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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01日本最古の物語
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『竹取物語』は、1000年以上も前に書かれた日本で最も古い物語です。9世紀、平安時代の初めごろに書かれたといわれています。竹から生まれた美しい姫が、おじいさんとおばあさんに育てられる物語。『かぐやひめ』としても知られている、有名な昔話です。竹取のおじいさんが、あるとき一本の光る竹の中に見つけた、わずか10cm足らずのかわいらしい赤ちゃん。この子が、物語のヒロイン、かぐや姫です。

scene 02かぐや姫の不思議な力
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かぐや姫には不思議な力がありました。手のひらにも乗るほど小さかった赤ちゃんは、たった3ヵ月で、美しい大人の女性に成長してしまいます。おじいさんは竹林で金が入った竹を見つけることが重なり、だんだんお金持ちになっていきました。その上、家の中は不思議な光で満たされます。おじいさんの気分がすぐれないときも、かぐや姫を見ればすぐに回復しました。現実離れした奇妙な現象の数々。かぐや姫は一体何者なのでしょうか。

scene 03帝を頂点とした貴族の時代
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この物語が書かれた平安時代の初めは、貴族が特権階級として、政治や経済の場で活躍していました。そんな時代、社会の頂点に立っていたのが「帝(みかど)」、つまり、天皇です。いかに帝に近づくか、いかに帝に認めてもらえるか。それが、当時の貴族たちの最大の関心事でした。かぐや姫は、そんな当時の社会の常識からも自由な存在として描かれます。美しい姫に、富も地位もある男性たちから、結婚の申込が殺到しました。しかし、かぐや姫はかたくなに結婚を拒みます。

scene 04帝の申し出をも断るかぐや姫
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ついに、帝(みかど)からも声がかかります。帝は、自らかぐや姫のもとへ出向き、結婚を迫ります。「許すものか」と言って連れていこうとする帝に、かぐや姫は、「私がこの世界に生まれたのなら帝の思い通りにもなりましょうが、そうではありません」と答えます。それでも帝が無理やり連れ去ろうとしたそのとき、かぐや姫は突然消え失せ、影になってしまいました。不思議な力を持ち、帝からの結婚の申し出さえ断ったかぐや姫。その正体は、つかのま地上を訪れた、月の人だったのです。

scene 05この物語の作者とは
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想像力に満ちた人物設定。社会を描く鋭い視点。この物語を書いたのは、一体どんな人物だったのでしょうか。昔からさまざまな名前が挙げられ、議論を呼んできました。今でもはっきりとはわかっていませんが、貴族の男性だったという点で、ほぼ一致しています。

scene 06月に帰るかぐや姫
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物語のクライマックス。かぐや姫に、月から迎えが来る場面です。真夜中なのに辺りは昼間のように明るくなり、月の世界の人々が雲に乗ってやってきます。戸や格子(こうし)は、ことごとくひとりでに開き、かぐや姫は、おばあさんの腕からするりと抜け出してしまいます。引き止めることができなかったので、おばあさんは、ただ見上げて泣くよりほかありませんでした。かぐや姫は地上の人々に別れを告げ、月へと帰っていきました。

scene 07天に最も近い場所
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かぐや姫が帝(みかど)に残した不老不死(ふろうふし)の薬。しかし帝は、「永遠の命など意味がない」と、天に最も近い場所で燃やすよう命じました。その命を受けて大勢の兵士たちが登っていったからでしょうか、その高い山を「ふじの山」(士に富む山=富士の山。「不死の山」という説もある)と名付けたのでした。薬を燃やしたときの煙は、今もなお山頂から雲の中へ立ち昇っているということです。

10min.ボックス  古文・漢文
竹取物語
物語の元祖と言われている「竹取物語」。天上界と人間界が交差する神秘や、悲哀をおびた人間模様を、平安時代の社会背景などの情報も盛り込みながら、味わう。
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かぐや姫平安時代貴族

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