チャプターあらすじを読む
scene 01『できない』を見つけよう
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ぼくの名前(なまえ)は、出来内満太郎(できない・まんたろう)。デキナイ小学校ではたらく25さい、どくしん。でも、これは、かりのすがた。「♪できない できないできない できない子いないか できない できないできない できない子見つけた~♪」。できないということは、いつかできるようになるってこと。だれかがなにかをできないと、“できるメーター”がどんどんへって、“デキナイヲデキルマン”がやってくる! さあ、いっしょに『できない』を見つけよう!

scene 02“みんなのモノ”ばこのいろペン
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「つぎのじかんは、“おたのしみかい”です。しっかりじゅんびをおねがいします。“みんなのモノ”ばこに、いろペンやがようしが入ってますので、つかいたい人はどうぞ」と先生がいいました。「よーし、ぼくはクイズづくりだ」。おうすけは、がようしにいろペンでクイズをかいていきます。『このどうぶつはなんでしょう?』。いろペンを一人でつかっているおうすけ。赤のペンをおとしたことに気がつきません。ゆうとが赤いペンをつかおうとして、「あれ? 赤がない。おうちゃん、しらない?」といいます。でもおうすけは「そのへんにない? しらないよ」というだけ。すると、できるメーターが一つへりました。

scene 03パンダのページがやぶれた
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「えーと、パンダってどんなかおだったっけ」。かんがえていたおうすけは、としょしつでかりた本でしらべてみます。ところが、「パンダ、パンダ…」としらべるうちに、「あっ!」。ビリッ! パンダのページをやぶってしまいました。「ま、いっか」とおうすけ。すると、できるメーターが一つへりました。さらにおうすけは、「うまくかけるかなぁ。れんしゅうしよっと」と、いろペンでつくえの上にパンダのえをかきはじめました。すると、またメーターが一つへりました。「今日(きょう)もぼくの、で・ば・ん?」と満太郎。みんなは、できないこと見つけられたかな? できてないと、どうなるとおもう?

scene 04「としょしつの本がやぶけてる!」
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「では、みんなが一生けんめいじゅんびしてきた“おたのしみかい”をはじめます!」と先生がいいました。大よろこびのみんな。まず、おうすけからです。おうすけは、「どうぶつクイズをやります。このどうぶつはぼくのすきなどうぶつです。さて、なんでしょう」と、どうぶつのえを見せました。すると、「もしかして、それ、パンダ?」ときなり。「ピンポーン。せいかい!」とおうすけ。「でも…」ときなりがいいます。なにかちがうようです。あわてて本でたしかめるおうすけは、パンダのページを見せました。「えーっ! としょしつの本がやぶけてる!」とおどろくきなり。できるメーターがまた一つへりました。

scene 05ぼくのつくえじゃないの?!
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「パンダはもっとくろがおおいんじゃない?」とゆうとにいわれ、くろのペンをさがすおうすけ。でも、「くろのペンがなーい!」。できるメーターがまた一つへりました。「あ、見~つけ!」。ゆかの上のくろペンを見つけたきなりは、「あれ? つくえにえが…」。おうすけがつくえにかいたえに気がつきました。「だってぼくのつくえだもん」というおうすけに、「おうちゃんのつくえじゃないよ。来年(らいねん)の1年生もつかうよ」ときなり。「え? ぼくのつくえじゃないの?!」とおうすけはびっくり。そこで、できるメーターがあっというまにからっぽになりました。すると、きゅうにきょうしつがくらくなり…。

scene 06デキナイヲデキルマンがあらわれた
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「へんしーん!」。デキナイヲデキルマンがあらわれました。「♪できない できないできない できない子いないか できない できないできない できない子見つけた~ できないことに気づけたら いつかできる ひゃっほ~ できる できる デキナイヲデキルマン!♪」。たすけて、というおうすけに、「みんなのモノ、たいせつにできてなーい! なんでみんなのモノをたいせつにしないとこまるのか、わかる?」とデキナイヲデキルマン。おうすけにはわかりません。「では、くるくるくるくる、まきもどしタイム!」。

scene 07見つからない、よめなくなる、いやな気もちにさせる
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どうしてみんなのモノをたいせつにできないとこまるのか、いっしょにかんがえてみよう。「えーと、みんなのペンをだいじにつかわなかったから、つぎにつかいたいときに、見つからない」とおうすけ。そうだね。みんなのモノがなくなると、みんながこまるね。ほかには…。「えーと、としょしつでかりた本なのに、らんぼうにめくってやぶいちゃったから、よめなくなっちゃった」。そうだね。ほかには…。「ぼくがつくえにえをかいちゃったから、つぎにつかう人をいやな気もちにさせる」。そうだね。だいじにつかわないと、『見つからない』、『よめなくなる』、『いやな気もちにさせる』。こんなこまったことがあるんだね。

scene 08『できない』に気づけばかならず『できる』!
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「そっか~。今日(きょう)のしっぱいは、ぜんぶ、みんなのモノをたいせつにしなかったからだったのか~」とおうすけは気がつきました。「でも、『できない』に気づけば…」とデキナイヲデキルマンがきかれ、「かならず『できる』!」とこたえるおうすけ。そして、「よーし、これからはちゃんとみんなのモノをたいせつにするぞ!」といいました。「おほほっ。本当(ほんとう)にできるのか~?」とデキナイヲデキルマン。

scene 09“みんなのモノ”はたいせつにつかう
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ではもんだい。みんなでつかうボール。あそんだあとはどこにもどす? じぶんのロッカー。みんなのボールばこ。じぶんのつくえの下。「じぶんのロッカー! じゃなくて…、みんなのボールばこ!」。そう。みんなのモノは、きめたばしょにかえすと、みんながつかいやすいね。できるメーターが五つ上がりました。みんながながくつかえるように、たいせつにつかう。それが、“みんなのモノ”。おうすけがつくえのらくがきをけしています。「きれいにで~きた!」。すると、できるメーターが満タンにもどりました。「おぬし、できるな~!」と満太郎。さあ、みんなもできるかな?

で〜きた
みんなのモノ
みんなのモノ たいせつにできてるかな?