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歌舞伎「楼門五三桐」絶景かな
ないようを読む
絶景(ぜっけい)かな 絶景(ぜっけい)かな
春(はる)の眺(なが)めは価千金(あたいせんきん)とは 小(ちい)せえ 小(ちい)せえ
この五右衛門(ごえもん)が眼(め)から見(み)れば 価万両(あたいまんりょう) 万々両(まんまんりょう)
日(ひ)もはや西(にし)に傾(かたぶ)きて 雲(くも)と棚引(たなび)く桜花(さくらばな) あかね輝(かがや)くこの風情(ふぜい)
ハテ 麗(うら)らかな眺(なが)めだなァ
【解説】
歌舞伎は400年くらい続く日本の伝統芸能で、男性だけで演じるのが特徴です。「楼門五三桐」は、有名な大泥棒石川五右衛門が父の敵を討つために、当時の権力者である真柴久吉の命を狙う物語。追手に追われる五右衛門が、京都の南禅寺の山門の回廊で夕暮れ時の満開の桜を楽しむ名場面を、勘九郎さんに演じていただきました。