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scene 01今日のテーマ「旅」
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が~まるちょばのケッチ!とヒロ・ポン、今日は電車でお出かけのようです。ヒロ・ポンがトイレに行きました。そのすきに、ケッチ!がヒロ・ポンのりんごをガブリ。でも、りんごを食べたのがばれちゃった! ということで、今日のテーマは、「旅」。

scene 02故事成語「呉越同舟」
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旅にまつわる故事成語(こじせいご)、「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」。野球チームの「ヒョウタンズ」と「ナスビーズ」は宿命のライバル。「負けるもんか!」、「フンッ」といつもライバル心むきだし。そして試合(しあい)の日、急に空がくもり、はげしい雨がおそってきた。すると、「グラウンドがぐちゃぐちゃになって試合ができなくなっちゃう!」、「みんなでグラウンドを守るぞ!」と、ライバルどうしの両チームが協力(きょうりょく)しあって、グラウンドに雨よけのシートをはりだした。これぞまさしく、「呉越同舟」。

scene 03「呉越同舟」のはじまり
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「呉越同舟」のはじまり。今からおよそ2500年前の中国。孫子(そんし)という思想家が記したたとえ話から生まれた。呉という国と越という国は、いつも戦争(せんそう)をしている敵(てき)どうし。ある日、呉の人と越の人が旅の途中(とちゅう)で同じ舟(ふね)に乗り合わせた。すると突然(とつぜん)、あらしが舟をおそった。この時、今までいがみあっていた者たちが協力(きょうりょく)して舟をこいだ。この状況(じょうきょう)を「呉越同舟」といい、同じ場所にいた仲の悪い者同士が、ピンチの時、協力しあうことをいう。

scene 04ピンチの時は敵も仲間
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現在では「仲(なか)の悪い者どうしが同じ場所にいあわせる」という意味でも使います。「今日はバレーボールの大会ですが、バスが故障(こしょう)したのでほかのチームといっしょのバスで会場に行きます」と先生。ミワちゃんがバスに乗りこむと、なんとライバルチームがすわっていた! ライバルチームと一つのバスで移動(いどう)する、「呉越同舟のバスの旅」。仲の悪い者どうしが同じ場所にいるとちょっと険悪(けんあく)なムード。でもピンチの時は敵(てき)も味方も関係(かんけい)ない。チームワークで乗り切れ、「呉越同舟」。

scene 05ことわざ「かわいい子には旅をさせよ」
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旅のことわざ、「かわいい子には旅をさせよ」。電車もバスもない昔の旅は、どんなに遠くても歩いていくしかないとてもつらいものでした。だからこそ、旅は人を成長(せいちょう)させる。子どもはあまやかさず、さまざまなつらい経験(けいけん)をさせたほうがいい、ということわざです。旅で成長した人といえば、舞台(ぶたい)などで大活躍(だいかつやく)の川平慈英(かびら・じえい)さん。川平さんは3人兄弟の末(すえ)っ子で、ちょっとあまえんぼうでした。川平さんを大きくかえた旅。それは9歳(さい)のとき。

scene 06アメリカ修行はおどろきの連続
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川平さんは両親とはなれ、アメリカに送り出されたのです。お母さんのふるさとアメリカで一年間修行(しゅぎょう)する。これが、川平家のおきてでした。川平さんは、おじさんのいるアメリカのカンザス州へ。そこでは毎日がおどろきの連続(れんぞく)でした。生まれてはじめて見た竜巻(たつまき)。さらにおどろいたのがおじさんの農場。見わたすかぎりの広い農場で、川平さんの新たな生活が始まりました。毎日、朝4時起き。羊の納屋(なや)のふんのかたづけから始まります。

scene 07自分の気持ちをどんどん言葉にする
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学校の授業(じゅぎょう)では大ショックを受けました。「ぼくはこう思う!」、「なぜですか?」と、みんなが意見を言い合うのです。先生を質問(しつもん)ぜめにすることもありました。自分の気持ちや考え方を「言葉にして出す」。それが当たり前でした。あまえんぼうで人前で発言するのがにがてだった川平さんは、みるみるかわりました。どんどん自分の意見を言うようになります。さらに、知らない人ばかりの土地で友だちをつくり、心の底から話し合えるようになりました。この一年のさまざまな経験は、川平さんの大きな自信となりました。

scene 08旅は「出会い」だ!
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一年間の修行(しゅぎょう)を終えて帰国した川平さんは、さまざまなことにチャレンジし始めます。中学では演劇(えんげき)を始め、人前で表現(ひょうげん)する楽しさを発見しました。俳優(はいゆう)となった今も、川平さんは新たなチャレンジをつづけています。あまえんぼうだった川平さんがアメリカでたくましくなった。まさに「かわいい子には旅をさせよ」ですね。「旅にはいろいろな出会いがあります。今まで感じたことがないような出来事にたくさん出会えるものです。みなさんもどんどん旅に出ましょう!」(川平さん)。

scene 09「旅」のことわざ仲間
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(1)「旅は道連(みちづ)れ 世は情(なさ)け」――旅は一人よりも友だちがいっしょだと心強い。世の中は助け合っていくことが大切、ということわざ。
(2)「旅の恥(はじ)はかき捨(す)て」――旅先には知り合いがいない。だから、ふだんならはずかしくてできないことでも平気でしちゃう、ということわざ。でも、これはちょっとよくないことです!

scene 10俳句
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「ふるさとの 訛(なまり)なつかし 停車場(ていしゃば)の 人ごみの中に そを聴(き)きにゆく」。これは、明治(めいじ)時代に、石川啄木(いしかわ・たくぼく)がよんだ歌です。ふるさとの岩手県渋民村(しぶたみむら)をこいしく思った啄木、故郷(こきょう)の訛が聞きたくなり、駅へ向かった情景(じょうけい)をうたったといわれています。

scene 11日本語いろいろ
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「日本全国『ありがとう』の旅」。日本各地での「ありがとう」の言い方をみていきます。まず、「かんぼ」。これは秋田県の一部などの言い方です。北陸(ほくりく)地方などでは「きのどくな」。「おおきに」は近畿(きんき)地方などで多く使われます。島根県などでは「だんだん」。「にふぇーでーびる」は沖縄県。昔は今のように交通手段(こうつうしゅだん)が発達(はったつ)していませんでした。遠くへ出かけることも、他の地域(ちいき)から人が来ることもまれでした。そのため、その土地ならではの言い回しや言葉ができたのです。

scene 12この言葉、どんな意味?
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ケッチ!のかみの毛の色は「あかい」。「あかい」は色を表す言葉ですが、佐賀県などではこんな使い方もあります。「がばいあかかね」。この「あかい」とは「明るい」という意味です。北海道などでいう「あー、こわいこわい」。この「こわい」は、実は「つかれた」という意味。静岡県の一部などでいう「背中(せなか)をかじる」。この「かじる」は、「かく」ということ。そして、青森県などでいう「ケッチ!は投げた」。この「投げる」は、「すてる」という意味です。みんなも旅に出て、いろいろな言葉をさがしてみましょう。

ひょうたんからコトバ
夏休み直前!山や海に出かけるときに思い出してほしい言葉を学ぶ。例)・かわいい子には旅をさせよ・呉越同舟・日本全国「ありがとう」の旅

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