（オープニングタイトル）

「今日（きょう）もレスキューメッセージがとどいてるよ」とキュー。ところがイチカとレスは、どっちのロールケーキが大きいかでにらみあっていました。おこってしまうレス。「わたしたちでレスキューしよっ」とキューにいうイチカ。「う、うん」。キューがモニターにうつしだしたのは…。「こんにちは。３年生のショウタです。サッカーをやってるんだ。試合（しあい）にスポーツドリンクを入れた水筒（すいとう）をもっていきたいんだ。でも、この２本のスポーツドリンクがぴったり入る水筒のかさがよくわからなくて。こっちは１Lで、こっちは1.5Lってかいてあるんだけど…。おたすけ“レスキュー”、たすけて～！」。

というわけで、今回（こんかい）のおなやみ、『１Lと1.5Lのスポーツドリンク、あわせて何（なん）L？』。「おまかせラジャー！　レスのたすけがなくても、よゆう！　よゆう！」とイチカ。「スポーツドリンクてんそう！」。キューのてんそうそうちにスポーツドリンクがてんそうされてきました。「今回のレスキューでちゅうもくすべきは、この1.5Lのほう！」とイチカ。「わぁイチカ、じしんたっぷり！」。「エッヘン。小数（しょうすう）のことは、まあまあしってるから」とイチカ。「小数？」。「うん。たとえば、わたしの身長（しんちょう）は、142.1cm。体温（たいおん）は、36.2℃。こういう数（かず）が小数だよ」。

「なるほど。でもこの『．』ってなに？」とキュー。「これは、小数点（しょうすうてん）。１よりも小さい数（かず）をあらわすときにつかうんだよ」とイチカ。さらに、「1.5って、どれくらいの大きさなの？」とキュー。「えっ？　それはその…」とこたえられないイチカ。すると、「あ、あぁ…」とはらはらしてきいていたレスが、ますをもってきてイチカのそばにおいて「え、えへん」とわざとらしくせきばらいしました。「ん？」。二つのますに気がついたイチカ、「きらんとひらめき、おもいついた！　この１Lますに入れてみるとわかるかも！」といいました。

イチカが、1.5Lのスポーツドリンクを１Lます二つに入れていきます。「１Lと…」。「ちょうど５のめもりまで入ったよ」とキュー。「そうだね。１Lを10等分（とうぶん）した一つぶんのかさが、0.1L。それが１、２、３、４、５。５こだから、0.5L。つまり、1.5は整数（せいすう）の１と、小数の0.5があわさってるんだ！」とイチカ。「そのとおーり！」とおもわず声（こえ）を出してしまったレスは、「あっ」とあわてて口をとじました。「なるほど。今日（きょう）のイチカ、てんさい！」と感心（かんしん）するキュー。「レスキュー、じゅんちょう！」。「フンッ」とそっぽをむくレスです。

「小数（しょうすう）についてはバッチリ！　あとは、１Lと1.5Lをたし算（ざん）すればいいだけだよ」とイチカ。ノートにひっ算（さん）をします。「１たす…1.5は…。わかった！　こたえは…1.6！」といいました。「えっ！？」とおどろくレスですが、キューは「わぁ、楽勝（らくしょう）だ！」とよろこんでいます。「ねんのため、１Lますに入れてかくにんしてみようっと」とイチカ。『いや、ちがうよ。そんなことしたら…』とおもうレス。イチカが、0.5L入っているますに１Lたしていきます。ところが、「あれ？　あれれ？　1.6Lよりおおい！？」とイチカ。「あふれる～」。「べつのうつわは？」と見まわすイチカ。

するとレスがだまってうつわをさしだしました。のこりをうつわに入れるイチカ。「なんで？　どうして？　計算（けいさん）だと1.6Lなのに。どうしよう。レスキュー、大しっぱいだ～！」。イチカの心（こころ）はモヤモヤ。するとレスの耳がひかりました。「ビビッ！ “こまったセンサー”、キャッチ…したけど…むむむ…」。だまってしまうレス。イチカもレスをチラチラ見ながら「ううう…」とうつむいています。そして…「レス！」。「イチカ！」。「ごめん！」と二人どうじにあやまりました。「ロールケーキくらいでレスとけんかするなんてまちがってたよ」とイチカ。「オレのほうこそ、もうしわけない」とレス。

「イチカ、ガチャをまわして！」とレス。「よーし。いちか～ばちか～！」。イチカがレスのおなかのガチャをまわします。すると、「今週（こんしゅう）のおたすけアイテム～。こんなん出ました～」。キューのひきだしがひらきました。「なんだろう？」。イチカが紙（かみ）をひらいてみると…。「小数（しょうすう）の計算（けいさん）がしやすくなる、名づけて『点（てん）でそろえてひっ算（さん）シート』」とレス。「イチカ、さっきの『１＋1.5』をもういちど計算してみよう」といいました。「うん！」。

ひっ算（さん）シートにかきこもうとして、「１は、点（てん）の右にかけばいいのかな、左にかけばいいのかな？」とまようイチカ。「じゃあ、表（ひょう）でかんがえてみよう」とレスがいいます。「点の左が、１のくらい。点の右が、小数（しょうすう）第一位（だいいちい）。小数はここに入る」とレス。「でも、１には小数がないよ」とイチカ。すると、「その場合（ばあい）は、０（れい）とかんがえてみて」とレスがいいました。「てことは…。１が点の左になる」。「イエス！　つぎに、1.5は？」とレス。「１が点の左で、点の右に５。てことは…。こたえは、2.5L！」とイチカ。

「♪小数（しょうすう）をひっ算（さん）するときのポイント　１より小さい数（かず）は　小数をつかうとイイね　１を10等分（とうぶん）した一つが0.1　小数のひっ算するときは　小数点（てん）をあわせよ～　右ぞろえじゃなく　点ぞろえ～　くらいをそろえて　ひっ算しよう」。

「計算（けいさん）があってるか、じっさいにはかってみたら？」とキューがいいました。「うん！」。イチカがもう一つよういした１Lますに、うつわにのこっていたスポーツドリンクを入れていきます。「５のめもりまで入った！　やっぱり2.5Lだ！」とイチカ。

「ショウタくん、見てる？ 『１Lと1.5Lのスポーツドリンク、あわせて何（なん）L？』というおなやみ。これは、１＋1.5で計算（けいさん）できるよ。ポイントは、小数点（しょうすうてん）をそろえること。そうするとこたえは、2.5！　2.5Lの水筒（すいとう）があれば、両方（りょうほう）入るよ！　おたすけレスキュー、キュキュッとかいけつ！　きらん☆」。

「ショウタくんからへんじがとどいたよ」とキューがショウタをモニターにうつしました。「動画（どうが）見たよ。このとおり、2.5Lの水筒（すいとう）かったらぴったり。水分（すいぶん）ほきゅうが十分できて、試合にかてたし、レスキュー、ありがとう！」とショウタ。「よかった～」とイチカ。「さぁ、あのロールケーキ、たべようか」とレス。「さんせーい！　わたしのは6.3cm」。「オレのは6.3cm」。するとキューが、「ぼくのは17cm～～」といったので、「えぇっ！？」とイチカとレスはびっくり。「オレのが6.3cmだから、何（なん）cmながいんだ？」。「えーと、17－6.3で…」。かんがえはじめるイチカです。