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オープニング
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(オープニングテーマ)

scene 01『1| 2○ 3△ 5□ 7☆』
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うすぐらい倉庫の中で男と女がなにやら話しています。「ようやく手に入ったのね」。女が絵をながめながら言いました。「今回は苦労しましたよ」。受け取ったお金を確認(かくにん)しながら男が答えます。そこへ、パトカーのサイレンが近づいてきました。あわててにげだす二人。すると男がつまずいてたおれ、ポケットから紙が落ちました。二人はそれに気づかずにげていきます。その紙には数字と記号のようなものが書いてありました。『1| 2○ 3△ 5□ 7☆』。これは?

scene 02暗号を見つけよ
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「ここがぬすまれた絵の受けわたし場所か…」。警視庁(けいしちょう)さんすう課のイチとゼロが倉庫の中を調べています。「数字のにおいがするな…」とゼロ。そこへ、主任(しゅにん)からの指令です。「また高価(こうか)な絵がぬすまれたわ。今月に入って3件(けん)目よ。だけど今回ようやくボスがわかったわ。画廊(がろう)のオーナー、成宮数美(なるみや・かずみ)よ。成宮は部下を使って次々と絵をぬすませていたの。二人は暗号を使って絵の受けわたし場所を決めているわ。早く暗号を見つけて、次の受けわたし現場(げんば)をおさえるのよ」。

scene 03数字のにおいの正体は
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「暗号を見つけるって、どうやって?」とイチ。するとゼロが何かをさがし始めました。数字のにおいをたどっているようです。そして、ものかげにあった紙を見つけました。「あったぞ!」。紙はよごれていて一部しか読めず、『…… 2○ 3△ …… ……』としかわかりません。「何ですか、そのきたない紙は」とイチが聞くと、ゼロは「数字のにおいの正体だ。とにかく、いそいで成宮のところへ行くぞ!」と言いました。

scene 04ゴミ箱で見つけた暗号
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画廊(がろう)で数美が紙を見ています。「ヒ○ ジ○△ バ○○○」と書かれています。そこへゼロとイチがやってきました。「最近、美術館(びじゅつかん)から高級な絵がぬすまれる事件(じけん)が相次いでいまして。ごぞんじですか?」とたずねるイチ。「いいえ」と答える数美。しかしそのとき、持っていた紙を数美がクシャリと丸めてゴミ箱にすてるのにゼロは気がつきました。イチが数美に質問(しつもん)しているあいだにゼロはそっとゴミ箱に近づきました。「これが例の暗号だな」とニヤリ。

scene 05『ヒ・ジ・バ』は「日、時、場」
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さんすう課にもどると、ゼロは成宮の画廊(がろう)で見つけた暗号をボードに書き出しました。でもイチにはぜんぜんわかりません。するとゼロが、『ヒ=日 ジ=時 バ=場』と書きました。「日にちと、時間と、場所! でも○や△は?」とイチ。ゼロは、「カギはこの紙にある」と、倉庫で拾った紙を取り出しました。「2○ 3△」しか読めませんが、「読めない部分の分析(ぶんせき)はたのんであるが時間がない。まず2と3から考えてみよう」とゼロ。

scene 06記号の数字を足し算すると
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暗号と紙を見くらべて、「うーん」と考えるイチですが…。「先輩(せんぱい)。これじゃ無理ですよ」。ゼロは、「あきらめない、あきらめない。よーく考えてみるんだ」と言います。「じゃあ、日にちは○が一つだから『2』で、つまり2日。時間は○が『2』で△が『3』だから、○△だと2と3を足して5。場所の○○○は、2+2+2=6。答えは、日にちが2日。時間が5時。場所が6。でも場所の『6』ってどういう意味だろう」とわからなくなるイチ。するとゼロが、「こないだの倉庫に行くぞ!」と言いました。

scene 07かんちがいをしていた!
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ゼロとイチが倉庫にやってきました。見ると、倉庫の番号が『6』です。「場所のなぞがとけたな!」。二人は倉庫の中に飛びこみました。「そこまでだ!」。ところが、倉庫の中にはだれもいません。そこへ主任(しゅにん)から指令がとどきました。ゼロが倉庫で拾った紙の分析(ぶんせき)結果が出たのです。タブレットの画面には、『1| 2○ 3△ 5□ 7☆』とあります。考えこむゼロ。そして、「うーん…おっ!」。何かひらめいたようです。『5□』に注目…。「なるほど! われわれは大きなかんちがいをしていたようだ」。

scene 08「まさか、暗号をといた?」
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8番倉庫で成宮和美が部下から絵を受け取っています。「これは高く売れそうね」。そこへ、「そこまでだ!」とイチがかけこんできました。「どうしてここが?」とおどろく数美に、ゼロは「あなたの画廊(がろう)で暗号を見つけまして」と言います。「まさか、といたっていうの?!」と数美。イチがタブレットを見せました。『2○ 3△』だけが見えています。「はじめ、ぼくたちはこの数字をもとに暗号を読みときました。答えはこうなりました」。タブレットに、『日○=2 時○△=2+3=5 場○○○=2+2+2=6』と表示(ひょうじ)されました。

scene 09足し算ではなくかけ算だった
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ゼロが続けます。「しかし、記号を表すすべての数字がわかったとき、まちがいに気づいたんです」。今度はゼロのタブレットに、『1| 2○ 3△ 5□ 7☆』が表示(ひょうじ)されました。「5を表すのは□です。つまり、○△は2+3の『5』じゃなかった」とイチ。「そう。この暗号は足し算ではなくかけ算だったんです」とゼロがいいました。○△は2×3で6。○○○は2×2×2で8。つまり、2日、6時、8番倉庫。「これが暗号の答えです!」。

scene 10素数は“数の素”
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「さらによく見てください」とゼロ。「足し算でなくかけ算だと見ぬいたのはこの表のおかげです。実によく考えましたねえ。2、3、5、7…。1をのぞくこれらの数字は、『素数(そすう)』だ。素数はいわば、“数の素(もと)”。素数をかけあわせていけばどんな数も表すことができる。だからあなたは素数を暗号に使ったんですね!」。数美は、「ぜったいにとけないと思ってたのに」とがっくり。するとセロは、「どんなにむずかしくても必ずといてみせます。それが数字であるならばね」と自信たっぷりに言ったのでした。

さんすう刑事ゼロ
謎の暗号を解読せよ ~素数~
犯人の残した暗号「〇△」。何かの数字を表しているらしい。ゼロは「〇は2、△は3」という情報を得て、暗号を解き明かしてゆく。
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算数6年素数合成数暗号

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