があってもう進めないと思っても、道はかならずある、という意味です」。おじいさんがみんなにことわざの意味を説明(せつめい)します。「このこわれた二胡(にこ)は、昨日(きのう)、公園でぐうぜん出会った大工さんに直していただきました。どんな不安(ふあん)なことがあっても、だいじょうぶです。広い心を持って行きましょう。道はかならず開けます」とおじいさん。おじいさんのみごとな演奏(えんそう)をききながらも、ランウはモヤモヤ…。

もやモ屋
北京から来たおじいさん【国際理解、国際親善/家族愛、家庭生活の充実】
ランウの父は日本人、母は中国人。意識されたくなく学校で中国の事は話さない。祖父が北京から来日し、学校で二胡の演奏をする事になり・・・。

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