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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01大きなももが、どんぶらこ
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むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがくらしておりました。ある日のこと。「わしは、山へしばかりにいってくるぞ」とおじいさん。「わたしは、川へせんたくにいってきます」とおばあさん。二人はでかけていきました。おばあさんが川でせんたくをしていると、大きなももが、どんぶらこ、どんぶらことながれてきました。「まあ、大きなももだこと。おじいさんにもってかえってたべさせてあげましょう。」おばあさんは、よろこんでももをひろってかえりました。〔語り:吉岡里帆(よしおか・りほ)さん〕

scene 02ももから生まれた“ももたろう”
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ももをみたおじいさんは、「こ、これは、なんと大きなももじゃ」とびっくり。「おじいさん。さっそくたべましょう」と、おばあさんがほうちょうでももをきろうとすると…、「おぎゃあーっ。おぎゃあーっ。」ももの中から、げんきなおとこのあかちゃんがとびだしてきたので、二人はびっくりぎょうてん。「なんとまあげんきなおとこのこじゃ。なまえはなんとつけましょう。」すると、「ももからうまれたから、“ももたろう”となづけよう!」とおじいさんがいいました。それからももたろうは、ごはんを一ぱいたべれば一ぱいだけ、二はいたべれば二はいだけ、どんどんぐんぐん大きくなって、りっぱなしょうねんになりました。

scene 03どうかわたしをおにたいじに
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ある日のこと。ももたろうは、おじいさんとおばあさんのまえにてをついていいました。「このごろ、おにがしまのおにたちが、あっちこっちのむらでらんぼうをはたらき、たいせつなおこめやおかねをぬすんでいるとききました。どうか、わたしをおにたいじにいかせてください。」それをきいて、「ももたろうや、おまえはまだ子どもじゃ。おににかてるわけがないじゃろう」とおじいさんはいいますが、「いいえ。わたしはきっとかってみせます」とももたろう。「そこまでいうなら、しかたがない」とおじいさんがいいました。

scene 04おばあさんのきびだんご
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おじいさんとおばあさんは、ももたろうのために、たびのしたくをしてくれました。「ももたろうや、このきびだんごをもっておいき。一つたべれば十人力(じゅうにんりき)じゃ。」おばあさんはきびだんごをどっさりよういしてくれました。「ありがとうございます。」ももたろうがきびだんごを一つ口にいれると、どうしたことでしょう、みるみるゆうきと力(ちから)がわいてきました。「これで、ゆうき百ばい! おじいさん、おばあさん、ありがとう。おにたいじにいってきます。」

scene 05犬、さる、キジがなかまに
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ももたろうがむらはずれまでくると、一ぴきの犬(いぬ)がやってきました。「♪ももたろうさん ももたろうさん おこしにつけた きびだんご 一つわたしにくださいな」といいます。「♪やりましょう やりましょう これからおにのせいばつに ついてゆくならやりましょう。」犬はきびだんごをもらってけらいになりました。「ワンワン!」 しばらくいくと、さるとキジがやってきました。「♪一つわたしにくださいな ウキャ。」「♪一つわたしにくださいな ケーン。」「♪これからおにのせいばつに ついてゆくならやりましょう」とももたろう。こうして、犬とさるとキジがももたろうのけらいになりました。

scene 06いよいよ、おにがしまでおにたいじ
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犬(いぬ)とさるとキジをおともにつれたももたろうは、ふねでおにがしまにむかいました。「おお、あれがおにがしまだ!」 しまにあがり、大きなくろいもんをおしあけてはいっていくと…。「さけじゃ、さけじゃあ。うへへへ。うまい、うまい。」おにたちはさかもりのまっさいちゅうです。「わたしは日本一(にっぽんいち)のももたろう! わるいおにどものたいじにきた! おにども、かくごしろ~!」。ももたろうが大ごえでなのります。「ももたろうだと? ふん。そんなこわっぱ、ひとひねりじゃ。なまいきな!」といきりたつおにたち。「よーし。みんな、すすめーっ!」とももたろう。「ワンワン!」「キャッキャッ!」「ケーンケーン!」

scene 07おにの大しょうとのいっきうち
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おにたいじがはじまりました。「エイッ! ヤアッ!」ももたろうはかたなをふるい、おにどもをバッタバッタとたおしていきます。犬(いぬ)、さる、キジも、まけずにおにをやっつけます。「ウーッ、ワンワン!」 「ケーンケンケン!」 「キャーッキャッキャッ!」 そしてついに、ももたろうとおにの大しょうとのいっきうちになりました。ももたろうは、ふりおろされるこんぼうをヒラリ、ヒラリとかわしながら、おにの大しょうをひとつき! 「ヤアーッ!」

scene 08おわびのしるしに
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やぶれたおにの大しょうは、てをついてあやまりました。「ま、まいりました。もうわるいことはいたしません。」ももたろうが「ほんとうにわるいことはしないか?」ときくと、「はい。おわびのしるしに、ぜんぶおかえしいたします。」そういってあたまをさげたおにの大しょう、むらからぬすんだおこめやおかね、それに、ありったけのたからものをだしてきました。

scene 09♪ばんばんざい ばんばんざい
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「♪ばんばんざい ばんばんざい おともの犬(いぬ)や さる キジは いさんでくるまをえんやらや。」ももたろうは、あちこちのむらへよって、たからものをかえしてあげました。そして、犬とさるとキジと、みんなでたのしくくらしましたとさ。

おはなしのくに
ももたろう
“ ももからうまれたももたろうは、大きくなって…”【作者】日本の昔話 【語り】吉岡里帆

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