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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01「とんでもないものを、みます!」
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たんけんたいのテントにホンダ隊員(たいいん)がかけこんできました。「た、隊長(たいちょう)! とんでもないものを、みます!」。ナガノ隊長は、「みます? どういうことだ? いまからみるのか?」とよくわかりません。するとホンダ隊員が、「さっき、とんでもないものを、みます」といいました。「『さっき』、それはすんだ話(はなし)だから、『みます』ではなくて『みました』だな。おちついてはなしなさい」と隊長。そこでホンダ隊員はゆっくりと、「さっき、みずうみで、でんせつのきょうりゅう“ドッシー”を、みつけます!」といいました。

scene 02すんだことなら『ました』
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「ドッシー?! ぜつめつしたはずのきょうりゅうがみずうみでもくげきされたという、あのドッシーか! すごい発見(はっけん)じゃないか!」。こうふんする隊長(たいちょう)ですが、「だが『さっき、みつけます』はおかしいだろ。『さっき、みつけました』だろ」とちゅういしました。いまからやることなら、『ます』。すんだことなら、『ました』なのです。「とにかく隊長もきてください! くわしいはなしは、むこうについてからせつめいしました」とスワ隊員(たいいん)。「せつめい『しました』じゃなくて、せつめい『します』だろ」と隊長。

scene 03しゃべりかたがぎゃく
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「いまからいって、しゃしんをとりました」とスワ隊員(たいいん)。「『とります』だよ。だいじょうぶか?」と隊長(たいちょう)がいうと、「だいじょうぶでした!」と二人。「だいじょうぶじゃないんだよ、ぜんぜん!」。ドッシーはどれぐらいの大きさだったのかきくと、「さっきおどろいて、まきじゃくをみずうみにおとしてしまいます」とホンダ隊員。「なので、いまからよびのまきじゃくをもっていきました」とスワ隊員。二人はしゃべりかたがぎゃくのようです。「とにかく隊長(たいちょう)、いきました」。「いきましょう、だよ。それは」。「こっちでした」。「こっちです、だね。うん」…。

scene 04こんどは隊長のことばが…
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三人がテントにもどってきました。「なにがドッシーだよ。ながぐつがさかさまにうかんでるだけじゃないか。これからは、きちんとかくにんしてからほうこくするように」と隊長(たいちょう)。「わかりました」「これからは気をつけます」。おちついたら二人ともことばがふつうにもどったようです。そのとき、「グワオ~~!」という声(こえ)が! 「た、隊長、ドッシーです!」。こんどは隊長があわてて、「ドッシーが、あらわれます!」といいました。「いや、『あらわれました』でしょ」とホンダ隊員。「とにかく、はやくにげましたあ!」。「『にげましょう』でしょ?」。テントからにげだすとそこに…。

scene 05“ことばドリル”にちょうせん!
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隊員(たいいん)のほうこくは、どこがまちがっていたのでしょう? 正しいほうこくはどっち? 『みずうみで ドッシーを みつけます』はまちがい! 『みずうみで ドッシーを みつけました』が正解(せいかい)! みんなも、ばんぐみホームページの“ことばドリル”で、「ます」と「ました」のつかいわけをれんしゅうしましょう。

scene 06ことばアンケート
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東京・銀座(ぎんざ)のビルの屋上(おくじょう)で田うえをしているみなさん。「ます」と「ました」をちゃんとつかいわけて文をかけるかな。『よるのすなはまで、ウミガメがたまごをうんでいました』。この文を、いま目の前(まえ)でおこっていることにかきなおしてもらいます。『つきのきれいなよるのすなはまで、ウミガメが、なみだをながしながらたまごをうんでいました』。でも、『ました』は、もうすんだことでは? いちばんかんたんにかきかえたのは、『よるのすなはまで、ウミガメがたまごをうんでいます』でした。「ました」を「ます」にかえるだけで、すんだことが、いまおこっていることになるのです。

scene 07どうぶつえんにいってかいた文章
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小説家(しょうせつか)の面倒田(めんどうだ)やめる先生のところへ、へんしゅうしゃのホンダが、げんこうをとりにきました。「まったく、めんどうだったよ。わざわざどうぶつえんにいって文章(ぶんしょう)をかくなんて」と面倒田。「かわいいどうぶつはみんな大すきですから、ヒットまちがいなしです」とホンダ。「あー、よむのがめんどうだ」といいながら、面倒田はげんこうをよみはじめます。『どうぶつえんにいきました。なかにはいると、しょうめんにシマリスがいました。となりにはゾウがいました。そのおくにはライオンがいました』。

scene 08目の前にいるようにかくには
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「ちょっと先生。『いました』ばっかりなんですけど」とホンダ。「そりゃそうだろう。わたしはどうぶつえんにいったあとなんだ。すんだ話(はなし)をするには『いました』というじゃないか」と面倒田。するとホンダは、「それはそうなんですけどね、『いました』『いました』ばっかりだと、よんだ人もおもしろくないでしょ。すんだことでも、ゾウが『います』、ライオンが『います』とかくと、まるで目の前(まえ)にいるみたいでワクワクする文になるんですよ」といいます。面倒田は、「あーぁ、めんどうだなぁ。めんどうだ、めんどうだ」といいながらかきなおします。

scene 09『す』でおわる文章?
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「できた! 『す』でおわる文章(ぶんしょう)にすればいいんだろ?」。そういって面倒田がよみあげたのは、『なかにはいると、しょうめんにシマリス。となりにはウグイス。そのおくにはマングース。ティラノサウルス』。「きょうりゅうがいるわけないじゃないですか。いたら見たいですけど!」とホンダ。「『す』でおわるどうぶつをならべてどうするんですか」といわれ、「うるさめんどうくさいなぁ」と面倒田。「いいですか、たんに『す』で終わればいいんじゃなくて、ちゃんといま目の前(まえ)にいるように、『います』とかくんですよ」といわれ、面倒田はしぶしぶかきなおします。

scene 10やっぱりめんどうな先生
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そこへ、ホンダに電話(でんわ)です。「もしもし。すみません、げんこうはもうすこしでできあがるところでして…。ああっ、先生? 先生、ちょっと!」。にげてしまう面倒田。見ると、つくえの上にげんこうが。「あれ? かけてる」。『どうぶつえんにいきました。なかにはいると、しょうめんにシマリスがいます。となりにはゾウがいます。そのおくにはライオンがいます』。ちゃんと目の前(まえ)にいるようにかけています。さらにつづきがありました。『どうぶつえんからかえってきたら、うちにサルがいます。かきなおせ、かきなおせと、キーキーうるさいあいつです』。「まったく…、めんどうな先生だ」。

scene 11“ことばドリル”にちょうせん!(2) 
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面倒田(めんどうだ)先生のげんこうは、どこをかえれば もっとよくなるのでしょう。「どうぶつえんにいきました。なかにはいると、しょうめんに」のあとは、『シマリスがいました』よりも、『シマリスがいます』が正解(せいかい)! みんなも、ばんぐみホームページの“ことばドリル”で、「ます」と「ました」のつかいわけをれんしゅうしましょう。

scene 12うたっておぼえる漢字ドリル
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うたっておぼえる漢字(かんじ)ドリル、『糸』のうた。「♪糸が いっぽん ゆらゆらと いったい どこまで ゆくのやら 田んぼにいったら 細(ほそ)くなり ひとに会(あ)ったら 絵(え)かきさん 白い水べに 線(せん)をひき 目のした ながく 組(く)みあわせ ノ レ 一 みぎまげ ちょいと はねて まっしろい紙(かみ)の できあがり♪」。

ことばドリル
「ます」と「ました」
【動詞(時制)】「みんなわらっています」と「みんなわらっていました」は状況が異なる。「今起こっていること」と「すんだこと」を表現し分ける効果を理解する。