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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01テレビのショッピング番組
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「『ショッピングTV 40・60』の時間がやってまいりました。他店より1%でも安く、をモットーに商品をおとどけします。今週の商品はこちら、フランス製(せい)の高級ショルダーバッグです。通常価格(つうじょうかかく)10000円のところ、なんと今回は特別に20%引き。の、さらに20%引きでご提供(ていきょう)いたします。今すぐお電話を!」。スタジオで、テレビのショッピング番組の収録(しゅうろく)が行われていました。「はい、OK!」とディレクターが言うと、商品を説明していた女がニヤリと笑いました。

scene 02番組で言っているよりも高い請求?
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さんすう課で、イチがバーゲンのチラシを見て興奮(こうふん)しています。高級腕(うで)時計が定価(ていか)の50%なのです。定価は100%だから、50%はその半分。でも定価に0.5をかけて計算してみたイチは、50%引きでも10万円もするとわかってがっくり。そこへ、主任(しゅにん)からの指令です。「ゼロ、イチ、事件(じけん)よ。『ショッピングTV 40・60』の社長の安井高子(やすい・たかこ)。安いどころか、番組で言っているよりも高い金額(きんがく)を請求(せいきゅう)しているようなの。手口を調べてきて!」。

scene 03いつもは40%引きで売っていたのに
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ゼロとイチが、『ショッピングTV』でバッグを買った人に聞きこみをしています。「あの番組、いつもは元の価格(かかく)の40%引きで売ってるんです」。40%引きということは、元の価格が100%だから、100%から40%を引いて、元の価格の60%になります。「だから『ショッピングTV 40・60』なのか」とイチ。そのバッグの元の価格は10000円でした。10000円の60%をイチが計算します。60%は、0.6をかければいいので、10000×0.6=6000円です。「そうなるはずだったんですけど、それより高かったんです」とその人が言いました。

scene 04合計金額6400円?
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別の人にも聞きこみです。「そうなのよ。6000円より高かったのよ」。バッグの金額(きんがく)の書いてある納品書(のうひんしょ)を見せてもらうと、そこには合計金額6400円とありました。なぜ400円高かったのでしょう。「送料かなんかじゃない? 400円くらい、別にいいけどね」とその人は言いますが…。

scene 0520%+20%=40%引きのはず
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また別の人は、「今まで送料なんか取られたことなかったのよ」とおこっています。おかしいと思って電話すると、『番組でしょうかいしたとおりにお金を請求(せいきゅう)しただけですから』と言われたそうです。そのとき、テレビで『ショッピングTV 40・60』が始まりました。「…なんと今回は特別に20%引き。の、さらに20%引き…」と説明する安井。「20%+20%だから、40%引きになるはずですよね」とイチが言うと、「いつもは40%引きって言うだけなんたけど、今回はそうじゃないわねぇ」とその人が言います。そのとき、イチが何か見つけました。

scene 0620%引きの20%引き…
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その人が買ってきていたお寿司(すし)でした。定価(ていか)1000円が800円になっています。「今日はね、お寿司の日で20%引きなのよ。しかも夕方になると…」と取り出したパッケージには『20%引き』のシールがはってありました。さらに安くなるのです。すると、「うん?」とゼロが何かに気づきました。「レシートはありますか!」。レシートには値(ね)引き後の金額(きんがく)が「640円」となっていました。1000円の20%引きは800円。800円の20%引きは640円…。「なるほど! TVショッピングのからくりがわかったぞ!」とゼロ。

scene 07かんちがいしそうになる言い方
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安井高子が収録(しゅうろく)中のスタジオにゼロとイチがあらわれました。「あなたはいつも60%の価格(かかく)で商品を売っていたそうですね。ですが前回はそうではなかった。10000円の40%引きなら6000円になるところ、あなたは6400円を請求(せいきゅう)した」とゼロ。「番組でしょうかいした通りの額(がく)を請求したまでです」と言う安井。「そこがあなたの巧妙(こうみょう)なところです。20%引きのさらに20%引き、合わせて40%引きとかんちがいしそうになる言い方です。しかし順番に計算していくと、ちがう答えになるんです」。

scene 088000円の20%を引く
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10000円の20%引きは、10000円の80%なので、10000×0.8=8000円。そこからさらに20%引きをするということは、この8000円の20%を引くということだったのです。8000円の80%、つまり8000円×0.8で、6400円。これが安井の請求(せいきゅう)した金額(きんがく)でした。「『ショッピングTV 40・60』という番組名の通り、あなたはいつも60%の価格(かかく)で商品を売っていた。そうやってお客様を信用させたあなたは、いつものように60%で売ると思わせて、お客様からより多くのお金を集めたんです」とゼロが言いました。

scene 09他店よりも1%でも安く、がモットーのはず
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『たった400円でも、10000人から集めれば、400万円になるわ…』。安井はそう考えたのでした。「別にいいじゃない」と言う安井に、「他店よりも1%でも安く。それがあなたのモットーではなかったんですか」。ゼロにそう言われ、だまってしまう安井でした。

さんすう刑事ゼロ
ショッピングTVの手口を探れ ~百分率~
定価の40%引きで商品を販売しているショッピングTVで不正が行われているらしい。ゼロとイチは、捜査でそのカラクリを明らかにする。

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