チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

オープニングタイトル

scene 01サトルのつくったポスター
ないようを読む

図書委員のサトルが『本をかりてください』というポスターをはりだして一週間。本のかし出しはぜんぜんふえていません。リンちゃんとシュンに、「図書委員のポスター見た?」と聞いても、「見たけど、それがどうしたの」と言われてしまいます。もちろん、二人とも本をかりていません。今月は全校で500さつかし出しという目標(もくひょう)を立てたサトル。『どうしよう』と頭をかかえました。すると伝じろうがサトルを見つめました。「本をかりてくださいって言われてもねぇ…」という声が…。

scene 02心をつかむ“キャッチコピー”を
ないようを読む

サトルが“伝じろうの心の中”へやってきました。アシスタントのお伝がフルーツをたくさんならべています。たくさんのフルーツのなかから伝じろうがすきそうなものをえらんで、みがいて、伝じろうにわたしました。「ねえ、伝じろうくん。せっかくポスターをつくったのに、みんなぜんぜん本をかりてくれないんだ」と相談するサトル。すると伝じろうはポスターを手に取り、「この言葉じゃあ、みんなの心はつかめないなあ」と言いました。「みんなが本をかりたくなるような“キャッチコピー”をつくらないと」。キャッチコピー?

scene 03キャッチコピーとは
ないようを読む

コピーライターの谷山雅計(たにやま・まさかず)さんは、「キャッチコピー」とよばれる言葉によって、商品への関心(かんしん)をつかんできました。キャッチコピーとは、テレビCMとかポスターなどの広告(こうこく)の中で、モノのよさをつたえる短い言葉です。では、人を動かすキャッチコピーを書くにはどうしたらいいのでしょう。すると谷山さんから、「まずはたくさん書く」というアドバイス。たくさん書くことで、モノに対する理解(りかい)が深まります。それによって、みんなが気づいていない、モノのよさを見つけることができるのです。

scene 04お伝レッスン「たくさん書く」
ないようを読む

よいキャッチコピーをつくるコツは、まずは「たくさん書く」こと。そのためには、自分がメッセージをとどけたい人を具体的(ぐたいてき)に思いうかべましょう。「シュンに本をかりてもらうには?」、「リンちゃんが本をかりるとどんないいことがある?」など、その人のことを思いうかべて、どうすればその人の心が動くかを考えるのです。料理(りょうり)をつくるのがすきなシュンには、『料理がうまくなる本があるよ』など。一人でマンガを読むのがすきなリンちゃんには、『マンガより面白い本があるよ』など…。たくさん書くことで、本のよいところが見えてきたのでは?

scene 05お伝レッスン「相手につたわる言葉をえらぶ」
ないようを読む

たくさん書いたら次は、どれをのこすといいのかをえらびます。相手が気に入ってくれる言葉や、より相手の心にひびく言葉はどれか、ということが大切。たとえば、『料理(りようり)がうまくなる』より『パティシエ』。『図書室がしずかだよ』より『マンガより面白い』。本を読むと、料理が上手になった気分、自分も主人公のようになった気分、歴史(れきし)上の人物になった気分になれる。サトルはそれをつたえたいのです。それを一つにまとめると…、『本を読んで集中すると、頭の中は自分じゃなくて主人公になる』!

scene 06お伝レッスン「えらんだ言葉をみがく」
ないようを読む

つたえたいメッセージがまとまったら、次はそれを“みがいて”いきます。見た人にとって、よりわかりやすく、印象(いんしょう)にのこる言葉に言いかえるのです。そのためにも、言葉はできるだけ短くすることが大切です。身のまわりのキャッチコピーを例(れい)にとると…。『夢(ゆめ)をかなえた、空き缶(かん)たち。』 これは、「空き缶やペットボトルをリサイクルしよう」とよびかけるためのコピー。リサイクルされる空き缶の気持ちに立って考えました。空き缶を人にたとえる「擬人法(ぎじんほう)」が使われています。こうすると、モノに親しみが生まれてきませんか。

scene 07身のまわりのキャッチコピーを見てみよう
ないようを読む

一方、『一杯(いっぱい)の給食(きゅうしょく)で、いっぱいの希望(きぼう)』。こちらは、「飢(う)えに苦しむ子どもたちに給食を支援(しえん)しよう」とうったえる言葉を短くまとめています。さらに、「一杯」と「いっぱい」をかけることで、言葉にリズムをあたえ、おぼえやすくしています。このほかにも、質問(しつもん)の形にしたキャッチコピーや、会話の形、五・七・五など、身のまわりのキャッチコピーにはどんな方法がかくされているのか見つけてみましょう。

scene 08サトルが考えたキャッチコピー
ないようを読む

『本を読んで集中すると、頭の中は自分じゃなくて主人公になる』。サトルもこれをみがいてみます。質問(しつもん)の形にして、『本を読んで主人公になる?』。すると、「“主人公”ってだれ?」と伝じろう。「ハリー・ポッターとかパティシエ、織田信長かなあ…」とサトル。「じゃあ、その名前を入れてみたら?」と言われ、サトルが考えたキャッチコピーは、『パティシエ、ポッター、信長。キミならだれになる?』でした。「ずいぶんよくなったと思いますよ。本をかりる人の気持ちになって、いろいろな主人公になれるところまで考えた。心に入ってきやすい言葉になったんじゃないかな」(谷山さん)。

scene 09キャッチコピーはよかった…
ないようを読む

かべにはられたポスターの前でリンちゃんとシュンが話しています。「へえ~」とリンちゃん。「パティシエ、なってみたいな…。本、かりてみようかな」とシュン。『やったぁー!』と両手をつきあげるサトルですが…。「でもさぁ、この絵、ひどくない?」とリンちゃんが言ったのでした。

お伝と伝じろう
言葉が人をひきつける
ポスターセッションなどで自分がもっとも伝えたいことをキャッチコピーにしてみよう。聞き手に訴える効果的な表現の仕方について考える。

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう