チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングタイトル)

scene 01おじいさんがおとしたてぶくろ
ないようを読む

これは、とおい北(きた)の国(くに)のおはなしです。ある冬(ふゆ)の日、おじいさんが子犬をつれて森をあるいていました。「ワンワン、ワン!」。子犬をおってあるいているうちに、おじいさんは、てぶくろをかたほうおとしてしまいました。でも、おとしたことに気づきません。雪(ゆき)の上に、てぶくろがぽつん…。〔語り:福田彩乃(ふくだ・あやの)さん〕

scene 02チョロチョロねずみがやってきて
ないようを読む

「チュー、チューチュー! ぼくは、チョロチョロねずみ。うわぁ、こりゃ、あったかそうだ」。ねずみがやってきて、てぶくろを見つけました。「ぼくは、ここでくらすことにしよう。チョロチョロッ」。ねずみはてぶくろの中に入っていきました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ ふかふか ほかほか あったかい!」。

scene 03ケロケロがえるがやってきて
ないようを読む

「ケロケロ、ケロッ。おいらは、かえるケロ」。かえるがやってきました。「あったかそうなてぶくろにすんでいるのは、だれ?」。するとねずみが顔(かお)を出しました。「チョロチョロねずみ。きみは?」。「ケロケロがえる。おいらも中に入れてくれない?」。「いいとも。お入りよ」。「ありがとう。ケロケロ、ケロケロ」。ケロケロがえるも中に入りました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 二人で入ると あったかい!」。

scene 04コケッコーにわとりがやってきて
ないようを読む

「コケ~コッコッコッコ、コケ~コッコッコッコ、コケ~コッコッコッコ。にわとり!」。にわとりがやってきました。「てぶくろにすんでいるのは、いったいだれだ、コケ?」。すると、「チョロチョロねずみ」。「ケロケロがえる。あなたは?」。「コケッコーにわとり。わたしも中に、入れておくれよ」。「いいとも」。「ありがとう」。コケッコーにわとりも中に入りました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 三人入ると うん あったかい!」。

scene 05おめかしギツネがやってきて
ないようを読む

「コ~ン、コンコ~ン。わたしは、キツネ」。キツネがやってきました。「まぁまぁ、てぶくろにすんでいるのは、どなた?」。「チョロチョロねずみ」。「ケロケロがえる」。「コケッコーにわとり。あなたは?」。「いつもおしゃれな、おめかしギツネ。わたしも入れてくださいな」。「どうぞ、お入りください」。「では、コン、コン、コン」。おめかしギツネも中に入りました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 四人で入ると ほら あったかい!」。

scene 06くいしんぼオオカミがやってきて
ないようを読む

「ウォ~ン、ウォ~ン。おれかい? オオカミだよ!」。オオカミがやってきました。「てぶくろの家(いえ)にすんでいるのは、だれだ?」。「チョロチョロねずみ」。「ケロケロがえる」。「コケッコーにわとり」。「おめかしギツネ。あなたは?」。「くいしんぼオオカミさ。さぁ、おれも中に入れてくれ!」。「オオカミ!」。「どうしましょ」。するとコケッコーにわとりが、「くいしんぼうだからって、わたしたちをたべないでおくれよ」とオオカミにいいます。「わかった。やくそくするよ」。「じゃあ、どうぞ」。「ありがとう…よっと」。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 五人で入ると ギュギュっと あったかい!」。

scene 07イノシシじいさんがやってきて
ないようを読む

「ゴフ、ゴフ。わしはな、イノシシじゃ。ゴフ」。イノシシがやってきました。「だれだね、てぶくろにすんでいるのは?」。「チョロチョロねずみ」。「ケロケロがえる」。「コケッコーにわとり」。「おめかしギツネ」。「くいしんぼオオカミさ。おまえさんは?」。「キバがじまんの、イノシシじいさんじゃよ。わしも入れてくれ」。「これいじょうはむりじゃないかなぁ」。「いや、なんとしても入る。ゴフ」。「じまんのキバで、てぶくろをやぶかないでくださいよ」。「だいじょうぶだ、ゴフ」。イノシシじいさんはむりやり入っていきました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 六人入ると グググ~ あったかい!」。てぶくろはもうはちきれそう。

scene 08のんびりクマもやってきた
ないようを読む

「グォ~、グォ~。ぼくはね、クマだよ」。クマがやってきました。「だれだい、てぶくろにすんでいるのは?」。「チョロチョロねずみ」。「ケロケロがえる」。「コケッコーにわとり」。「おめかしギツネ」。「くいしんぼオオカミさ」。「イノシシじいさんじゃよ。あんたは?」。「ねるのが大すき、のんびりクマだよ。ぼくも中に入ってねたいなぁ」。「いやいや、もうまんいんのパンパンだよ」。「どうしたって入るよ、グォ~」。のんびりクマがむりやり入ってきて、中はギュウギュウになりました。「♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ 七人入ると あったかい! ウグググ」。

scene 09おじいさんの犬が!
ないようを読む

てぶくろは、あちこちぬい目がさけて、いまにもやぶれそう! でも…。「あったかいねぇ」。「ぬくぬく~」。「もふもふ~」。「ハハハ、おしくらまんじゅうじゃ」。ギュウギュウきつくても、みんな気もちよさそうです。そのとき、「ワンワン!」と犬の声(こえ)が! みんな、ピタッとしずかになりました。

scene 10ひろいあげたてぶくろは…
ないようを読む

そこへ、おじいさんがもどってきました。「ワンワン! ワンワン!」と子犬がほえます。「チューチュー!」。「ゲロゲロ!」。「コケーッ!」。「コ~ン!」。「ウォ~ン!」。「ゴフ、ゴフ!」。「グォ~ッ!」。どうぶつたちは、いっせいにてぶくろからとびだして、にげていきました。おじいさんがてぶくろをひろいあげると…。「ん? あったかい」。森はなにごともなかったかのように、シーンとしずまりかえっていました。♪ぬくぬく てぶくろ てぶくろ もふもふ みんなで入れば あったかい…。

おはなしのくに
てぶくろ
おじいさんが落とした手袋に、ネズミからクマまで森の動物たちが次々に入っていき、もうパンパン!そこへおじいさんが戻ってきて…(ウクライナ民話)【語り】福田彩乃

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう