（オープニングタイトル）

「今日（きょう）もレスキューがんばるぞ！」とイチカ。「こちらがメッセージでーす」。キューがモニターにうつしたのは…。「ぼく、ケント。らいしゅう、たんじょう日なんだ。それで、おたんじょう日会（かい）になかよしのおともだちが４人あつまってくれることになったんだ。だからね、ぼくからも４人におかえしをしたくて。それでかんがえたのが、じゃーん！　名づけて“ラッキーセブンキャンディー”。一人に７こずつキャンディーをあげようとおもってるんだ。でも、一人７こずつ、４人ぶんを用意（ようい）するのにぜんぶでなんこキャンディーをかったらいいのかわからなくて。おたすけ“レスキュー”、たすけて～！」。

というわけで、今回（こんかい）のおなやみ、『キャンディーを７こずつ４人にあげる。ぜんぶでなんこあればいい？』。「おまかせラジャー！」とイチカがかんがえます。「かんたん、かんたん！　キャンディーが７こずつで４人ぶんてことだから…。あ！　７と４をたせばいいんだよ。７＋４＝11。こたえは、『11こ』かえばオッケー！　おたすけ“レスキュー”、キュキュッとかいけつ…」。といいかけたところで、「ちょっとまった！」とレス。「11こって、ちょっとすくなくないかな？」といいました。「え？　そうかなぁ」。

「だって、一人ぶんのキャンディーが７こだよね。二人ぶんのキャンディーは？」ときかれ、「えーと、７＋７＝14こ。あれ？　11こよりも大きくなっちゃった！　なんで？」とイチカ。すると、「７と４をたしても、こたえは出せないんじゃないかな。一人につき７こずつ、４人にあげるんだよね？」とレス。「うん。そういうときの計算（けいさん）は、えーと、えーと…」とかんがえるイチカ。すると、「これこれ！」とレスが両手（りょうて）をクロスさせました。「わかった！　かけ算（ざん）だ！」とイチカ。「せいかい！」。「かけ算って、にいちがに、ににんがし、とかいうやつだよね」とイチカ。

「そう、たとえば…。たいしょう、イキのいいネタ、にぎってくれ」とレス。「あいよっ。ヘイ、おまち！」とキュー。出てきたのはおすし。「わぁ、おいしそう！」。「お皿（さら）一つにおすしが２こ。これが３つぶんだから…」とレスにいわれ、「２×３。にさんがろく、だからぜんぶの数（かず）は６！」とこたえるイチカ。「そうだね。『一つぶんの数』かける『いくつぶん』で、『ぜんぶの数』が計算（けいさん）できるよ」とレス。「てことは、一人ぶんのキャンディーが７こで、それが４人ぶんだから…。あ！　きらん☆とひらめき。７×４を計算すればいいんだ！」とイチカ。「レスキュー、じゅんちょう！」。

「イチカ、かけ算（ざん）の九九はおぼえてる？」とレス。「もちろん！　ちゃんとあんきしたからね、いくよ！　にいちがに、ににんがし、にさんがろく…、ろくろくさんじゅうろく、ろくしちしじゅうに…」。「さぁ、いよいよ７のだんだ！」とレス。イチカがつづけます。「しちにじゅうし、しちさん…えっと、にじゅうさん？」。「えーっ？」とレスとキュー。なんとか「しちさんにじゅういち」というイチカですが、「しちし…ししし、ちちち…ちゅしし…」と頭（あたま）をかかえてしまいました。「７のだん、めちゃめちゃにがてなんだよね。どうしよう、７×４がいえなかったら、レスキュー大しっぱいだ～！」。

するとレスの耳がひかりました。「ビビッ！ “こまったセンサー”、キャッチ！　イチカ、ガチャをまわすんだ！」。「よーし、いちか～ばちか～！」。イチカがレスのおなかのガチャをまわします。すると、「今週（こんしゅう）のおたすけアイテム～。こんなん出ました～」。キューのひきだしがひらきました。「なんだろう？」とイチカが紙（かみ）をとりだしてひらいてみると、丸（まる）がいっぱいかかれた表（ひょう）でした。「ズバリ！ 『かけ算（ざん）九九まるわかり表』だよ。この表をつかえば、かけ算のことがよーくわかるはず」とレスがいいます。「どうやるの？」。

レスがせつめいします。「この表（ひょう）の青は『かけられる数（かず）』、１から９のだん。黄色（きいろ）が『かける数』。かけ算（ざん）のこたえは、丸（まる）の数でわかるんだ」。「どういうこと？」。「まず、２のだんの九九をやってみよう。２より下をしたじきでかくす。これが２のだん」。そういって、こんどはかける数の１より右をしたじきでかくしました。「２×１は、２．だから丸が２こ」。「ほんとだ！」。「じゃあ、２×２は？」とレスがかける数をかくしている下じきを２まで右にずらします。「丸が４こ。２×３は６こ。２×４は８こ。わかりやすーい！」とイチカ。「だろ？」。

するとイチカが、「あれ？　かける数（かず）が１ふえると、丸（まる）が２こずつふえていってる！」といいました。「そうだよ、イチカ。いいところに気づいたね」とレス。「てことは、３のだんは、かける数が１ふえると、丸が３こふえるのかも！」。イチカがそういうと、「たしかめてみよう」とレスがいいました。「うん！　３×１は３。３×２は、それに３をたして６。３×３は、６に３をたして９。やっぱりそうだ！　３こずつふえていってる！　かけ算（ざん）ってこういうことだったんだね！」。

「♪しっててべんり　かけ算（ざん）のきまり　かける数（かず）が１ふえると　かけられる数だけふえる　２のだんなら　こたえが２ずつふえる　６のだん　７のだんになっても　しんぱいはいらない　ふえていくのはかけられる数　九九をわすれても　こたえ出せる」。

「よーし、７のだんは…丸（まる）が７こずつふえるから、７×２は、７に７をたして14。７×３は、14に７をたして21」とかぞえていくイチカ。「さぁ、つぎはいよいよ、イチカがいえなかった『７×４』だよ」とレス。「21に７をたして、28。しちし…28！」とイチカ。「やった～。かけ算（ざん）これで、ばっちりロンリネス！」。「イェーイ！」。

「ケントくん、見てる？　おたんじょう日会（かい）にキャンディーを７こずつ、４人にあげる。ぜんぶでなんこかえばいいっておなやみ。これは、７×４のかけ算（ざん）で計算（けいさん）できるよ。でも、九九をどわすれしちゃってもだいじょうぶ。じゃじゃーん！　この表（ひょう）を見て」。イチカが『かけ算九九まるわかり表』を見せました。「７のだんのかける数（かず）が１ふえると、丸（まる）が７こずつふえていくよね。７、14、21、28。というわけで、キャンディーを一人に７こずつ、４人にあげるのにひつようなのは…、ぜんぶで28こ！　おたすけレスキュー、キュキュッとかいけつ！　きらん☆」。

「ケントくんからへんじがとどいたよ」とキューがケントをモニターにうつしました。「ラッキーセブンキャンディー、おともだちにすっごくよろこんでもらえたよ。アリを10ぴきかけて…ありがとう！」とケント。「よかった～。あー、なんか、おなかすいちゃった。あ、そうだ！　おみやげにもらったおまんじゅうがあるよ」とイチカ。「なんこあるの？」とキューにきかれ、「わぁ、丸（まる）がいっぱい！　これは３のだんだね」とイチカ。するとレスがカレンダーを見せて、「これもかけ算（ざん）だ」といいます。「ほんとだ！」。「うわぁ、いろんなところにかけ算がいっぱい！　よーし、どんどんかけちゃおう！」。「オー！」。