（オープニングタイトル）

「さぁ、今日（きょう）もはりきっていくよ～！」とやる気まんまんのイチカ。キューがレスキューメッセージをうつしだします。「ごきげんよう。セレブ女優（じょゆう）のレイカですわ。小学３年生ですの」。「わわっ？　おなじクラスのレイカちゃんだ！」とイチカはびっくり。「正体（しょうたい）がばれたらたいへんだぞ！」とレスも大あわて。「ところでわたくし、たんじょう日にファンレターをいただきましたの。千が10こで一万（まん）、というのはしっているんですけど、それいじょうはかぞえられなくて。おへんじをかくための手紙（てがみ）セットをよういしたいのにこまっていますの。おたすけ“レスキュー”、たすけていただいてもよろしくて？」。

というわけで、レイカちゃんからのおなやみ、『一万（まん）より大きい数（かず）、どうあらわす？』。「おまかせラジャー！」。ファンレターがてんそうされてきました。「千を10こあつめた数が、一万！　てことは…」。イチカがファンレターを1000ずつたばにして10こならべました。「これで一万！　そうしたら、これを『位（くらい）の部屋（へや）』に入れてみる！」と、一の位、十の位、百の位、千の位の部屋がかかれたシートをひろげます。でも、「あれ？　これまでつかってたのは千の位までの部屋しかない。うーん、じゃあ、千の位のよこにもう一つ部屋がひつようだよね。部屋の名前（なまえ）は…万の位かな？」。

「おしい！」とレス。「『一万（まん）の位（くらい）』っていうんだよ。一万がいくつあるかしめす部屋（へや）だ」といいました。「なるほど。一万の位か！　じゃあ部屋をつくって…」。イチカが千の位のよこに、一万の位の部屋をつくりました。「ここに入るのは、千を10こたばねた一万が２こ。だから、二万！」。「このちょうしで、ほかの部屋も入れてみよう」とレス。「うん！　千の位は２こ、百の位は３こ、十の位が８こで…、ばらが３。ぜんぶで、22383通（つう）！」。「すごいぞ、一気にこたえを出せちゃった！　天才（てんさい）～！」とほめるレス。「レスキュー完了（かんりょう）！」とよろこぶイチカです。

「位（くらい）の部屋（へや）のがぞうもおくってあげれば、ばっちり！　送信（そうしん）っと」。イチカがレイカにこたえをおくります。ところが、おくりおわるとどうじに、イチカの顔（かお）のアイコンが出ました。「いけない！　うっかり自分（じぶん）のアカウントからおくっちゃった！」。「えーっ！」。するとモニターにレイカがあらわれました。あわてておたすけレスキューのマスクをつけるイチカ。レイカが、「ファンレターの数（かず）、おしえていただきありがとう、おたすけレスキュー。いいえ、イチカちゃん」といいます。「お、おいら、イチカちゃうねん！」とごまかそうとするイチカ。

「オホホ。よっぽど正体（しょうたい）をかくしたいみたいね。でしたら、わたくしと勝負（しょうぶ）なさい」とレイカがいいました。「勝負？」。「あなたにとどいているファンレターは、ぜんぶで何通（なんつう）かしら？　もし正しくかぞえることができたら、正体はだまっていてさしあげますわ」とレイカ。「そんな！　もしわからなかったら…」。「それでは、おまちしておりますわね」。そういってレイカはきえました。「わーっ、たいへんなことになった！」とあせるイチカ。「おちついて。イチカならきっとこたえられる」とレスがいいます。「うん、がんばる！」。

「おたすけレスキューあてのファンレター、てんそう～」とキュー。ファンレターは部屋（へや）じゅうにあふれるたいへんな数（かず）です。「どっひゃー！」。「ようし、さっきとおなじように、千ずつまとめてみる！」とイチカ。「一の位（くらい）は６、十の位は８、百の位も千の位も８、一万（まん）の位は９！　あれ？　まだこんなにある！」。ファンレターはまだどっさりのこっています。「部屋をふやしたほうがよさそうだな」とレス。「うん。えーと、一万の位の部屋のつぎってなに？　どうしよう、ぜんぜんわからない。このままじゃ正体（しょうたい）がばれちゃう！　大大大大・大ピンチだ～！」とイチカ。

すると、レスの耳がひかりました。「ビビッ！ “こまったセンサー”、キャッチ！　イチカ、ガチャをまわしてイェイイェイ！」とレス。「よーし。いちか～ばちか～！」。イチカがレスのおなかのガチャをまわします。「今週（こんしゅう）のおたすけアイテム～。こんなん出ました～」。「これは、『位（くらい）の部屋（へや） 千万（まん）バージョン』だよ」とレス。「すっごく部屋の数（かず）がふえたね」とイチカ。「まずは、位の部屋のしくみをおさらい！」とレスがいいます。

「位（くらい）の部屋（へや）の定員（ていいん）は９人。10こあつまったら、左のとなりの部屋にいくよ。一が10こあつまったら十。十が10こあつまったら百」とレス。イチカがつづけます。「百が10こあつまったら千。千が10こあつまったら一万（まん）。このさきもおなじようにふえていくの？」。「そうだよ。一万が10こあつまったら十万。十万が10こあつまったら百万。百万が10こあつまったら千万！」。「すごい！　万にも一十百千があるなんてしらなかった！」とイチカ。「これで、一万よりも大きい数（かず）もあらわせそう！」と安心（あんしん）しました。

「いくよ～！　一の位（くらい）６、十の位８、百の位８、千の位８、一万（まん）の位９、十万の位１、百万の位３、千万の位１！　みんな、位の部屋（へや）に入ったね」。するとレイカがモニターにあらわれました。イチカが、「レイカちゃん、おたすけレスキューにとどいたファンレターは、ずばり、13198886通（つう）！」といいました。「な、なんですって！」とびっくりするレイカ。すぐにおちついて、「おみごとですわ。きちんとかぞえられた上に、セレブなわたくしよりもおおぜいのファンにあいされている。わたくしのまけですわ。これからもファンのためにがんばってね」といってくれました。「やったぁ！」。

「♪一万（まん）より大きい数（かず）のあらわしかた　一万が10こあつまると十万　十万が10こあつまると百万　百万が10こあつまると千万　10こあつまるとひとつ位（くらい）が上がる」。

「みんな見てる～？　みんなからもらったファンレターの数（かず）、かぞえてみたよ。『位（くらい）の部屋（へや） 千万（まん）バージョン』をつかえばかんたん！　10こあつまったら、おとなりへ！　一、十、百、千、一万。一万が10こあつまったら十万。十万が10こあつまったら百万。百万が10こあつまったら千万。ファンレターはぜんぶで13198886通（つう）！　こんなにいっぱいありがとう。これからもレスキューがんばるから、おうえんよろしくね！　おたすけレスキュー、キュキュッとかいけつ！　きらん☆」。

「みんなメッセージ見てくれたかなぁ」。「へんじがとどいたよ」とキューがモニターにうつしました。「動画（どうが）、見ましたわよ。レスキュー、ありがとう」とレイカ。おおぜいのおともだちも手をふっています。「うわぁ！」とうれしそうなイチカ。レスとキューも「うわーん！」とうれしなきです。「これからも３人でがんばろうね！」とイチカ。「うん！」。「めざせ、ファンの数（かず）99999999人そのさき～！ …って、あれ？　そのつぎの位（くらい）ってなんだろう？」とイチカがいいます。「いいところに気がついたね」。「千万（まん）が10こあつまったら…？」。「おくがふかいね～」とキュー。