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狂言「鐘の音」
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則ちこれに寺が有る。  先づ此鐘の音を聞かう。  えいえいえい。  ぢやんもんもんもんも。  先づ是は大抵の音ぢや。

又是に寺が有る。  此鐘の音を聞かう。  えいえいえい。  ぱーん。  さてもさても薄い音ぢや。  もそつとほかの寺へ参らう。

又是に寺が有る。  先づ此鐘の音を聞かう。  えいえいえい。  じやぐわじやぐわじやぐわじやぐわじやぐわ。  こりゃ破れ鐘ぢや。  またほかの寺へ参らう。

あれに大きな寺が有る。  さらば此鐘の音を聞かう。  えいえいえい。  こんもんもんもんも。  さてもさても冴へたよい音かな。  さりながら念の爲ぢや。  も一度聞いて見よう。  えいえいえい。  こんもんもんもん  もんもんもんもんも。

【解説】息子のために黄金の太刀を作りたいから、鎌倉に行って「金の値」(金の値段)を聞いてくるように言われた、召使いの太郎冠者。「金の値」を「鐘の音」と勘違いして、主人にいろいろな鐘の音を報告します。太郎冠者が鐘の音を見事に歌い分けるのが見所です。

にほんごであそぼ
狂言「鐘(かね)の音(ね)」
古典狂言「鐘の音」より

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