(オープニングタイトル)
「ポポ!」。「ビビ!」。「テテ!」。そして、「わたしは~えるえる!」。おせわがかりのようせい、えるえると、人間(にんげん)となかよくなりたいようせいたち、ポポ、ビビ、テテの三人があらわれました。気もちがつたわるようにはなせると、まほうの“エールドロップ”がもらえて、人間界(かい)にいけるよ! ♪えるえる えるえる つたえーる つたえるほうほう かんがえーる♪
テテとポポがやってきました。すると、どこからか、「うんうん、へぇ~。それで、それで?」という声(こえ)がきこえてきました。「ビビの声ですね」とテテ。あたりを見まわすと、ビビが大きなうえきばちに頭(あたま)をつっこんでしゃべっています。「え、白くて? フワフワ…。へぇ~」。「だれかとはなしているのかな?」とポポ。すると、「おやすみなさい。またあした」と、ビビは話(はなし)がおわったようです。
テテとポポがあそんでいると、「おはよう!」とビビがやってきました。「おはようございます。きのうはだれとはなしていたんですか?」とテテがきくと、「それは…ひみつ!」といいます。「しりたい!」とテテ。「さて、だれでしょう?」とビビ。「それは、リスですか?」とテテ。「ちがいます」。アナグマ、ゾウ、キリン…おばけ。テテがききますが、「ちがいます」。そして、「もうおわりにしよ」とビビはいってしまいます。「ぼく、しりたかっただけなのに~!」とテテ。すると、花がしぼんでしまいました。「た~いへん! ♪えるえる~ ふりかえーる♪」とえるえるがまほうをかけました。
どうしてビビはおしえてくれなかったのか、ふりかえってみましょう。――『それは、リスですか?』。『ちがいます』。『アナグマですか? ゾウですか? キリンですか? ティラノサウルスですか? おばけですか?』。――ここで、「ストーップ!」とえるえる。「たくさんしつもんしましたが、ぜんぶちがいました」とテテ。「これじゃあ、せいかいするまで何(なん)こもしつもんしないといけないよね」とえるえる。「どうしつもんしたらよかったのでしょうか」とテテがたずねると、「それじゃあわたしから、ヒントのおくりもの」とえるえるがいいました。
「♪えるえるえーる つたえーるために かんがえーる♪」。えるえるがうたいながらまほうのつえをかざすと…。石がひかって、『わけて』ということばがうかびあがりました。「『わけて』? ピザみたいに、わける?」とテテ。すると、「そうそう、そういうかんじ」とえるえるがいいました。
わからないことがあったら、いろんなしゅるいのしつもんにわけてみましょう。『いつ?』、『かたちは?』、『はたらきは?』というしつもんのとき、たとえば「なつ」、「ラッパみたい」、「はながさく」というこたえが出てきたら、なんのことをいっているとおもいますか? 「夏(なつ)、ラッパ、花…。あ、アサガオでしょうか?」とテテ。せいかい! 「やったぁ!」。しつもんのしゅるいは、『どこで?』とか、『たべたものは?』とかにしてもOK。「『なきごえは?』とか?」とテテ。「そうそう! いろんなしつもんに“わけて”きいていくと、せいかいにちかづけるんだよ」とえるえる。「なるほど!」。
さっそくれんしゅうをしてみます。「わたしはいま、頭(あたま)の中で、あるどうぐをそうぞうしています。それは、いったいなんでしょうか?」とえるえる。『いつ?』、『かたちは?』、『はたらきは?』というしつもんを見せて、「おなじように『わけて』きいてみて」といいます。そこで、「それは、『いつ?』つかいますか?」とテテ。「雨の日につかいます」とえるえる。「それは、どんな『かたち』ですか?」とテテがきくと、「つかうときは、大きくひろがります」とえるえる。「それは、どんな『はたらき』ですか?」。「雨をよけてくれます」。「わかった! かさ、ですか?」とテテ。「せいかい!」。「やったぁ!」。
「ケンケン、パ」。ビビとポポがあそんでいます。そこへテテがやってきました。「ビビ! ひみつのともだちのこと、おしえてもらえませんか?」といいます。「えー、また?」というビビに、テテは「それは、『いつ?』あえますか?」とききました。ビビは「夜(よる)です」とこたえます。「どんな『かたち』ですか?」ときくと、「かたち? えーと…キラキラしてる」とビビ。「どんな『はたらき』をしますか?」ときくと、「えーと…ねがいごとをかなえてくれる」。そこで、「もしかしてそれは、星(ほし)ですか?」とテテ。すると、「そうです! お星さまです!」とビビがうれしそうにいいました。
「なにをおはなししていたんですか?」とテテがきくと、ビビが「きのう、森で、子ウサギが5ひきも生まれたんだって!」といいます。「え、ほんとですか? すごい!」とテテもうれしくなりました。そのとき…。「あ!」とポポ。しおれていた花がまた元気(げんき)になりました。そして花のまんなかに…。「エールドロップだ!」。テテが“エールドロップ”を手にとります。「ぼくの気もちがつたわった!」。「うわぁ!」とビビとポポも大よろこびです。えるえるは空にうかぶお星(ほし)さまに、「どうか、小さな生きものたちをおまもりください」と、ねがいごとをいいました。
テテが人間界(にんげんかい)にやってきました。「おともだちと、“どうぐのあてっこゲーム”をしたよ」とテテ。まず、人間(にんげん)のおともだちにしつもんします。「それは、『いつ?』つかうの?」。すると、「工作(こうさく)したり、おしごとをしたりするときにつかうよ」とおともだち。「どんな『はたらき』をするの?」ときくと、「ものをきるはたらきをするよ」とおともだち。「それって…はさみ、かな?」というと、「せいかい!」とおともだちがいいました。「やったぁ!」。
つぎは、べつのおともだちにしつもん。「それは、どんな『かたち』をしてるの?」。すると、「パイナップルみたいなかたちをしているよ」とおともだち。「それは、どんな『はたらき』をするの?」ときくと、「きれいな音を出すはたらきをしているよ」とこたえます。「むずかしいね…。それって、たいこですか?」ときくと、「うーん、ちがう。ウクレレだよ」といいました。「ウクレレですか。きいてみたい!」とテテ。「おはなしするって、たのしいね!」とテテがいうと、「うん!」と、おともだちもいいました。