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文楽「駆け込み訴え」
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申(もう)し上(あ)げます。申(もう)し上(あ)げます。旦那(だんな)さま。
あの人(ひと)は、酷(ひど)い。酷(ひど)い。
はい。厭(いや)な奴(やつ)です 悪(わる)い人(ひと)です。
ああ、我慢(がまん)ならない。

【文楽解説】
人形浄瑠璃文楽は、物語を語る太夫と、情景を演奏する三味線ひきと、人形遣いとで演じる伝統芸能です。三味線伴奏の語り物音楽のことを、浄瑠璃といいます。
【「駆け込み訴え」解説】
小説家太宰治の昭和初期の短編。「酷い」という言葉で怒りを表しながらも、信頼していた人に突き放された悔しさや悲しみなどのゆれる心を、三味線と太夫の語りで巧みに表現しています。美しい女性が、一瞬にして恐ろしい表情に変わる「ガブ」と呼ばれるからくりが、人形浄瑠璃ならではの見どころです。原作では男性の台詞ですが、感情が変化していく様を表現するため、ガブ(女性)の人形に置き換えて演じて頂きました。

にほんごであそぼ
文楽「駆(か)け込(こ)み訴(うった)え」
人形浄瑠璃で「駆け込み訴え」作/太宰治 ※2017年までに放送したものは竹本織太夫のお名前が豊竹咲甫太夫になっています

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