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scene 01「殺処分」って聞いたことはありますか? 
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犬やねこの命について、知ってほしいことがあります。みなさんは、「殺処分(さつしょぶん)」って、聞いたことはありますか? 身勝手な飼い主のせいで、動物たちの命がうばわれています。「この子たち、大きくなって行き場所がもうないんです。(この犬の命を)もうあきらめようかと」と施設(しせつ)の人が言います。わたしは、スーザン・マーサー。みすてられた犬やねこを、保護する活動をしています。生後4か月の「コウ」。この日引き取ったのは、犬やねこ7ひき。わたしのなやみは、「犬やねこの命を大切にしない人がいること」です。

scene 02引き取り手がいない犬やねこは…
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飼い主のわからない犬は、行政の施設(しせつ)に入れることになっています。施設の人が写真を見せてくれました。「表情もちょっとおびえているように見えますね」。おびえている犬。こわい? また別の写真。「ちょっと上目づかいで」。こっちをにらんでいるような犬。あなたは、飼われていた? 施設に入った犬やねこは、引き取り手がいないと、殺処分(さつしょぶん)になることがあります。その前に、犬やねこを引き取って保護することができます。

scene 03犬やねこを引き取って保護する活動
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わたしは16年前、こうした活動をする団体を立ち上げました。今は、保護した130ぴきの犬と、50ぴきのねこの里親をさがしています。施設(しせつ)から連れてきた、子犬の「コウ」(4か月)。殺処分(さつしょぶん)にならなくてよかったね。でも、「人に慣れてないなぁ。こわい」(スーザンさん)。目を合わせてくれない…。「犬も、人間と同じ。性格があります。この子のペースでいきます」。まずは、人に慣れてもらうことから…。

scene 04新しい家族を見つけるのは簡単ではない
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新しい家族を決めるのも簡単(かんたん)ではありません。「こんにちは。お世話になります」。この日やってきたのは、60代の女性。「(飼い主が)年とったら、だっこできるサイズのほうがいい」(スーザンさん)。ペットとなる動物たちとどうくらすのか、よく考えてもらいます。「やっぱり一番はわたしの年齢(ねんれい)で、0歳(さい)の犬を最後までお世話できるか不安だった」(女性)。決まったのは、6歳の「ローラリン」。「よかった。うれしい」(女性)。わたしのもとで新しい家族を見つけた犬やねこは、2000びきをこえました。

scene 0510年間で殺処分の数は8分の1に
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わたしたちのような団体は全国にあり、10年間で、殺処分(さつしょぶん)の数は8分の1になっています。「エンドレスでがんばっても、まだまだの気持ちもある。でも、もしみんないっしょにがんばったら、犬・ねこの命を助けることができます」(スーザンさん)。

scene 06どうしてペットをすてる人がいるんだろう?
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「コウ」です。ここに来て4日目です。まだだめかなぁ…。おやつ、食べてくれた! 信頼(しんらい)してもらうには、時間がかかります。どうしてペットを手放したりすてたりする人がいるんだろう? 5歳(さい)の「キク」。飼い主が「仕事がいそがしい」という理由でここに来ました。15歳の「マメ」は、引っこしするとき、いっしょに連れていってもらえませんでした。家族にむかえたはずなのに…。

scene 07「幸せになるチャンスをあげたい」
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この日も、保護してほしいと連絡(れんらく)を受けました。山の中に犬をすてていく人がいるそうです。「親犬は飼い主さんを待っていたんだろうに、子犬だけがあっちこっちに散らばって」(連絡をくれた女性)。この女性は、犬を見つけるたびに保護してきました。こうして数がいっぱいになった犬たちを、わたしが引き取ることにしました。「よろしくおねがいしますね」(女性)。「幸せになるチャンスをあげたい」(スーザンさん)。

scene 08小学校で話し合ってもらった
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すてられる命があること、みんなはどう思っている? 地元の小学校で、わたしたちの活動を知ってもらう機会がありました。「犬やねこも、人と同じで感情がある。大切な命を持っていると理解してほしい」(スーザンさん)。ペットをすてる人がいるのはなぜ? 話し合ってもらいました。「同じ生き物だと思うけど、事情があればすててもしょうがない」。「人間の身勝手か?」。「すてるってことは、その人なりの最悪のことがあったから」。「飼い主が亡(な)くなり、引き取るところがなくてすてるのかな」。ペットをすてる人たちにもいろいろな理由があるのかもしれない。それでもみんなには、命とちゃんと向き合ってほしいな。

scene 09人も動物も幸せに生きていくには?
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わたしのところに来て13日目の、「コウ」。わたしが動くと、着いてきた! 信頼(しんらい)してくれるようになったのかな。すごい、うれしい! 里親募集(ぼしゅう)スタートできます。行き場のない犬やねこは、次々とわたしのもとにやってきます。どうしたら、人も、動物たちも、幸せに生きていくことができるのだろう。みなさんは、どう思いますか?

SEED なやみのタネ
スーザンさんのなやみ ~犬やねこの命を大切にしない人がいる~
スーザンさんは、犬やねこが殺処分にならないよう、保護して里親を探す活動をしています。犬やねこが人間の都合で捨てられたり、殺されたりしているのは、なぜだろう…
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